ストレスに興味を持ち、万病のもとだということを考え、以前にまとめてみました。ストレスは万病のもと - 青空ーすべてはバランス
その後の私のブログでも「ストレス」の文字がよく出てきます。ストレスは私たちの体や精神のバランスを崩す。でも我々の人生においては、どうしてもストレスと付き合わざるを得ない。ならば、ストレスの事をよく知って対処できればいいと思いました。
〇人類のストレスの原点
人が肉食獣にエサとして襲われていた頃からストレスがある。瞬間的に戦うか逃げるかの判断をしなければいけない。それは生死をかけた判断。
危険を知らせる
危険(感じる)⇒恐怖にかかわる脳の偏桃体危険だよ!⇒
視床下部
判断と態勢を整える
視床下部ストレスホルモン(*コルチゾール)を出せ!⇒副腎→心拍数が上昇→筋肉に血液が送られる(アドレナリン)→呼吸数が増える→脳に多くの酸素が送り込まれる→感覚が研ぎ澄まされる⇒脅威
驚異の認識をする前に、戦うか?逃げるか?どちらにも対応できるように、体がとっさに準備し身構える。
このシステムでは、心臓がどきどきして極度の興奮状態に陥る。火事場の馬鹿力と言われるように、普段では考えられない力(早く走る力を得たり力持ちになったりする。)を発揮する。
*コルチゾールは副腎皮質から放出されるステロイドホルモン 。コルチゾールは免疫系、中枢神経系、代謝系などに対して様々な生理学的な作用を有します。たとえば、長期にわたって過剰に分泌されると脳の海馬を委縮させたり、炎症のコントロールを悪くする。うつ病の患者ではコルチゾールが高いことも報告されています。
人類はストレスのメカニズムのおかげで、危機を乗り越えて生き延びてくることができたと言える。もちろん度重なるストレスのせいで短命でしたが。
逆に言えば、毎日危機をのりこえるために、体が臨戦態勢をとることで寿命をけずってきたということになる。
イラスト:かんちゃんさん