断章、特に経済的なテーマ

暇つぶしに、徒然思うこと。
あと、書き癖をつけようということで。
とりあえず、日銀で公表されている資料を題材に。

決済動向(2013年5月)の件

2013-06-29 10:34:27 | 日銀ウオッチ
6月28日に、5月分の決済動向が発表された。
黒田さんの「異次元の金融緩和」によって、
決済動向に何か変化があったのだろうか。

まずは、日銀当座決済を見る。

件数そのもの(1営業日平均。以下同じ)は、季節的な変動を除けば
そう極端に増えてもいないようだ。
月々の前年比を見ると、着実に増加している、とは言えるけれど、
これは、年間を通じてずっとそうであったのであり、
取り立てて黒田さんの影響が出ているという感じでもない。
コール取引は、1年前と全く同じ金額で、
どういうことかいな、と思ってしまう。

全銀システム取扱高は、12月から前年比で急増しており、
これは政権交代の時期と同じくしている。
手形交換高(東京のみ)も、
この時期増えている。これは、政権政策云々とは違う次元で、
今後減少してゆくのが当たり前なはずだから、
ちょっと意外な感じ。(どうでもいいけど、5月から「でんさい」が始まっているが、
その決済って、どこに載るんだろ。「手形交換」の欄に
いっしょくたにしちゃうのかな。。。
なかなかあれも、そうすぐには広まりそうもないが、
しかし、いざ広まり始めれば、あっという間に普及するんだろうなあ。。)
ただ、日銀当座預金決済金額の手形交換及び全銀システムの欄を見ても
増加らしい増加はあんまり見られず、
黒田バズーカ砲に触発されて取引が増えた、という印象はない。
即時グロス取引である大口内国為替についても、
季節要因はあるにしても
4月5月と3月に比べて減少しているのは、どうなんかいなあ、
という気もする。(でもまあ、季節要因が大きいのか。。)

日中当座貸越残高(平均)。米連銀は、通常は、
オーバーナイトコールより、むしろこちらの方を重視している、と、
Randall Wray だったっけかが、書いていたんだよなあ。。
そりゃまあ、そうだよなあ、という気もしないでもない。
こちらは、
去年の10・11月を除くと前年比で大きく膨らむ月はなく、
むしろマイナス20%台というのが目立つこの一年
そりゃ、あれだけ超過準備を積み上げているんだから、
当座貸越なんか増えるわけないだろ、という気がするのだが
(それでも、準備を満たせない金融機関なんかも
あるんだよなあ。。。)、これは確かに、
「次元の違う金融緩和」の効果なのかなあ、、、
と、いう気がする。でも、それにもかかわらず、
長プラやらローン金利が上がっているんだよなあ。。。
なんか変な世の中になってきちゃったなあ。。。。




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