和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

よっぱらい。

2013-04-04 | 短文紹介
朝、テレビを見てたら、
大学の国語試験の平均点を下げた難解文の小林秀雄の話題から、つながって、晩年の小林秀雄の対談テープが見つかったというニュース。
そして今日発売の「考える人」春号にそのCDが附録としてついているのだそうな。うん。新聞にも記事が載ってる。ちょいと用事があったついでに、さっそく町の本屋さんに寄って、季刊誌「考える人」を買ってくる。その対談も活字で掲載されております。河上徹太郎氏との「歴史について」という対談。さいごのほうで、河上さんが「僕、現代音楽がというのが、好きになってしまった」と漏らしているのでした。対談の推敲をする前のテープと、推敲後の活字と、気になるなあ。
まあ、それはあとで読むとして、小林秀雄氏の長女・白洲明子さんの「よっぱらい」という文が目にとまります。そのはじまりを引用。

「どこかで新発見の父のテープがみつかると、私のもとに持ちこまれます。・・・・今回の河上さんとの対談のテープは、今まで聞いた講演会や講座のそれとは異なり、内容よりまず父の声から、お酒の回り具合が手に取るように感じとれ、酔っぱらった姿が目に浮び、懐かしさで胸がいっぱいになりました。幼い頃から私にとって父は酔っぱらいの父なのです。・・・」

うん。とりあえず、CDを持っていれば、ふらりと聴きたくなる機会があるでしょう。こういうのは何げなく聴くのが一番(笑)。

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