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和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

京都の古書善行堂。

2020-08-04 | 京都
京都市左京区浄土寺西田町にある
古書善行堂は2009年にオープン。
店主の山本善行氏には、著書「古本泣き笑い日記」
(青弓社)がありました。

ようやく私は、京都絵画へと触手がひろがってきました。
そういえばと、「古本泣き笑い日記」を本棚からとりだす。
ここに、「加藤一雄周辺」(p128~137)とあったのを、
すっかり忘れていて、今頃思い出す。そのはじまりは

「加藤一雄との出会いは湯川書房。1999年10月28日、木曜日、
はじめて京都・三月書房の宍戸恭一さんに連れていってもらった、
その日である。いろいろな話のなかで何度か『かとうかずお』という
名前が出てくるのだけれど、いったい誰だかわからない。
洲之内徹のことから出てきた名前だったかもしれない。
湯川成一さんの話を聞きながら、気がつくと話がなんだか
『かとうかずお』になっている・・・・話が一段落したあとで
尋ねてみると、美術評論家であり・・小説をも書いた人だという。
・・・・帰りに三月書房に寄ると、用美社がなくなったという話のあと、
『加藤一雄の「京都画壇周辺」なんていい本出してたのにねえ…』と
いう話になった。それにしても、今日はみんながみんなどうしたと
いうのだろう。加藤一雄、加藤一雄と、知らないのは私だけかもしれない。
『雪月花の近代』(京都新聞社、1992年)ならあるというので、
これはもう読んでみるしかないと思い、買って帰った。・・・・・・・

最初に読んだ『雪月花の近代』は鉄斎、麦僊、華岳といった
日本画家のことを扱った随筆集なのだが、ほとんどなんの知識もない
私が、よくもその魅力を感じることができたものだと思う。
これだけの文章の書き手を知らなかったとは。
とにかく、このときから加藤一雄への旅が始まったのである。
いま考えても『雪月花の近代』にはそれだけのものがあったと思う。」

はい。こうしてはじまっておりました。
おもむろに、『加藤一雄』を読む好機到来。
『雪月花の近代』から読みはじめます(笑)。
コメント (4)
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