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和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

俳人の書画。

2016-11-22 | 本棚並べ
ネット古書店にあった
集英社「俳人の書画美術」全12巻揃。
う~ん。結局買うことに(笑)。

12巻揃で、5500円。
送料1500円。
合計7000円(税込)でした。
一冊が583円ほどになります。
全て函入り。
さっそく、蕪村の函に写された
「牛若・弁慶自画賛 蕪村」を
函ごとパソコン脇に立てかけてます。
牛若と弁慶の二人が淡彩で描かれ、
右上には
「雪月花つゐに三世のちぎりかな」。

本の後ろには、作品解説。
岡田利兵衛氏が書いております。
この絵の解説を
せっかくなので全文引用。

「京の五条の橋上の事件直後の牛若丸と
それに随伴する弁慶との二人を面白く
おかしく描き、上に四行に割って

 雪月花つゐに三世のちぎりかな
    紫狐庵写

と加賛する。彼が別号『紫狐庵』を
伊丹の門人東瓦に譲ったのは安永七年と
推定されるから、この俳画の成立は
安永五、六年であろう。すなわち
俳画の最も盛り上った時期の作であるから、
筆意は奔放自在、諧謔の美を極めている。
弁慶の顔、七つ道具、薙刀の先に紐で
牛若の下駄を釣るし、右手で小田原提灯を
さげているあたり最もユーモラスに、
そして、牛若丸の襟と弁慶の胴の紋の
ピンクはすこぶる印象的である。
先年アメリカ、カナダの大学で
このスライドによって講話したときに、
彼地の学生たちは大よろこびであった。
画で俳諧する蕪村俳画中の最優秀作である。」


一冊583円なのがうれしい。
書画美術堪能しての秋の暮。
コメント
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