東京子ども図書館から出ている
「こどもとしょかん」という雑誌が気になっておりました。
え~と、以前に石井桃子氏についても語られていた特別号・
「かつら文庫の50年 記念行事報告」(別冊こどもとしょかん)
を購入したことがあり、それでいつか機会があればと思っておりました。
すると、15冊(2006年~2009年)が
送料共で2300円という古雑誌が目にとまりましたので、
ネットにてさっそく注文。一冊が153円ほどなので、
お気楽にめくるのには都合がいいと、そう思ったわけです。
とりあえず、「こどもとしょかん109」2006年春号を
ひらくと、最初に
「新任児童図書館員のためのブックリストの試み」という
松岡享子氏の図書館講座の報告文が載っております。
そこに登場するのがプラット図書館。
そこにこうあります。
「新任の児童図書館員は、着任と同時に、児童部長から『ベーシック・リーディング・リスト』なるものを渡されます。これは、『児童図書館員として読んでおくべき本』のリストで、対象年齢、ジャンル別に分けられた子どもの本約二百七十冊と、『バックグラウンド・リーディング』として、児童文学や子どもの読書に関する本二十冊、それに事典、索引等レファレンスのツールになるもの八種の、全部で三百冊の本があげられています。
新人は、これらの本を読み(読む順番は問わない)、児童部長とアポイントメントをとって、読んだ本について、一対一で話し合うことが課せられています。原則として着任から二年以内にすべての本を読了することが求められており、そのためには六週間に一度『個人授業』を受ける必要があります。
私の実際に受けた感じからいうと、一時間ほどの、この『個人授業』は、先生から教えられるというよりは、同僚同士好きな本について話し合うといった、堅苦しくない雰囲気のうちにすすめられ、たのしいものではありましたが、長いキャリアをもつ部長が、惜しみなくその経験を分かち合ってくれ、若い私には学ぶところの非常に大きいものでした。」
という箇所が印象に残ります。
この本にはまた、
「児童図書館員の仕事を理解するために、まず読んでいただきたい本を選んでみました。」とあり「第10期子どもの図書館講座の参加者23名が選んだ、新任児童図書館員に手渡したい本23冊とその解題です。」
という本の紹介が掲載されております。
そこからひとつ
「子どもと文学」(中公文庫)の解説を、ちょいと引用しましょ。
「・・・・刊行から四十年余り経っているが、日本児童文学の歴史と特徴の捉え方や、子どもの文学で重要な点は何かについての考察など、今日でも子どもの本の見方の基本として学ぶところが大きい。日本の児童文学は、欧米と比べて『情緒過剰』であるとの指摘には、今なお頷かされる。(千葉慶吾)」(p16)
「こどもとしょかん」という雑誌が気になっておりました。
え~と、以前に石井桃子氏についても語られていた特別号・
「かつら文庫の50年 記念行事報告」(別冊こどもとしょかん)
を購入したことがあり、それでいつか機会があればと思っておりました。
すると、15冊(2006年~2009年)が
送料共で2300円という古雑誌が目にとまりましたので、
ネットにてさっそく注文。一冊が153円ほどなので、
お気楽にめくるのには都合がいいと、そう思ったわけです。
とりあえず、「こどもとしょかん109」2006年春号を
ひらくと、最初に
「新任児童図書館員のためのブックリストの試み」という
松岡享子氏の図書館講座の報告文が載っております。
そこに登場するのがプラット図書館。
そこにこうあります。
「新任の児童図書館員は、着任と同時に、児童部長から『ベーシック・リーディング・リスト』なるものを渡されます。これは、『児童図書館員として読んでおくべき本』のリストで、対象年齢、ジャンル別に分けられた子どもの本約二百七十冊と、『バックグラウンド・リーディング』として、児童文学や子どもの読書に関する本二十冊、それに事典、索引等レファレンスのツールになるもの八種の、全部で三百冊の本があげられています。
新人は、これらの本を読み(読む順番は問わない)、児童部長とアポイントメントをとって、読んだ本について、一対一で話し合うことが課せられています。原則として着任から二年以内にすべての本を読了することが求められており、そのためには六週間に一度『個人授業』を受ける必要があります。
私の実際に受けた感じからいうと、一時間ほどの、この『個人授業』は、先生から教えられるというよりは、同僚同士好きな本について話し合うといった、堅苦しくない雰囲気のうちにすすめられ、たのしいものではありましたが、長いキャリアをもつ部長が、惜しみなくその経験を分かち合ってくれ、若い私には学ぶところの非常に大きいものでした。」
という箇所が印象に残ります。
この本にはまた、
「児童図書館員の仕事を理解するために、まず読んでいただきたい本を選んでみました。」とあり「第10期子どもの図書館講座の参加者23名が選んだ、新任児童図書館員に手渡したい本23冊とその解題です。」
という本の紹介が掲載されております。
そこからひとつ
「子どもと文学」(中公文庫)の解説を、ちょいと引用しましょ。
「・・・・刊行から四十年余り経っているが、日本児童文学の歴史と特徴の捉え方や、子どもの文学で重要な点は何かについての考察など、今日でも子どもの本の見方の基本として学ぶところが大きい。日本の児童文学は、欧米と比べて『情緒過剰』であるとの指摘には、今なお頷かされる。(千葉慶吾)」(p16)