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和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

地震の9日前。

2009-09-23 | 地震
徳岡孝夫著「完本紳士と淑女」(文春新書)は、月刊雑誌コラムの30年間分を精選したものでした。そこに地震の箇所がありました。

26年前の1983年10月号には、こんな箇所。

「紳士淑女諸君!これが最後になるかもしれません。なにしろ気象評論家・相楽正俊サンのおっしゃることには『9月10日から15日まで』の間に富士山は大噴火、東京はマグニチュード8だそうですから。覚悟はいいですか?いいとも!」

この記述も気になるわけですが、
1997年に出ている古本「紳士と淑女2 人物クロニクル1994-1996」(文藝春秋)を、何げなくパラパラめくりをしていたら、1995年のコラムが目にはいりました。阪神大震災に関するコラム。震災の状況を書いたあとに、こうありました。

「大震災の翌朝の話だが、『産経抄』がこの地震には[予告]があったと書いているのを見て、ハッと思い出した。急いで交換に出す前の新聞の山を引っくり返してみると、やはりあった。『日経』(1月8日)に『琵琶湖――大阪の断層 大地震を起こすエネルギー蓄積 立命大教授が分析 300年以上活動なし』という囲み記事があった。立命館大学理工学部・見野和夫教授の研究で、過去の文献の統計的分析によれば若狭湾から大阪湾に至る花折・金剛断層系には、ここ三百年以上『地震が起こらなすぎる』という。エネルギーが全く放出されていないのだ。豊臣秀吉の朝鮮出兵の前の1596年(慶長元年)に起った大地震では京都で約五百人、大阪と堺で六百人以上が死んだ。・・・その後、江戸初期の1662年を最後に地震はハタと止まった。見野教授は『関西は地震に対する意識が薄く、防災体制が不十分』と、あの大地震の九日前に警告していた。しかし『21世紀半ばまでにM7以上の地震が連続して起きる可能性がある』という気の長い警告だから、読んだ関西人もそれほどピンと来なかったことだろうし、淡路島から神戸を通して宝塚に至る活断層の位置も、教授の指摘した場所とは少しズレている。神戸は地震に関して俗間話題になったことさえない土地であり・・・・・」(p90~91)

コメント (3)
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