鬼怒川:「はーっはっはっは!まったく、想像力の足りない馬鹿ばかり」
スタミナ:「自分で仕込んだ睡眠薬で眠るようなやつに言われたくないわ!」
鬼怒川:「改造人間。それが自分だけだと思っているのですか?」
スタミナ:「なん……だと……?」
鬼怒川:「私もアナタと同じ。普通の人間ではない。
だから、一度や二度、殺したくらいでは私は死なないのですよ。」
スタミナ:「こいつ、すでに自らの身体も……」
鬼怒川:「もっとおもしろいものを見せてあげますよ」
鬼怒川:「ふははははっ」
スタミナ:「あ、逃げた!」
琴吹:「追うんだ。逃がすな!」
阿弥浜の港まで鬼怒川を追った一同であったが、
そこに鬼怒川の姿はなかった。
茂呂:「鬼怒川、どこだ!?」
そのとき!
爆音が彼らを襲った。
小暮:「な、なんだ!?」
赤城:「これは砲撃!?いったい、どこから……」
琴吹:「あ、あれを見ろ!」
沖に浮かぶ黒船。
そこには舵を握る鬼怒川の姿があった。
琴吹:「黒船を奪われたぞ。さっきの砲撃は黒船からだ」
J・J:「なんてことだ」
スタミナ:(なんだあのロープ。黒船と繋がっている……)
スタミナ:(どこに繋がってるんだ?)
スタミナ:「あの塔の上かっ!」
茂呂:「どうした?」
スタミナ:「ちょっと行って来る!」
茂呂:「あいつ、なにをやらかす気だ?」
琴吹:「茂呂、追っ手だ。蹴散らすぞ」
スタミナ:「塔の上に上ったものの、このままじゃいい的だ」
魔鱗組A;「そのひょうたんを撃ち抜いてやるぜ」
魔鱗組B:「隠れても無駄だ。そら、頭を見せな」
小暮:「そうはさせん!」
スタミナ:「ナイスだ。小暮!今だっ!!」
スタミナは空へと身を乗り出した。
スタミナ:「あーああああー」
琴吹:「ターザン!?ネタ古っ!」
スタミナ:「違うよ。さだまさしだよ」
小暮:「意味わかんねーよ。どっちにせよなんで叫ぶんだよ!」
スタミナ:「こういうときは叫ぶのが決まりだろーが」
J・J:「あのロープは黒船に繋がっている」
ローラ:「ああっ!ひょうたん様!!」
第29話につづく