LAノワール 交通課編 ~その7~

2011年10月04日 | LAノワール


目撃者の女性。
現場近くのアパートに住んでいるらしい。
男女が口論をしているのが聞こえて窓の外を見た。
すると男がフラフラと道路に飛び出して車にはねられた。
その車は?



リンカーン。
高級車じゃないか。犯人は金持ちか!
ところで、口論をしていたというが。
どんな口論かね?



口論の内容からするとどうやら夫婦喧嘩か。
しかも、夫の方はかなり妻に酷い言葉を浴びせられていたらしい。
てことは、妻もひき逃げの現場にいたってことだな。
これは口論の火種は事故の直前まで飲んでいたバーにありそうだな。



よう。LAが誇るイケメン名刑事、スタミナが来てやったぞ。
ひき逃げの被害者がここで飲んでいて、奥さんといろいろ口論があったらしいが?
おら、すぐしゃべれ。今すぐ、全部吐け。

私がやりましたって言え



このバーテン。私が優しく聞いているのに



話をごまかしたり、はぐらかしたりして重要なことをしゃべりません。



バーテン:「私は酒を注ぐのが仕事で他のことは知りませんよ」

コノヤロウ……知らない、知らないって。
そんなことでバーテンが勤まるとでも思っているのか!



優しく脅します。
すると、ようやく話し始めました。

被害者のレスターは店の常連客。
ギャンブルが好きでこの店で酒を飲むよくポーカーをしていた。
負けが込むと荒っぽくなり、妻のローナとよく喧嘩をしていた。
今夜も喧嘩になり、レスターは店を出て行った。
そして車にはねられた。
ローナはこの店のオーナーであるリロイという男が自宅に送ったとのこと。
このリロイとローナは親密な関係で、二人で新しい店を出す計画があったらしい。
レスターとローナの喧嘩の原因はどうもそのローナがリロイと店を出すという話がキッカケのようだ。

しかし、新店舗を出すとはリロイってやつはなかなかやり手のオーナーのようだな。

と言うと、バーテンは

「とんでもない。この店もいろいろやりくりしてなんとかやっていってるんですよ」

と言いました。
ほほう、経営手腕が優れているわけでもない男と素人の女が共同出資で店を出す。
どこから金を捻出するつもりだろうかねぇ。

ビコウスキー:「夫婦喧嘩の話もいいが。俺たち、交通課ってこと忘れてないか?」

バ、バカヤロウ!
そ、そそそそ、そんなことわかってらぁ!
ひき逃げ犯人を追うぞ!



目撃者の女性がナンバープレートを覚えていたので、本部に連絡したらすぐ身元が割れた。
車の持主はシェルトンという男。



よし、さっそくシェルトンのハウスへ向かうぞ。



ところで、ビコウスキー。車をどこに停めた?
こんなに暗いと、我々の黒塗りの車は見つけにくいぞ?



おっ!近くにパトカーあるじゃん。
これ使おうぜ。



うるさい!俺は刑事だぞ!



シェルトンはリンカーンを持ってるくらいの金持ちだ。
ひょっとして高飛びするかもしれん。
急ごう!

つづく
コメント (2)
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