いきいき

自分の人生 いきいき と送りたいという願いを込めたタイトル

紙のある生活

2009-10-21 19:37:49 | Weblog
わたしたちの日常生活では紙は欠かせません。
世界では紙が約3億トン生産されています。日本はアメリカ・中国に次ぐ第3位です。
紙の消費量では世界第7位となっています。
これは決して輝かしいことではありません。
紙の原料は木材です。
森林の生態系の破壊で議論を呼んでいる、オーストラリアのタスマニア州では毎年サッカー場9,500個分の森林が伐採されています。
そのうち90%はチップとなり、日本をはじめとする諸外国へ輸出されるそうです。
紙の消費量が増える一方で、世界の森林を守るためにも、私たちは紙の消費量を減らさなければなりません。
日本の紙生産量は全体の約10%、また木材チップ(紙の原料)の輸入量はなんと全体の約70%を占めています。紙の消費量も多く、国民1人あたりの年間消費量は約240kgにもなり、世界平均の4.5倍に相当します。
私たちの日常には、さまざまな紙製品があります。その消費量を見ていくと、いかに無駄遣いしているかがわかるでしょう。
●ティッシュやトイレットペーパー
ティッシュペーパーの年間消費量は約50万トン、これを木材に換算すると木造住宅(3LDK)7万軒分に相当します。
●紙おむつ
紙おむつの年間消費量は約37億万枚、これには約1,000万本もの木が必要です。
毎年、甲子園球場の約1万倍の森林がなくなる膨大な量です。
●紙パック
日本では毎日2,000万本の牛乳パックが利用され、年間にするとその数なんと72億本にものぼります。国連環境計画が立ちあげた植林キャンペーンの本数に匹敵します。
これは木造住宅3万軒分に相当します。
●新聞や雑誌、書籍など
新聞は毎日7,000万部が発行され、年間360万トン、一家庭あたり約76kgの計算となります。木材に換算すると木造住宅50万軒分に相当します。
他にも書籍4億冊、雑誌43億冊が発行されています。このために年間150~200万トン(木造住宅20万軒分)もの木材が使われているのも事実です。

紙製品全部では年間およそ3,000万トン、木造住宅300万軒分の木材が使われています。わたしたち人間によって失われた森林を取り戻すには、私たち1人1人の工夫や努力が必要です。

私たちに出来ること
・ 無駄な印刷、コピーはしない。また、コピー用紙は両面を使う。
・ ティッシュは出来るだけ使わず、その代用品(ハンカチや布巾など)を使う。
・ トイレットペーパーの使用量を減らす。
・ 雑誌や本の衝動買いはやめ、図書館を利用する。
・ 牛乳パックなどは捨てずに、リサイクルする。
・ 山林での植林や枝打ちなど、森林保全活動に参加する。

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