ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

長生きは決して幸せではないと感じた日

2022-03-18 04:14:12 | エッセー

 何でもいい加減なことができず真面目な方だが、そう要領が悪い方でもないので

過去は比較的色々な人にサポートされ、かなり好運な人生を歩んできた。

 でも、この10年間は、誰にも頼れず自分の力でガンバってきたが、それは

認知症満10年の夫の介護だ。昨日は都立松沢病院を初めて受診した日で、

「アルツハイマー型認知症の初期」と診断された。

 昨日はその満10年目の記念日だった。これは私とっては「成功体験」だと

思っていたのは、夫は穏やかで比較的元気だったからだ。でも実は3・4日前から

寝違えたのか首が痛むので、整形外科へ行ったり、治療院へ行ったりして大変だった。

 昨日は松沢病院へ行き主治医の先生に、改めてお花を持って、感謝の気持ちを

お伝えしたが、夫はいつもと違って元気がなかった。

 友人は「介護の鑑」と褒めてくれるが、達成感と同時に、これから夫と自分自身

の避けられない老化の状態を、どのようにコントロールしていくかが、大変な

課題だ。夫の痛がる様子を見ると、私が望んでいる「幸せで穏やかな状態」では

ない。まだビールだけは飲むが、以前と違って極端に食事量が減った。 

 長生きは決して幸せではないのだ、と感じてまた眠れなくなった。


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