ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

退院して3日目に悲鳴を上げてはいけない

2024-09-08 21:25:32 | エッセー
 認知症13年目にして優等生だった夫は、心臓に水が溜まったため
5週間の入院でまるで廃人のようになった。聞くと返事はするが寝たきり
でおむつをしている。今日は尿漏れのため3回も大洗濯した。
 看護師さんや、ケアもお願いしているが、一日3回くる以外はすべて
私がやっている。我が家の4階に住む息子夫婦も、近くに住んでいる娘も
「我関せず」で、全然手伝ってくれないのが一番さみしい。
 でも、まだ入院が長いはずだったが、私の「どんなに苦労しても夫を
我が家で幸せな状態で、介護したい」と、強い意志で退院した。

 夫は少し動いてくれるので、何とか紙パンツやパットを変えられるが
毎回ズボンやシーツなどが濡れている。1日目におむつにしたら、夜中に
全部取ったため、早朝看護師さんに緊急にお願いした。
 そのため、以前何度か履いた紙パンツにしたが、それでもずれて周りを
汚す。どうしたらよいのだろうと今考えている。ケアの人は朝と夕方来て
「濡れていてもそのままにして」と言われても、私にはそれができない

自分の意思で退院させたのだから、ガンバラなくてはいけない。
人間の第一欲求の食欲がない夫は、ほとんど食べず(少し食べてもすべて
吐き出す)水分も飲まないのは、体が死に向かっているのだと認識して
いる。淋しいが色々な病気がありながら、男性の平均寿命より10年も
長生きしてくれた。これからも私なりに「できるだけベストを尽くして
優しく介護しなければならない」と、何度も自分に言い聞かせている。


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