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お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

俳句の箱庭

「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次) ◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。 ◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。 ◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次

●五体俳句426・眉6・佐藤和枝1・2019-04-09(火)

2019-04-09 04:56:00 | 五体俳句

●五体俳句426・眉6・佐藤和枝1・2019-04-09(火)
○「ひえびえと眉に日のあり山櫻」(第2回俳句研究賞受賞作品「龍の玉」50句)(佐藤和枝1)
○季語(山櫻・晩春)(「俳句研究198706」より引用)【→五体俳句-索引1索引2索引3 →俳人一覧(うえかきくけこしすせそちつてとにぬねのはひふへほみむめもや~)】

【鑑賞】:日は薄く差しているのだが、花冷の天候。「ひえびえと眉に日」は、「山櫻」にかかるなんとも美しい修飾語である。

 

●佐藤和枝(さとうかずえ)
○好きな一句「川底を水の流るる涅槃かな」(第2回俳句研究賞受賞作品「龍の玉」50句)2
○季語(涅槃・仲春)(引用同上)

【Profile】:1928年山梨県出身。1970年「氷海」(→秋元不死男主宰)入会。1975年「氷海」同人。1978年「」(→鷹羽狩行主宰)創刊に同人参加。1983年、第5回「弓賞」受賞。「龍の玉」50句にて第2回俳句研究賞受賞。俳人協会会員。


■Pickup「俳人佐藤氏の一句」17俳人(20190409)
01佐藤明彦(さとうあきひこ)「秋蝶は花にはぢかれゐるごとく」(「童子」201110)(秋蝶・三秋)
02佐藤文香(さとうあやか)「少女みな紺の水着を絞りけり」(『海藻標本』2008)(水着・晩夏)
03佐藤郁良(さとういくら)「くちなはの流されてゆく青さかな」(『海図』2007)(くちなは・三夏)
04佐藤鬼房(さとうおにふさ)「切株があり愚直の斧があり」(『名もなき日夜』1951)(無季)
05佐藤麻績(さとうおみ)「顔の汗草に落してひかりけり」(『揺曳』)(汗・三夏)
06佐藤和枝(さとうかずえ)「川底を水の流るる涅槃かな」(「龍の玉」50句)(涅槃・仲春)
07佐藤和夫(さとうかずお)「紫陽花や朝夕べの甲斐の寺」(紫陽花・仲夏)
08佐藤公子(さとうきみこ)「故郷や吾も陽炎ひゆく岸辺」(陽炎・三春)
09佐藤清美(さとうきよみ)「梯子には月を磨きに行く少年」(『月磨きの少年』2009)(月・三秋)
10佐藤紅緑(さとうこうろく)「蜩に墓冷ゆるまで立ち尽くす」(蜩・初秋)
11佐藤惣之助(さとうすのすけ)「菊膾淡き一夜の人なりし」(「新歳時記・秋」1989)(菊膾・三秋)
12佐藤成之(さとうなるゆき)「来世まで蛇行しており春の道」(『春の道』)(春の道・三春)
13佐藤春夫(さとうはるお)「帽脱ぎし君があたりや風光る」(『能火野人十七音詩抄叙』1964)(風光る・三春)
14佐藤博美(さとうひろみ)「眠らざる色となりゆく薄氷」(薄氷・初春)
15佐藤風人(さとうふうじん)「仔を生んで虻の音楽聞く豚舎」(虻・三春)
16佐藤文子(さとうふみこ)「涼風の不意に過ぎたる無言館」(涼風・夏)
17佐藤三保子(さとうみほこ)「遺書以後もある風呂桶の楕円かな」(『綾垣』1978)(無季)

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