俳句の箱庭 top

お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

俳句の箱庭

「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次) ◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。 ◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。 ◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次

●次元俳句392・付着(空間)2・佐藤明彦1・2018-8-12(日)

2018-08-12 04:56:00 | 次元俳句

●次元俳句392・付着(空間)2・佐藤明彦1・2018-8-12(日)
○「水門に貝のはりつく秋暑かな」(「童子」201111)(佐藤明彦1)
季語(秋暑・初秋)(「俳句年鑑2012年版・角川書店」より引用)【→次元俳句-索引1索引2索引3 →俳人一覧(うえかきくけこしすせそちつてとにぬねのはひふへほみむめもや~)】

【鑑賞】:立秋は過ぎても暑さは一向に衰える気配はありません。貝の張付く水門は、この時期のうだるような暑さの象徴的な光景であります。

 

佐藤明彦(さとうあきひこ)
○好きな一句「秋蝶は花にはぢかれゐるごとく」(「童子」201110)2
季語(秋蝶・三秋)(引用同上)

【Profile】:1952年北海道出身。1987年「童子」(→辻桃子主宰)に入会、同人。童子賞、童子評論特別賞、童子大賞を受賞。「童子」編集長。童子三尺句会世話人。


■Pickup「秋蝶(三秋)」俳句8句
2011/08/14秋の蝶さみしき色に崖のぼる」(柴田白葉女)〈好きな一句〉
2011/10/19白樺の白のくらがり秋の蝶」(藤木倶子)〈色彩・白〉
2013/03/04池の景置いて去りたり秋の蝶」(加藤桃崖)〈好きな一句〉
2013/09/25秋の蝶むらさきうすく隠れけり」(中西舗土)〈色彩・むらさき〉
2015/09/20繋船に秋の蝶来て翅閉づる」(木村里風子)〈次元・閉じる(空間)〉
2016/09/30纜の朽ち色に溶け秋の蝶」(水見壽男)〈好きな一句〉
2017/11/08秋蝶の一筆書きの如く去ぬ」(水見壽男)〈方法・比喩(直喩)=如く〉
2018/07/30秋蝶のわがまぼろしの塔を過ぐ」(石崎素秋)〈好きな一句〉

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