●五感俳句428・質感=柔7・新津黎子1・2019-04-27(土)
○「花の下鉛筆の芯やはらかき」(『夢現』2002)(新津黎子1)
○季語(花・晩春)【→五感俳句-索引1・索引2・索引3 →俳人一覧(あ・い・うえ・お・かき・くけこ・さ・しすせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や~)】
【鑑賞】:満開の桜の下でメモを取っています。思い浮かんだ俳句でも書き留めているのでしょうか。花の下であれば鉛筆もすらすらと柔らかい書き味です。
●新津黎子(にいつれいこ)
○好きな一句「桃の花紙人形に紙の息」(『夢現』2002)2
○季語(桃の花・晩春)
【Profile】:1940年東京都渋谷区出身。1980年結社「雑草」入会、作句開始。1987年現代俳句協会会員。1989年結社「握手」入会。1991年「握手」同人。2000年現代俳句スウエーデン賞受賞。
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■Pickup「鉛筆」の俳句8句(20190427)
01「鉛筆の遺書ならば忘れ易からむ」(林田紀音夫)(『風蝕』1961)(無季)(好きな一句)
02「春の鳥赤鉛筆のしん太し」(下村槐太)(春の鳥・三春)(色彩俳句73赤8)
03「墓標かなし青鉛筆をなめて書く」(鈴木六林男)(『荒天』1949)(無季)(色彩俳句85青6)
04「鉛筆の手より微睡む春炬燵」(中川雅雪)(春炬燵・三春)(五体俳句214手13)
05「鉛筆の尻の嚙み痕五月尽」(透次)(『残光』2015)(五月尽・仲夏)(三色絵俳句228)
06「花曇鉛筆文字の鉛色」(透次)(『剥離』2016)(花曇・晩春)(挿絵俳句272)
07「赤鉛筆一本で描き曼珠沙華」(宮原榮子)(曼珠沙華・仲秋)(色彩俳句348赤24)
08「花の下鉛筆の芯やはらかき」(新津黎子)(花・晩春)↑