俳句の箱庭
「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)
◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。
◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。
◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次
○五感俳句045・聴覚011・大木あまり
○「人とゐて郭公の鳴く遠さかな」(大木あまり01)
○季語(郭公・夏)
【鑑賞】:人と一緒にいます。おそらく二人でしょう。会話はありません。やすらかな気持ちでいっしょにいるだけです。近い人どうしの寡黙さが、郭公の鳴く遠さを際立てています。
○大木あまり(おおきあまり)
○好きな一句「海わたる春雷塔を記憶せよ」02
○季語(春雷)
【Profile】:1941年、東京生まれ。父は詩人の大木惇夫。1965年、武蔵野美術大洋画科卒。1971年「河」入会、→角川源義の指導を受ける。1990年「夏至」同人。のち「梟」所属。「星の木」同人(大木あまり・→石田郷子・→藺草慶子・→山西雅子による四人誌)。句集『星涼』(せいりょう)で第62回読売文学賞受賞。
↓
大木あまり掲載句
03けものの香失せたる檻や雪雫(雪雫・冬)〈五感67・嗅覚11〉2011/12/19
04黒髪は眠らずにゐるきりぎりす(きりぎりす・秋)〈五体97・髪6〉2012/10/2
05包帯のぬくさに似たる花の中(花・春)〈五感123・温感5〉2013/4/2
06小荷物を遠く旅させ星祭(星祭・秋)〈特集189(言葉)・旅〉2014/8/30
07傘立ての外の黒傘終戦日(終戦日・秋)〈特集239(言葉)・傘〉2015/8/14
08杉山の切り株濡るるお中日(お中日・仲春)〈五感575・湿感27〉2022/3/21