俳句の箱庭 top

お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

俳句の箱庭

「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次) ◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。 ◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。 ◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次

●方法俳句044・同質因果03・山田みづえ

2011-06-09 00:44:56 | 方法俳句

●方法俳句044・同質因果03・山田みづえ

 
○「己が火を逃れんとして螢飛ぶ」(山田みづえ01)

○季語(螢・夏)

【鑑賞】:「同質回帰」という方法の第3弾。螢は自らの尻の灯りから逃れようとして飛んでいます。「同質回帰」というよりも「同質因果」という言葉のほうが、よりこの句には合っています。「同質回帰」が「同質の帰着するもの」であることに対して、「同質因果」は「同質の起因となるもの」とします。時に両者の境は曖昧です。

 

山田みづえ(やまだみづえ)(1926~2013)

○代表句「暑き日の昼寝は少し死ぬに似て」02

○季語(暑き日・夏)

【Profile】:国文学者山田孝雄の次女として宮城県仙台市に生まれる。仙台第三高等女学校より宇治山田高等女学校に転校。日本女子大学国文科中退。1957年、→石田波郷に師事。風切賞2回。1968年第14回角川俳句賞、1976年第15回俳人協会賞受賞。1979年「木語」創刊主宰。

山田みづえ掲載句

03掌につつむ心臓模型四月馬鹿(四月馬鹿・仲春)〈五体123・掌1〉2013/4/1

04旅鞄祭の中を通りけり(祭・三夏)〈方法431・行為者隠蔽10〉2019/5/16

 

コメント