俳句の箱庭 top

お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

俳句の箱庭

「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次) ◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。 ◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。 ◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次

●色彩俳句044・青01・芥川龍之介

2011-06-08 00:32:24 | 色彩俳句

色彩俳句044・01・芥川龍之介

○「蛙おのれもペンキぬりたてか」(芥川龍之介01)

○季語(青蛙・夏)

【鑑賞】:世の中にペンキ塗り立ての紙が貼られるのは、ベンチ、壁、手すり、柱など多々ありますが、芥川龍之介は青蛙の皮膚の色にペンキ塗り立ての張り紙を発見しました。
なんと色彩俳句で「青」は第1回目です。「あを」は2度ほどありましたが。ここでは日本多彩な色彩文化を汲みとる意味で、同じ色でも表記の違う色彩は、別々に分類していきます。

 

芥川龍之介(あくたがわりゅうのすけ)(1892~1927)

○好きな一句「木がらしや目刺にのこる海のいろ」02

○季語(木がらし・冬)

【Profile】:東京牛込生まれ。大正期の小説家・俳人。東京大学英文科在学中に、「新思潮」の同人として参加。「羅生門」(1915)についで発表した「鼻」(1916)が→夏目漱石に激賞され、はなばなしく文壇に登場した。1927年、「ぼんやりとした不安」という言葉を遺書にのこして自殺した。龍之介は生前に、560句ほどの俳句を創作して、そのうちの、77句のみが、1927年に香典返しとして刊行された『澄江堂句集』に収録された。忌日季語は河童忌・芥川忌・餓鬼忌(7.24・夏)

芥川龍之介掲載句

03兎も片耳垂るる大暑かな(大暑・夏)〈五体87・耳4〉2012/7/24

04元日や手を洗ひをる夕ごころ(元日・新年)〈五感412・感情12(心1)〉2019/1/1

05竹の芽も茜さしたる彼岸かな(彼岸・仲春)〈特集574・竹木目俳句1-3(竹)〉2022/3/18

コメント