俳句の箱庭
「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)
◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。
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◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次
●方法俳句004・根源行動01・夏目成美
人間の「根源行動」としてあげたいのは「飯を食う」ことと「水を飲む」ことです。人間は誰もが飯を食わなければ生きていけません。
「淋しさにつけて飯くふ宵の秋」(夏目成美01)
季語(宵の秋)
掲句以外にも「淋しさに飯をくふ也秋の風」(小林一茶01)、「さみしさに早飯食ふや秋の暮」(村上鬼城01)の句もあります。
ここにあげた3句は類想句としてあげたわけではありません。しかし、ほぼ同じ主題と内容の3句です。江戸中期の俳人、夏目成美。江戸後期の俳人、→小林一茶。ホトトギス初期の俳人、→村上鬼城。それぞれ時代は異なりますが、いずれも「飯を食う」淋しさを詠んでいます。根源行動の条件として、①人間が生きる上で欠かせない行為であること、②その行為がどことなく淋しさを漂わせていること、を挙げたいと思います。いつの世にも「飯を食う」ことは秋風と同様にどこかしら、うら寂しいということでしょうか。
○夏目成美(なつめせいび)(1749~1816)
代表句「行春を鏡にうらむひとりかな」02
季語(行春)
江戸中期の俳人。江戸浅草生まれの札差。→小林一茶の理解者であり、寛政から文化の頃の江戸三大家の一人と称され、句風は清雅。
夏目成美掲載句
2011/01/17 03魚くふて口なまぐさし昼の雪(雪・冬)〈五感・嗅覚〉
2012/08/27 04いづかたに車はとまる夜の雨(無季)〈五感・聴覚〉