Sideway

気のおもむくまま。たこやきの日記的雑記。

社会について考える3

2005-11-24 | 日記。
今度こそ人身売買について。(この記事は社会について考える2から続いています)

ニッポンには、実に様々な国から少女や女性が売り飛ばされてくるそうです。
東アジア、東南アジア、中米、東欧。いずれも貧困にあえぐ人々がいる地域です。
彼女達は貧乏で生活に困っている所をブローカーに騙され、とても巧妙な手段で日本まで連れてこられます。その仲介には、計11人ものブローカーが関わることもあるそうです。
故郷を出るとき彼女らは、「日本に行けば掃除や給仕、食器洗いなどで楽に稼ぐ事ができる」と騙されます。そして日本に連れてこられたあとは全国各地のスナックや風俗店に売り飛ばされ、出口の見えない生き地獄を味わう事になるのだそうです。
その経路の図説が衝撃的でした。
ブローカーから、最終的に彼女達を買う店主は、ブローカーに200万払う。
店主は女性に、「お前には400万の借金がある」と、更に200万上乗せする。
たとえ働いてその400万を払うことが出来ても、それと同時に店主は本人の意向を無視して、再び400万で別の店に転売する。
そして、またそこで働かされる……という悪夢が続くそうです。
一体、ドコのフィクションだ、と言いたくなるようなことが実際に、この日本で行われていたのだそうです。その実態が始めて明らかになり、逮捕者が出たのがなんと今年。これらが始まったのは1980年代だそうですから、余りに遅すぎます。
人身売買に詳しい人物は「これは既に一つの産業として成り立っている」と言っていました。
つまり、それだけ需要もある。需要をするのは特別な人々でもないのでしょう。

ブローカーや店主は女性が逃げると追って来るそうです。シェルターと言われる、民間団体の保護施設があるのですが、そこには厳重な警戒がされていました。
これが、先進国なのか!?
恐ろしく時代錯誤した風景が、私たちの暮らす社会に同居しているみたいです。
そして、こうして被害にあう女性は10代~30代。13歳の少女もいたそうです。
山間の温泉地で、多いときは日に5人も相手をさせられた、など、耳を塞ぎたくなるような事実もありました。また、逃げ出してシェルターに保護された女性が、歩く事も出来ないくらい衰弱していたこともあったそうです。
そうして人身売買の被害にあうのは先にも挙げたとおり貧困層です。
観光地で児童労働として、花売りや物乞いをしていた子が、それが出来ない歳になったとき、他に何も出来ず売られてゆく。そんな連鎖も確実に存在するそうです。
そして、これらの連鎖は更に、エイズ問題にまで繋がっていきます。
「私たちは石ころじゃない、生きている人間なんです」
そう、心から訴えなければならない状況の恐ろしさを思うと泣けてきます。

この問題は調べれば調べるほど悲しい、辛い事実が出てくる事でしょう。

それで一体、何故そんな巨大で、人を人とも思わないような人々の組織が日本に根を下ろしてしまったのでしょうか?
その事を考える事が重要だろう、と思います。
需要がある。関心はない。そんな社会の風潮もまずいのかも。
しかし、一体この悪魔のような組織の母体はなに? 一体、どういう人がこんな血も涙もないようなブローカーになり、搾取していくのでしょう。
搾取されたお金は何に使われるのか。それも知りたい。
一体、日本の裏側にはどんな社会が広がっているというのか。今を「現代社会」と称し、この国を「先進国」とし、歴史上の様々な闇やファンタジーで描かれる世界から切り離して考える事が、本当に出来るのか。
今そう思っていても、百年後に振り返れば眉をしかめ、目を背けられるとんでもない世界を生きてるのではないか。
いや、百年経って後退してることだってあるかもしれない。などとメチャクチャ暗いことを考えてしまいます。フリーターの漂流のことなども合わせると特に。

と、まあ、とてもとても色々考えたので書いてみました。
普段あまり目にしないし、目にしたいものでもないし、考えたくもないし、考えてどうなるものでもない。そう思ってしまうようなことばかりです。
でも、多分日本で対策が遅れた一番の原因は「それが存在する事を認めなかったこと」です。
存在する事は認めておかなければ、どんどん悪い方向へ進むでしょう。

で、結局環境問題の最後と被るのですが、
やっぱり、ずっと覚えている事、正面から見据えていることは難しい。私らにだってそれぞれの生活がある。悩みがある。苦しみがある。
でも、入ってくるときくらいは素直に受け止められればいい、と思います。
そして、ほんの少しでも広めることができれば。
とか思っています。

社会について考える2

2005-11-24 | 日記。
一個前の記事の続きです。

次は社会学。貧困、児童労働、人身売買について。
一気に話が飛んだ感じもあるかもしれませんが、意外と繋がってますよ、貧困と環境は食糧問題で。そして、上に挙げた三つは完全に連鎖してます。
貧困→児童労働→人身売買と繋がっています。今日の社会学の授業はズバリ、「人身売買大国日本」でした。内容もひじょ~に辛いものでした。ううっ。

貧困にあえぐ地域では、学費が払えずこどもに教育を受けさせる事ができません。そして、生活の糧を得る為にはこども達も働かざるを得ません。
彼らの賃金は安く、そして場合によってはとても危険な労働である場合があります。例えば、私たちがビデオで見たのは、グアテマラの爆竹作り。
爆竹は中米では祝い事に欠かせないものだそうです。しかしその製作過程は起爆性の高い薬品を使うなど危険が多い。しかし、その主要な労働力は貧しい地方で、十分な知識を得ていない人々……特に幼い子どもです。
子どもは覚えが早く、大人のように不平を言わない、集中力が高い。だそうです。
そして、家族も危険は承知していても、子ども達にも手伝ってもらって、ハイリスクな仕事をしなければ食べて行けません。子どもの頃から教育を受ける事が出来ず、そういった作業をやり続けていると、大人になって他の何かをすることが出来ず、連鎖は延々と続きます。
彼らの作った爆竹は仲買人に安く買い叩かれ、仲買人の手によって12倍もの値段で市場に出回ります。

この場合は爆竹という、私たちの生活とはかけ離れたもので、しかも仲買人という悪役が出てきます。
しかし、私たちの身の回りにある物の多くにも、こうした児童労働が関わっており、それゆえに「安い」ということも多くあるようです。
「見てみて、このバック! アジア風で綺麗な刺繍が入って1000円だったんよ!」
と私たちがはしゃいで買っている物を、東南アジアの子ども達が学校にも行けず、安い賃金で毎日作っているのかもしれません。
他、そういった地域から出回っているものと言えばコーヒー、紅茶、あとはサッカーボールのことが一時期話題になって、フェアトレードという言葉が有名になったそうですね。(すいません、知りませんでした!)
ナイキや他の有名スポーツ用品会社が、パキスタンで児童労働によって作られたサッカーボールを売っていた、と問題になって、「この商品は、ちゃんと大人の労働者に相応の賃金を保証して作られたものです」と示すようになった、と。
しかし、そうしてサッカーボール市場から追い出された子ども達は、次の収入を探して(収入がなければ生きていけないのですから)別の仕事に入っていきます。
そして、これは同じ授業の受講者の感想の中にあったのですが、
「フェアトレードと言っても、作っている人々が値段設定できるわけではない。やはり買い叩いて高く売っている人が間にいるのでは意味がないではないか」と指摘している人がいました。
確かに。
フェアトレードの商品を買う、という行為は本当に何らかの貢献をしうるのか、それともタダの自己満足か。しっかり調べたわけではないのでなんともいえません。
やるだけ無駄、と言ってしまえば全てが終るだろうし、それだけで満足しているのは滑稽で傲慢だし、それもまた無駄です。
でも、正直大学生には金がないんだよ! ともいえます。はい。
買わなければ良いのか、買うものを選べばよいのか。まあ、とりあえず諦める事も半端で満足する事もなく「関心を持ち続けること」が大切か、と思います。そして、環境問題と同じく、「それが一番難しい」とも。

さあ、意外と児童労働が長くなったぞ。
また別記事に続く。

社会について考える。

2005-11-24 | 日記。
毎度おなじみ、木曜日は現代社会について考えよう、のコーナーです。(嘘です)
今まで環境問題やってきた演習の、感想レポート書いたんで(提出用)、それでも載せてみようかと。


 今まで、その時々で断片的にとらえてきた「環境問題」について、全体的に、じっくりと考える良い機会になったと思います。自分の普段の生活、グローバルな環境問題、実家も渦中にあると言って良い里山の破壊、それらを一つの繋がった視点で見られたことが、自分にとってとても良い経験になりました。
 しかし、様々な問題の根源が見えたことで、その根深さ、解決の難しさを思い知らされ、正直暗澹たる気分にもなりました。更に、教科書に書かれているトピックスだけでなく、他の発表者が調べて来られる、「一分間にどれだけの面積が砂漠化しているか」などといったトピックスも衝撃的なものが多く、正直な話、平和に天寿をまっとうできる自信がなくなったほどです。
 また、ゴミの分別、電気の節約だけでなく、穀物食か、肉食かといった、食生活までも環境に影響する、というのは正直思ってもみなかったので、大変驚きました。学べば他にも意外な、個人の生活習慣の環境への影響もあるかもしれない、と思うと興味深くもあります。
 元々、自然や環境問題に対しては関心があったほうだと思うので、具体例はそれぞれに「聞き覚えがある」という内容は多かったように思います。しかし、物質循環のことや地球全体の進化の方向性、ミティゲーションの話や穀物食と肉食での、必要農耕地の違いなど、興味深い、新しい情報も多く得られました。
 今世界にある様々な問題――グローバルな食糧問題から、地元の過疎に至るまで、実に様々な問題の根が同じ(あるいは近い)所にあり、もはや、「環境問題」「食糧問題」などと別々に題目をつけて、別々に取り組むべきものではないのかもしれません。本の中でも繰り返し強調されていましたが。「未来を人類が生き残る為の問題」なんだとよく自覚して、何とかしていけたらと思います。そして、私には、根底にあるその「問題」とは、「価値観の問題」なのかな、と思えました。
 今、就職活動のシーズンにあって、自分自身が都市に集約し、グローバル化し、ひたすら効率を求める今の方向性に疑問と恐怖(地元、実家に将来がないのではないか、という恐怖)を抱いていた事もあり、そちらとも繋がって一層考えさせられました。
 これらの問題に取り組む時に一番大変なのは、結果がすぐに見えない事だと思います。何かをして、すぐに返ってくる物がないと、モチベーションを維持するのは難しくなります。特に個人が環境に関心を抱いた時に、自分で政策を打ち出せるわけでなく、ゴミを分別して何か変わった実感があるわけでもありません。その状況で、いかに環境に対する関心を持ち続け、それに関わろうとする態度を維持して行き続けられるかが、今後の自分の課題だな、と感じます。
 「新しい生態学」を書店で探して、全て読んでみたいと思っています。そして、今まで「マズイんだよなあ」とは思いつつ忘れていた……目を逸らしていた環境問題を、今後どんなに小さくても、常に頭の隅に置いておきたいと思います。


まあ、普段こっちで言い散らしてる事をまとめたらこんな感じで。
環境保護団体をやっているわけでも、生態学者なわけでも、ましてや政治家なわけでもない私たちがするべきこと、出来る事。
それってものすごく「続けるのが難しい事」だと思います。
今までそれらを「やろう! やろう!」とは言われてきましたが、それらが「難しい事」である……特にモチベーションの面で維持しにくいとこであると真正面から受け止めて、それに対する対策を取っていく事が今後重要なのでは、と思います。
さしあたり自分に出来る事っつったら、ゴミの分別と(ポイ捨てはそれ以前の問題!!)食生活の改善(これが難しい)、節電・節ガスくらいでしょうか。あ、そのための早寝早起き、あとはマイ買い物袋持参ですか。
とりあえず交通手段は極めてエコロジーなので、そちらは今は割愛。
他は製品を買うときに気をつけることもあるかもしれませんね。難しいけど。貧乏大学生に、安さ以外を追求する余裕はないんで。

それぞれ、本当に意識の問題、自分との戦いです。私、超・不得手。
なので全然できてませんが~……。うーん。私のようなズボラでも「続けられる」方法を開発できれば、大抵の人に応用可能な気がする。
例えば……間抜けな案でしょうもないんですが、貸しバックとか。
お店で、買い物袋(丈夫な、何度もつかえるやつ)を貸し出す。
で、返しに来たらその時ポイントをつけるとか。あ~、無料コインロッカーみたいに百円で借りて、返したら金返ってくるとかどうだろ?
マイバックを何故もってけないかって、一度使ったバックを「たたんで自分のカバンに入れる」作業が面倒なんですな。
店に行ったときに、カバンの中に袋があればそれを使いますよ。
勝負は、買ったものを出して冷蔵庫に詰めるとき。
ここで袋を放置しないために、「百円払って借りてる」気分があると違うかな~、とか。あるいはたまたまバックを持って出てなくても、百円(あとで返ってくる)払えば借りれるなら、自分ちのゴミ増やすよりいいかな、と思えないかな~、とか。
どでしょ?

まあ、どなたか「悪くない」と思った方は話の種にでもしてみてください。
こういう「意見」に著作権主張したりはしませんので(笑)
そして、今日の日記は記事を変えて更に続く……。

キャラ登録をするにあたり……。

2005-11-24 | 日記。
世界樹の下様に、月の杖三人組(元々登録していた)に加えて、フォートとデュクシスを連れて行きました。
で、行って頂ければ分かるのですが、あそこはキャラの属性検索なるものができます。
どんな性格か、職業か、容姿か、種族か……等々。
つまり、ツボキャラが出てくる話を探そう! というコンセプト。
意外と、自分のキャラにピタッと来るのが少なくて困ったりする時もありますが……(今欲しい項目といえば、「生真面目」「冷酷」「忠誠心が厚い」「したたか」「貧乏くじ引き」……)自分ちで抱えてるキャラの特性がばれそうですな。

それで。フォートとデュクシスを登録するに当たり、「シスコン・ブラコン」の項目に二人ともチェックを入れてみました(笑)
無論、二人揃ってベルを可愛がっている……という意味ではなく。
(ご存知ない方の為に補足。デュクシス、フォート、ベルは三兄弟です)
兄ちゃんと弟でこんがらがってるという意味です。けけけ。
ソチラ側の話……!?と取られる可能性もあるかな~、とか考えましたが、(いや、新着だと二人並んで表示されちゃうし)まあいいや(笑)

奴らがツボキャラ……と言えるほど魅力的に書けているか不安ではありますが、(特にフォート!)これからも可愛がってゆきたいです。
ちなみに、ソチラ側に転がす予定は絶無ですのでご安心を。ほほほほほ。(←イケショウとクナ出しといて、今更この手の話題を避けて通る事もないか、と開き直り気味)

まだ新着にいると思いますので、よろしければ覗いて見たってくださいv