今度こそ人身売買について。(この記事は社会について考える2から続いています)
ニッポンには、実に様々な国から少女や女性が売り飛ばされてくるそうです。
東アジア、東南アジア、中米、東欧。いずれも貧困にあえぐ人々がいる地域です。
彼女達は貧乏で生活に困っている所をブローカーに騙され、とても巧妙な手段で日本まで連れてこられます。その仲介には、計11人ものブローカーが関わることもあるそうです。
故郷を出るとき彼女らは、「日本に行けば掃除や給仕、食器洗いなどで楽に稼ぐ事ができる」と騙されます。そして日本に連れてこられたあとは全国各地のスナックや風俗店に売り飛ばされ、出口の見えない生き地獄を味わう事になるのだそうです。
その経路の図説が衝撃的でした。
ブローカーから、最終的に彼女達を買う店主は、ブローカーに200万払う。
店主は女性に、「お前には400万の借金がある」と、更に200万上乗せする。
たとえ働いてその400万を払うことが出来ても、それと同時に店主は本人の意向を無視して、再び400万で別の店に転売する。
そして、またそこで働かされる……という悪夢が続くそうです。
一体、ドコのフィクションだ、と言いたくなるようなことが実際に、この日本で行われていたのだそうです。その実態が始めて明らかになり、逮捕者が出たのがなんと今年。これらが始まったのは1980年代だそうですから、余りに遅すぎます。
人身売買に詳しい人物は「これは既に一つの産業として成り立っている」と言っていました。
つまり、それだけ需要もある。需要をするのは特別な人々でもないのでしょう。
ブローカーや店主は女性が逃げると追って来るそうです。シェルターと言われる、民間団体の保護施設があるのですが、そこには厳重な警戒がされていました。
これが、先進国なのか!?
恐ろしく時代錯誤した風景が、私たちの暮らす社会に同居しているみたいです。
そして、こうして被害にあう女性は10代~30代。13歳の少女もいたそうです。
山間の温泉地で、多いときは日に5人も相手をさせられた、など、耳を塞ぎたくなるような事実もありました。また、逃げ出してシェルターに保護された女性が、歩く事も出来ないくらい衰弱していたこともあったそうです。
そうして人身売買の被害にあうのは先にも挙げたとおり貧困層です。
観光地で児童労働として、花売りや物乞いをしていた子が、それが出来ない歳になったとき、他に何も出来ず売られてゆく。そんな連鎖も確実に存在するそうです。
そして、これらの連鎖は更に、エイズ問題にまで繋がっていきます。
「私たちは石ころじゃない、生きている人間なんです」
そう、心から訴えなければならない状況の恐ろしさを思うと泣けてきます。
この問題は調べれば調べるほど悲しい、辛い事実が出てくる事でしょう。
それで一体、何故そんな巨大で、人を人とも思わないような人々の組織が日本に根を下ろしてしまったのでしょうか?
その事を考える事が重要だろう、と思います。
需要がある。関心はない。そんな社会の風潮もまずいのかも。
しかし、一体この悪魔のような組織の母体はなに? 一体、どういう人がこんな血も涙もないようなブローカーになり、搾取していくのでしょう。
搾取されたお金は何に使われるのか。それも知りたい。
一体、日本の裏側にはどんな社会が広がっているというのか。今を「現代社会」と称し、この国を「先進国」とし、歴史上の様々な闇やファンタジーで描かれる世界から切り離して考える事が、本当に出来るのか。
今そう思っていても、百年後に振り返れば眉をしかめ、目を背けられるとんでもない世界を生きてるのではないか。
いや、百年経って後退してることだってあるかもしれない。などとメチャクチャ暗いことを考えてしまいます。フリーターの漂流のことなども合わせると特に。
と、まあ、とてもとても色々考えたので書いてみました。
普段あまり目にしないし、目にしたいものでもないし、考えたくもないし、考えてどうなるものでもない。そう思ってしまうようなことばかりです。
でも、多分日本で対策が遅れた一番の原因は「それが存在する事を認めなかったこと」です。
存在する事は認めておかなければ、どんどん悪い方向へ進むでしょう。
で、結局環境問題の最後と被るのですが、
やっぱり、ずっと覚えている事、正面から見据えていることは難しい。私らにだってそれぞれの生活がある。悩みがある。苦しみがある。
でも、入ってくるときくらいは素直に受け止められればいい、と思います。
そして、ほんの少しでも広めることができれば。
とか思っています。
ニッポンには、実に様々な国から少女や女性が売り飛ばされてくるそうです。
東アジア、東南アジア、中米、東欧。いずれも貧困にあえぐ人々がいる地域です。
彼女達は貧乏で生活に困っている所をブローカーに騙され、とても巧妙な手段で日本まで連れてこられます。その仲介には、計11人ものブローカーが関わることもあるそうです。
故郷を出るとき彼女らは、「日本に行けば掃除や給仕、食器洗いなどで楽に稼ぐ事ができる」と騙されます。そして日本に連れてこられたあとは全国各地のスナックや風俗店に売り飛ばされ、出口の見えない生き地獄を味わう事になるのだそうです。
その経路の図説が衝撃的でした。
ブローカーから、最終的に彼女達を買う店主は、ブローカーに200万払う。
店主は女性に、「お前には400万の借金がある」と、更に200万上乗せする。
たとえ働いてその400万を払うことが出来ても、それと同時に店主は本人の意向を無視して、再び400万で別の店に転売する。
そして、またそこで働かされる……という悪夢が続くそうです。
一体、ドコのフィクションだ、と言いたくなるようなことが実際に、この日本で行われていたのだそうです。その実態が始めて明らかになり、逮捕者が出たのがなんと今年。これらが始まったのは1980年代だそうですから、余りに遅すぎます。
人身売買に詳しい人物は「これは既に一つの産業として成り立っている」と言っていました。
つまり、それだけ需要もある。需要をするのは特別な人々でもないのでしょう。
ブローカーや店主は女性が逃げると追って来るそうです。シェルターと言われる、民間団体の保護施設があるのですが、そこには厳重な警戒がされていました。
これが、先進国なのか!?
恐ろしく時代錯誤した風景が、私たちの暮らす社会に同居しているみたいです。
そして、こうして被害にあう女性は10代~30代。13歳の少女もいたそうです。
山間の温泉地で、多いときは日に5人も相手をさせられた、など、耳を塞ぎたくなるような事実もありました。また、逃げ出してシェルターに保護された女性が、歩く事も出来ないくらい衰弱していたこともあったそうです。
そうして人身売買の被害にあうのは先にも挙げたとおり貧困層です。
観光地で児童労働として、花売りや物乞いをしていた子が、それが出来ない歳になったとき、他に何も出来ず売られてゆく。そんな連鎖も確実に存在するそうです。
そして、これらの連鎖は更に、エイズ問題にまで繋がっていきます。
「私たちは石ころじゃない、生きている人間なんです」
そう、心から訴えなければならない状況の恐ろしさを思うと泣けてきます。
この問題は調べれば調べるほど悲しい、辛い事実が出てくる事でしょう。
それで一体、何故そんな巨大で、人を人とも思わないような人々の組織が日本に根を下ろしてしまったのでしょうか?
その事を考える事が重要だろう、と思います。
需要がある。関心はない。そんな社会の風潮もまずいのかも。
しかし、一体この悪魔のような組織の母体はなに? 一体、どういう人がこんな血も涙もないようなブローカーになり、搾取していくのでしょう。
搾取されたお金は何に使われるのか。それも知りたい。
一体、日本の裏側にはどんな社会が広がっているというのか。今を「現代社会」と称し、この国を「先進国」とし、歴史上の様々な闇やファンタジーで描かれる世界から切り離して考える事が、本当に出来るのか。
今そう思っていても、百年後に振り返れば眉をしかめ、目を背けられるとんでもない世界を生きてるのではないか。
いや、百年経って後退してることだってあるかもしれない。などとメチャクチャ暗いことを考えてしまいます。フリーターの漂流のことなども合わせると特に。
と、まあ、とてもとても色々考えたので書いてみました。
普段あまり目にしないし、目にしたいものでもないし、考えたくもないし、考えてどうなるものでもない。そう思ってしまうようなことばかりです。
でも、多分日本で対策が遅れた一番の原因は「それが存在する事を認めなかったこと」です。
存在する事は認めておかなければ、どんどん悪い方向へ進むでしょう。
で、結局環境問題の最後と被るのですが、
やっぱり、ずっと覚えている事、正面から見据えていることは難しい。私らにだってそれぞれの生活がある。悩みがある。苦しみがある。
でも、入ってくるときくらいは素直に受け止められればいい、と思います。
そして、ほんの少しでも広めることができれば。
とか思っています。