Sideway

気のおもむくまま。たこやきの日記的雑記。

十年後。

2009-03-13 | イラスト記事
友人から借りたイラストハウツー本のお礼に・・・と描いた絵の線画をちまっとUP。
イケショウとクナ、10年後。
はい、抱えてる方がクナちゃん26歳(もはやチャン呼ばわりは厳しい)。
抱えられて慌ててる方がイケショウ32歳(10年経ってもこの表情)。

色気のいの字もないにしろ、2連チャンで男二人の絵ってのも……。あはは;

二人して真司さんの居る組織に所属してたら楽しいよな~……と思いつつ、イケショウは普通のサラリーマンかなぁ。SEだよ、きっと。
クナは自営業あるいは本気で真司さんの後輩。この歳になると可愛いだの綺麗だのの前に正体不明感が……w 顔は綺麗でも鍛えた体してるだろうからな……。力持ちだし、不思議な人やってそうな気がする。

で、こうなると力関係は……ねえ? という話です(笑)
イケショウはインドアな運動不足人ですからして。

絵としては……良い練習になりました。靴がとてもとても苦手です。
反転描きしたクナの分け目が逆なのは、完成したあと気付いたので時既に遅しorz




以下、台詞をつけてみる。



「よっこいせ」
その掛け声の割に軽々とした様子で、ひょい、と久那がイケショウを担ぎ上げた。
「うわあああっ! ばかっ、こら降ろせっ!!」
突然視界が九十度回転したイケショウが悲鳴を上げる。
「いいじゃないですか。運んであげますよ、イケショウさん」
「いらんっ」
楽しそうな声で応じる久那は、ばたばたと暴れるイケショウを全く意に介さない。
暴れる成人男性を一人担ぎ上げて、危なげなく歩くその筋力はたいしたものである。
「別に始めてじゃありませんし、恥ずかしがらなくったっていいんですよー? ちょっと部屋まで帰るだけじゃありませんか」
その飄々とした台詞にイケショウが絶句する。
「…………は、初めてじゃない…………?」
そんな心当たりは全くない。過去の記憶をまさぐり始めて大人しくなったイケショウに、久那はくすくすと笑う。
「前に雨宮さんたちと飲んだ時、イケショウさん潰れちゃったじゃないですか。あの時も僕が運んだでしょ。ホントに覚えてないんですか?」
普段ならば決して潰れないイケショウだが、そういえばこの間の年末に大学時代の悪友どもと飲んだ時は、いつどうやって家に帰り着いたのか覚えていないほど泥酔したのだった。まさか久那に運ばれていたとは思わなかった。
唖然として絶句したイケショウを、本当に驚いた、といった風に久那が見遣る。
「確かにイケショウさんを歩かせるよりは僕が担いだ方が早いくらい、イケショウさんぐてぐてでしたけど、普通に話しながら帰ったんですよ? まさか全然覚えてないなんて思いませんでした」
呆れながらもずんずんと、自分たちの宿泊している部屋を目指して廊下を歩いていく久那。中性的な美貌の青年が、三十路過ぎのサラリーマンを担いで歩く様は異様の一言に尽きる。それを不幸にも目にしてしまった他の宿泊客達の遠慮を忘れた視線にすら気付かず、イケショウは必死になって約二ヶ月前の記憶をたどった。

確か、雨宮に乗せられて宇津田と飲み比べになったのだ。最終的に勝つだけは勝ったはずだが、自分も背もたれなしで体を起こしていられないくらいになったのではなかったか。
『あらら~、一応イケショウが勝ったけど、ほとんど引き分けみたいなもんねー。久那ちゃん、どうする?』
『そうだな……僅差でも勝ちは勝ちだと思いますよ、僕は』
『おほほ、相変わらずイケショウ贔屓ね~。報酬がそう言うんだからイケショウの勝ちね。イケショウ、久那ちゃん持って帰ってオッケーよ!』
そんな相変わらずのやり取りがあった気がする。持って帰るも何も、元々同じ家から一緒にその飲み屋まで行っているのだ。帰りも一緒で当然である。要するに酔った勢いで雨宮と宇津田が悪ノリし、久那もそれに乗っただけの事だった。
『つってもこれじゃ、久那がイケショウ持って帰る方が早いだろ』
そう突っ込んだのは三森だったはずだ。

「そういえば……そんな方向に話が流れたような気がするっちゃするが……」
その後の経緯は本当に全く覚えていない。
久那の肩の上で揺られながら、ぶつぶつとこぼし始めたイケショウを見遣るでもなく、ごく軽い調子で久那が言った。
「じゃあ、あの時の会話も忘れちゃってるんですね。残念だなあ」
お酒が入ったからこその本音を聞けたと思って、嬉しかったんだけどなあ。
さらりとした調子で、背筋に爆弾を投げ込むような言い回しは、間違いなくイケショウの従兄から学んだものであろう。
それに見事凍りついたイケショウは、固まってしまった舌を何とか回して質問を紡いだ。
「な、何を話したんだ……?」
ナニもやましい事は話してない。そのはずだ。何故なら久那に対してやましい事なんて何一つない……はずである。
「知りたいですか?」
しかし久那からは、そんな思わせぶりな台詞が返ってくる。もはや現在の体勢の事など頭から吹っ飛ばして、得体の知れない不安がイケショウの頭の中を占拠していた。
「到着ですよ」
本当にあっという間に部屋までついたものである。久那はイケショウを担いだまま、器用に片手で扉を開けると、イケショウを本人の使っているベッドに降ろした。
「お教えしてもいいですけど、その代わり一つだけ、僕のお願いをきいてくださいますか……?」
ベッドに腰掛けたイケショウの両肩に手を置いてイケショウの顔を正面から覗き込みながら、久那が目を細めて僅かに首を傾げる。横に流してある長い前髪が、その拍子に揺れて久那の頬にかかった。細く艶やかな黒髪は、彼の白い頬に流れると正しくその美貌を彩る、という表現にあてはまる。
その艶っぽい仕草にビビリ倒しつつ、それでもイケショウは頷いた。
「あ、ああ……」





とか何とか……。あれ、おかしいな。マトモにやおい出来そうじゃね?
以前に迫る方迫られる方逆でやろうとしたら逆立ちしても無理だったくせにww
え、上の絵だと久那ちゃん美人に見えないって? それはすいません、脳内補正お願しますm(__)m
そして続きも、お望みの方はご自分で補完お願します。これ以上は無理ー。
ちなみに何でイケショウが担がれたのか、って辺りは決めてませんw
この調子で話が進めば、もう一枚くらい、借りた資料を参考に描けそうだが……。
でも貸してくれた方の好みと合致してるか不明なのでやめとくw


どえらい夜中テンションでこんなもん書いてたら明け方だよ……orz
明日の病院諦めたらだめかしらwww

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