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気のおもむくまま。たこやきの日記的雑記。

社会について考える2

2005-11-24 | 日記。
一個前の記事の続きです。

次は社会学。貧困、児童労働、人身売買について。
一気に話が飛んだ感じもあるかもしれませんが、意外と繋がってますよ、貧困と環境は食糧問題で。そして、上に挙げた三つは完全に連鎖してます。
貧困→児童労働→人身売買と繋がっています。今日の社会学の授業はズバリ、「人身売買大国日本」でした。内容もひじょ~に辛いものでした。ううっ。

貧困にあえぐ地域では、学費が払えずこどもに教育を受けさせる事ができません。そして、生活の糧を得る為にはこども達も働かざるを得ません。
彼らの賃金は安く、そして場合によってはとても危険な労働である場合があります。例えば、私たちがビデオで見たのは、グアテマラの爆竹作り。
爆竹は中米では祝い事に欠かせないものだそうです。しかしその製作過程は起爆性の高い薬品を使うなど危険が多い。しかし、その主要な労働力は貧しい地方で、十分な知識を得ていない人々……特に幼い子どもです。
子どもは覚えが早く、大人のように不平を言わない、集中力が高い。だそうです。
そして、家族も危険は承知していても、子ども達にも手伝ってもらって、ハイリスクな仕事をしなければ食べて行けません。子どもの頃から教育を受ける事が出来ず、そういった作業をやり続けていると、大人になって他の何かをすることが出来ず、連鎖は延々と続きます。
彼らの作った爆竹は仲買人に安く買い叩かれ、仲買人の手によって12倍もの値段で市場に出回ります。

この場合は爆竹という、私たちの生活とはかけ離れたもので、しかも仲買人という悪役が出てきます。
しかし、私たちの身の回りにある物の多くにも、こうした児童労働が関わっており、それゆえに「安い」ということも多くあるようです。
「見てみて、このバック! アジア風で綺麗な刺繍が入って1000円だったんよ!」
と私たちがはしゃいで買っている物を、東南アジアの子ども達が学校にも行けず、安い賃金で毎日作っているのかもしれません。
他、そういった地域から出回っているものと言えばコーヒー、紅茶、あとはサッカーボールのことが一時期話題になって、フェアトレードという言葉が有名になったそうですね。(すいません、知りませんでした!)
ナイキや他の有名スポーツ用品会社が、パキスタンで児童労働によって作られたサッカーボールを売っていた、と問題になって、「この商品は、ちゃんと大人の労働者に相応の賃金を保証して作られたものです」と示すようになった、と。
しかし、そうしてサッカーボール市場から追い出された子ども達は、次の収入を探して(収入がなければ生きていけないのですから)別の仕事に入っていきます。
そして、これは同じ授業の受講者の感想の中にあったのですが、
「フェアトレードと言っても、作っている人々が値段設定できるわけではない。やはり買い叩いて高く売っている人が間にいるのでは意味がないではないか」と指摘している人がいました。
確かに。
フェアトレードの商品を買う、という行為は本当に何らかの貢献をしうるのか、それともタダの自己満足か。しっかり調べたわけではないのでなんともいえません。
やるだけ無駄、と言ってしまえば全てが終るだろうし、それだけで満足しているのは滑稽で傲慢だし、それもまた無駄です。
でも、正直大学生には金がないんだよ! ともいえます。はい。
買わなければ良いのか、買うものを選べばよいのか。まあ、とりあえず諦める事も半端で満足する事もなく「関心を持ち続けること」が大切か、と思います。そして、環境問題と同じく、「それが一番難しい」とも。

さあ、意外と児童労働が長くなったぞ。
また別記事に続く。

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