Sideway

気のおもむくまま。たこやきの日記的雑記。

あれ、今週皆勤賞?

2005-07-30 | 日記。
なんでこんなに毎日日記を書いているのだろう?
……そうか、テスト週間だったからだな。(納得)

え~、とんでもない話を聞きました。
ウチの畑に、トマトが20本近く植わっているそうです。
今日、ザル一杯に収穫したそうです。
…………誰が食うんだ、そんなに!!!
我が家はフルで5人。うち一人はトマト嫌い。私はトマト……嫌いではなくなったが多く食べたいとは思わない。
そもそもトマトって、生食以外の良い食べ方を知らんのだよ。
誰か、トマトを大量消費できる料理ご存知ありませんか~?
(生食用トマトでやって美味しい料理が望ましい)
むしろ、送料+αで通販しますが! 地元民とか知り合いとか、私と会える人間ならタダで一抱え差し上げますが! いかがでしょう?
多分帰ったら、家の畑にトマトの林があるんだ……(凹)
そういえば、前に買い物袋二つ分送られてきたチビジャガイモどうなったかな?
食い尽くすには多すぎた……青くなってないといいが。夏放置して帰ったらまずかろうか?

後は多分、茄子と胡瓜と西瓜とピーマンと……くらいが私を出迎えてくれるはずだ。毎年のことながらトウモロコシは植わっていないだろう。あ、アスパラもあるかな?
去年も書いたが、(日記CGIを変えたからログにはないが)我が家でトウモロコシの栽培は諦められた。なぜなら人間様の口に入る前に、鹿だの狸だの猪だののお口に入ってしまうからだ。
この夏、田舎ライフを満喫したい方はたこやきまでお申し出ください。
日にバスが3往復しかない生活をご堪能いただけます。カブトムシがいるかは知らないです。探したことないから。
あ、蚊はもれなく付いてきます。
山遊びと川遊びくらいなら出来ます、多分。
毎週見ているアニメが映らなくて悲しいです。
(放映している局が映らない! なぜならウチのアンテナが成長した木に上をふさがれて、電波が入らないから)
690円分バスに揺られないと本屋もありません。図書館までは自転車20分。徒歩の行動範囲内にあるオンライン端末は携帯のみ。コンビニは……どの方向でも車で15分はかかるかと。自転車の距離じゃないやい。
片山さん、あちょぼーね! リアルの人間か大自然か猫くらいしか、遊び相手は居ない世界だ。健全だなあ。
ド田舎留学したい方も募集……できると楽しいのだが。

だっ……だめだこりゃ(笑)

2005-07-29 | 日記。
さあ! テストも終ったし、帰るのすぐだし、何か書くべ~!
……と、その前に、借りたドラマCDを賑やかしにかけてみますか……。
と、やったのが運の尽き。
パソコンなぞ目もくれず、ひたすらケタケタ笑うことに!(笑)
あ~、笑った。楽しかった。もっと聞きたいぞ、このやろう。

だめだ、頭の中が完全にドタバタかけあい漫才に占拠されている。シリアスなんか書けない! ……ドタバタでも地の文でテンション落ちるからなあ、私;
そういえばイケショウとクナを今更読み返してみると、本当に勢いで書いてるのがありありと分かって愉快。
もうあの時は、ノリと勢い重視で、地の文とか表現とか「絶対に気にすまい」として書いてたからな。テンションが落ちることこそ最大の恐怖! とばかりに(笑)
その甲斐あってテンションは高いけど文章は変だ。
今度はもうちょっとまともに……第六話あたりからの雰囲気を引き継ごうかと思ってます。五話までとちょっと違いますので、六話は。(単に時間的ブランクが空いただけともいう)

やっぱ書けないや~。
パソコン閉じて妄想モードに入るか、絵を描くか。
それか面白いネット小説探そ~。
あ、陽炎に票が! ばんざ~い! ありがとうございます~!!

絵が描きたい……。

2005-07-28 | 日記。
明日は恐怖の生物三連打~! 三コマ目が終る頃には、息も絶え絶えに違いない。
ネタ生物も書きたいけれど、そんな気力があるならテスト勉強をしなさい状態。
しかし本日の細胞生物。
アレだけ寝ていたのに、出た場所はほぼ予測どおりだった。
「ああ、何か先生、ココ言ってたよな~……」が大当たり。
一体ドコで、いつ聞いてたんですか、たこやきさん。
こういうことが往々にしてあるため、友人に「睡眠学習~」などとうそぶいて、それが定着しつつある。
まあ、本当に寝てて覚えてられたらそれに越したことはないのだが。
一体ああいうときの自分の聴覚回路には、一体なにが起きてるんでしょうね。

絵も描きたいな~。良いリサイズソフトをゲットしたので、早速絵別館の「幻想の蒼い月」の絵を縮小。小さくなったので、前とほぼ同じ重さで画質はアップv
前の見るも無残な荒れっぷりは解消されました。
コレさえあれば、でかい絵を描いて縮小すれば良いのだわvvやた~。絵が描きたい……。
でもテストです。

陽炎をランキングに登録。今はトップページに居させてもらってます。
が、票入らないから早晩底へ沈むだろうな。
ランキングというやつは、自分が宣伝しなくても何かきっかけがあると集客が上がるので、労力ナシで良い宣伝効果を生む場合がある。
「え、最近更新も宣伝もしてないのに、なんでこんなにお客様が?」
という場合は、ランキングが原因の場合が往々にしてあるのだ。特に、ウチのようなリンクを張ってもらえることの(ほぼ)ない弱小サイトだと。
と、いうわけで。宣伝効果目当てに登録したので、人が来ればヨシ。
読んでくださればヨシ。……の、はずなのだがやはり得票数が気になるのは、煩悩と以外表現のしようがない感情である。
ランキングの海の奥底に沈んで1ヶ月もすれば消えてなくなるんですがね。
その頃になると一票でも票が入れば拝んで有難がる、謙虚な気持ちになれるのですが、最初は「あほだ」と思いつつ、やっぱ気になるランキング(笑)
修行が足らんな。

いつも謙虚にいられることができれば、人生は幸せなのだろうとか思うのだけど。
謙虚である、というのは「自分は色々な物を持っている」「その色々な物は『頂いている』物である」と自覚していられることかな~、とか思います。
「おかげさまで」という言葉を、ごく普通に実感しながら生きられる人間でありたい。
謙虚であることと、卑屈であることは逆のことなのかも、と思う。
卑屈であることは、「自分は持っていない」と思うことで、そこに「おかげさま」は無いから。




本当につれづれと書いているので、最初と最後のテーマがまるで違う(笑)
ちょっと前に書いた、キツイ口調のワンシーン(?)があります。
むかぁし思ったことであり、今でも真実だろうと思っており、自戒の言葉でもあります。機会があれば鳥倉ちゃんあたりに(Under…のキャラですな)ぶつけてみたく候。
書いてみて、ちょっくら気に入ったのでご紹介。
たこやきの書くキツイ文章で、不快な思いをしたくない方はリターンを。






「余裕がないって顔してさ、結局自分が甘ったれてること気付いてる?」


いい加減にしてよね。
「傍にいて、話を聞いてくれるだけでいいの」なんて、
その言葉の傲慢さに気付いてないんでしょ?

何が「だけ」よ。
それが一番苦しいんじゃないの。馬鹿にしないで。
自分を貶めて、卑屈になるのが遠慮だなんて、謙虚だなんて思ってるんでしょ。
違うのよ。
謙虚っていうのは、自分が何に恵まれているかを自覚してることなの。
あんたのそれは、卑屈の皮を被った傲慢だわ。

当たり前だって思ってるんじゃない?
自覚してすらないのよ。当たり前だって思ってることすら。
自分のことしか考えてない。隣にいるのが「他人」だってことにすら気付いてない。
ふざけないで。
他人のことなんて、考えたこともないくせに。
自分ばっかり被害者ヅラして、あんたがどれだけ周りを傷つけてるか知ろうともしない。
……迷惑なのよ。





本来こういう、自分の中での真実というものは、他人に向かって言うものではなく、自分に向かって語りかけるものなんだろうな~、と思ってます。
自分の中では真実でも、外に出て、他人に触れた途端、それは嘘になるから。
真実は、自分の性格と経験と両方が合わさって真実になるのであり、結論だけを外に出しても、それを「真実」と受け取れる人はきっと多くない。
ことに戒めの言葉などというものは、他人に言うのは簡単で、自分に言うのは難しいものだし。
なので、公開する事もど~なんだ、とは思うのだけど。
やっぱ、出してみたかったんです(///)
なぜなら多分「そうだよね」と言ってくれる誰かを望んでいるから。

まだまだガキですね、私も;

トウモロコシを器に、木材を食べる?

2005-07-27 | 日記。
かなり昔思いついたネタです。いま流行りの(?)「環境にやさしい」バイオ技術。別々に聞いた二つの技術をあわせて考えると、こんな愉快な想像に発展しました(笑)

トウモロコシを器に、というのは、いわゆる「植物プラスチック」のことであります。ご存知ですか? 愛・地球博の特集で見かけた技術なんですが。
サイエンスZERO・放送内容に私が見かけたのと同じような内容が。
要らなくなったら土に埋めれば良いのだそうです。スバラシイ。

んで、もう一個。
こっちは廃木材を砂糖に変える(正確には砂糖=スクロースじゃないけど)技術。
http://www.aist.go.jp/aist-idea/cgi-bin/detail_data2.cgi?kind=1&seq=8039&no=9
(リンクは自由だが連絡必須(それって自由って言わないんじゃ?)だそうですので、コピペでお願いします)
特許の説明ですけど。
セルロースというのは、いわゆる食物繊維ですよね。草とか木とか紙とかの繊維質。牛とかヤギは消化できるけど、人間には消化できないアレです。
人間に消化は出来ませんが、これは人間が消化酵素を持ってないからで、実はでんぷんと同じくグルコース(ブドウ糖。最も基本的なエネルギー源。脳ミソはコレしか食わない)から出来てます。ちなみにでんぷんはアミロース。
アミロースとセルロースは、同じグルコースが数珠繋ぎになったモンなのですが、つながり方が違うので、アミロースの繋がりを切る酵素しか持ってない人間にはセルロースは切ることができないという寸法。(って、コレ、いちいち言うことでもないか?・汗)
で。要するにセルロース……紙だって木材だって、その数珠繋ぎのつなぎ目が切れればブドウ糖に化ける。そのやり方の特許の内容です。

この二つは並べてみると、
「トウモロコシやサツマイモのでん粉は発酵させて、プラスチック容器にできる!」
「木材を砂糖に変えて、食べることが出来る!!」
となるわけで。
結局上の題名を想像して、不毛さに笑ってしまったと言うお話です。
それぞれはすばらしいのかもしれないけど、割と笑えますがいかがでしょう?
木材の方はエタノール(アルコール)にまで分解して(酵母による発酵を使う? みたい)工業燃料に、とも考えられているらしいけど。

木材はともかく、植物プラスチックの問題は、そのでん粉源の作物をどこで作るかだろうと個人的には考える。
上記リンクで紹介されている日本の企業は確かトヨタだが、(車も軽量化のために沢山プラスチックを使用しているとのこと)作っている畑は東南アジアにあったはずだ。
自分のとるサツマイモがプラスチックになる……私ならあまり有難くないが……まあそんなのは世間知らずの個人の勝手な感想かもしれない。罰当たりな気がするのは田舎気質の古い考えで、環境を考えた巨大市場のビジネスで儲けるには不要なものかもしれない。
だが、そのサツマイモが植えられる場所に元々生えていたのは何だろう?
熱帯雨林の木々だったら……と思うとちょっと怖いですね。
まさかそんな事はなかろう、せいぜい元プランテーションとか、まさか「地球に優しい」ビジネスをして、熱帯雨林の木をバサバサ切ったりはしないだろう。
と、思います。
でも同じやるなら砂漠にサボテン植えてデンプンが取れれば、その方がいいだろうにね~、とか。やっぱり素人の考えだろうな。
また機会があれば、トヨタさんが一体元はナニだった場所に畑を作っているのか知りたいです。

無知な人間のテキトーな考えによる批判って、その技術を生かそうとしている専門家の方にはとても悲しいものかもしれないなあ。ちゃんと調べて、それから書かなくちゃなあ、などとは思いますが。
根っからのブロガーとして、「ブログとして」書いてるわけでなし。
日記のネタということで……ごめんなさい;
どっちもスゴイな~、とは思うし、素敵だと思うのだけれど、
ついつい「夢の~」には警戒感を覚えてしまう。これはたぶんDDTとかPCBの話(夢の殺虫剤と夢の物質。どっちも環境ホルモンとして有名。それぞれの単語と環境ホルモンで検索したら出てきますよ、多分)が頭に残っているからだろうな。
タダのヒネクレ者か。

まあ、要するに、「もてはやされてるから」スバラシイと信じ込むのも、「前に似たようなことがあったから」悪いと決め付けるのも、よろしくないということでしょうか。全ては自分で、正しい知識を入手してから自分の立場を決めなさい……と。これは自戒です。
しかし全てのことに関してそれをするには、この世はあまりに複雑で、難しすぎることが多いですねえ……。そういえばもう選挙権あるんだよな、自分。ワケわかんねえのに投票なぞできんがや~。

『陽炎の君へ』を

2005-07-26 | 日記。
改稿・宣伝して参りました。
感想・ご意見をくださった方々、大変ありがとうございましたm(__)m
実に丁寧にアドバイスを頂いたのです。ありがとうございました、本当に。
……の、割りにあまり変わってない(汗

あんまり変わってなくても、しっかり色々考えた結果ですので!
考え、考え、ぐるっと一周回って元に戻った感じ(^^;
結果として、「自分が表現したかった所」が以前よりも見えたので、ちょっとラストの雰囲気が変わっている…………かも、しれません。
あの話は随分と「ぼやけた」話なので、(テーマが;)読んだ方それぞれで、「陽炎の君へ」が何の話だったかは違ったかもしれません。
それはそれで良いなあ、と思ってたんですが、多少「たこやきの中の『陽炎の君へ』」風味を強めてみました。
気に食わなくなった方、ごめんなさい。

(ボソッと)ランキング参加したんで、もしよろしければ投票など……なんて……。

しかし……書いといて言うのもなんだが、あの手の話は自分の鬼門やも。
苦手だすよ。主人公が狂気じみてるのも、後ろ向きなのも。
澤崎佳恵みたいなのならガンガン書けるのに(笑)彼女は私の最も得意とするタイプのキャラだな。
陽炎の君への世界で、他の話も書いてみたいのですが、自分はどうも「ライトノベル」な頭をしているようで……まかり間違って「サイキック・アクション・現代ファンタジー」にしかねない(既に頭の中ではその設定が……!)。
陽炎を読んだ人に失望されても仕方が無いので(毛色違いすぎ!)止めとこう。


話題変わって。
FAUCHON(有名な紅茶会社)のだした紅茶のお酒を発見! にゃんじゃこりゃ。
早速、アップルブランデー&ハーブっちゅうのを買って飲んでみました。
…………私は、「紅茶の入った酒」より「酒の入った紅茶」が好きだな。
紅茶とブランデーの相性が良いことはもとより知っている。ナニを隠そう、「銀河英雄伝説」のうちで私が最も敬愛する、ヤン・ウェンリーの紅茶の飲み方だv
以前試してみただよ、あんまり美味そうだったから(笑)
ダージリンのストレートにブランデーを入れて。(砂糖はなし)
美味かったvv
しかし……紅茶のお酒は……うーん、カシスにするべきだったかな?
イマイチ。

まあ、糖尿を患う身としては(最近は全て正常値v体重も減少中vv)酒なんて、たしなむのも避けるべきか……ってなもんですが。
そういえば、とある先生が授業中、お酒の話になり、
「まあ自分は、アセトアルデヒドデヒドロゲネース(脱水素酵素)欠損ミュータントなので、酒うんぬんは分かりませんが……」
みたいなことをおっしゃった。
先生! ミュータントって!!(要するに突然変異)なんかすごいものに聞こえたが、要するに下戸?
いやしかし、ご両親のどちらかが酒豪だったのか?

そういえば自分はどうなんだろうな。パッチテストやったことないから。
両親ともそんなに強くないからね。家系としては酒飲みの家系のくせに。しかしさすがに下戸ではなさそうだ、自分。

学習障害(LD)

2005-07-25 | 日記。
って、ご存知ですか?
いや、何を急に言い出したかと言いますと、数年前からちょいと気になることが。
この学習障害とは
(以下、全国LD親の会、LDとは より引用)

学習障害とは、基本的には、全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する、推論するなどの特定の能力の習得と使用に著しい困難を示す、様々な障害をさすものである。
  学習障害は、その背景として、中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されるが、その障害に起因する学習上の特異な困難は、主として学齢期に顕在化するが、学齢期を過ぎるまで明らかにならないこともある。

  学習障害は、視覚障害、聴覚障害、精神薄弱、情緒障害などの状態や、家庭、学校、地域社会などの環境的な要因が直接の原因となるものではないが、そうした状態や要因と共に生じる可能性はある。また、行動の自己調整、対人関係などにおける問題が学習障害に伴う形で現れることもある。


(引用ここまで)

とのこと。

私は計算が大の苦手です。
そらもう、小学校1年生の時から明らかに、周囲よりも2テンポくらい遅かったです。
で。
今でも、白状すると万単位以上の数字はパッと読むことができないし(たとえ16000でも見ただけじゃ分からん!)、電卓で計算間違いはするし(自分でも一体、何処でナニをやって間違っているのか皆目検討がつかん)。
前にも出したけど、6+9=13だし(いや、本当に。よく考えないと「……? 間違ってるっけ、コレ」と^^;)
とかく繰り上がり計算はダメダメだし(笑)
努力が足りないと言われるには、わりと真面目な生徒だったと思うんだがなあ。
宿題はちゃんとやってたし、(たとえ8月31日に泣こうとも)答えを写すことは基本的にしなかったはずだし。(どうだろ? もう覚えてないや)

と、まあ、そんな感じで、高校で見事数学よりオチこぼれ、(中学校まではついていけた)
センター試験なんて笑うしかない点数を取ったわけですが。

数年前に学習障害の番組をたまたま見たらしい母上が、
「お前はコレだったんだ! とえらく納得した」とのたまわれた。
生憎私はその番組を見ていなかったのだが、常々母上は、私の「数字を読む能力」の低さに異常性(というほどでもないが、まっとうではなさげ)を感じていたらしい。
……そりゃあ、4ケタ5ケタの数字を端から読み上げるだけの作業がまともに出来ない中学生の娘がいると、母親としてはビビるだろうけど。(特にウチの母上は、数字には強い人だから)

でもまあ、「学習障害」という言葉が、片田舎の学校で一般的ではなかったにしろ、私は総合的には(高校の数学は沈黙。でも赤点はとったことないぜ! たしか)フツーレベルの学校で中の上にはいたわけだし。障害とゆーほどのモンでもなかったんかいな? と思いつつ。
まあそれに、毎回毎回算数の授業でやらされる、計算プリントが「絶対に」時間内に終らないとなれば、数字が好きになるはずもなく。(みじめじゃんよ)
おかげで積極性を失った結果……と言えないこともない。

そんなこんなで、謎のまま放ってあった疑念を、ヒマなので解消すべく
(珍しく課題のレポートどもを土日でやっつけて、週の前半は多少余裕がある)
ググったのですが。よくわかんないな~と。
普通、周りの人が数字に対してどんな感覚で、どう読んでどう計算してるのか分からないので、
自分のこの「数字プッツン」が普通の範囲内なのか分からない。
オチコボレッタをしなかったのだから、個性の許容範囲内か。
しかし、自分のこの特性が、「脳の配線」という生物的、ある意味では肉体的(脳も内臓の一種)な違いで出来てるんなら、それがどんな「違い」なのかにも興味があるなあ。

特に、「学習障害でした」と分かった所でどうなるわけでもないが。
単純に興味があるだけで。

ちなみに私、代わりに、耳からの音情報による暗記能力が異様に高いらしいです。
ビバ暗記科目。

終末の日々インフォメーション

2005-07-25 | 更新情報
たこやきが管理している参加型小説「終末の日々」に、
散り蓮華さんによる新作 side rekku前編 「遂げられぬ想いは」がアップロードされました!
新作直通リンクはコチラからどうぞv

片山流を引き継いで、私の日記でもお知らせですv
散り蓮華さん、後半もお待ちしております!

皆々様、ご来場、ご投稿、お待ちしておりますv

ネタがある。

2005-07-24 | 日記。
ネタ生物のネタが。
でもその前に、テ~ス~ト~。
話も……すいません、このままでは「連載再開!」とかいっときながら、このまま一個だしただけで実家に帰りそうな勢いです。やはり夜モード(ネジを2~3本抜くべし)に入る時間まで起きておくべきか……?

ネタ生物は、いずれもレポートのために調べた内容を改変。
「アマガエルの緑色、人間の目の青色。紫やオレンジの目って実現可能?」
と、
「性とホルモン。機能的な性はどのように決まるか」
あと、
「虫の目、イカの目、人間の目。私たちは『どこ』で世界を見ているのか」
(以前書いて吹っ飛んだやつだ……)
があります。どれにしようかな……。
えーと、その前に陽炎の改稿をして、宣伝をして。
イケショウとクナは休み明けまで期待しないでくださいましm(__)m
月の杖を~……もう一話上げられれば良いなあ。

……だから、テストだってば。

あなたはナニ属性?

2005-07-23 | 日記。
今日の満月は昇りぎわ、真っ赤かの赤銅色。でっかくてすげ~、でした。
んで、月好きの友人に「これは見せなければ!!」と思い、メール。
「月を見て少しテンションが上がった~」とのたまわれた。「なんでだ?;」とも(笑)
んで、
「闇属性なんじゃない?(笑)」ということになり、自分は水属性かな~、などと考えてみる。
あ、ウンタラ属性、というのはファンタジーによくある、相性のいい魔力です。
ウチの「月の杖」にもそういうのはあって、友人……紅坂さんちの(あ、ばらしちゃった)神竜~にもでてきます。
我が家の例で行くとフィラーシャが風+水です。ルチルナは炎。サリアスはナシ……だけど、あれば光です。フォートが闇で、デュクシスは……あんまり資質がないだろうけど地かな。
大抵その属性は外見とか性格から決めております。
実は色々と、小うるさい魔導理論も存在するし、出したいのですが(これを出さねばあの資料室はタダの飾り……)、まだネタバレ警報が出ちゃうので出せません(涙)
魔術の属性は書く人それぞれ、話それぞれに設定が違って、ナニを属性のうちに入れるかもそれぞれです。
炎・水・地・風のほかに、光・闇とか、樹・雷とか、月とか……。
ウチは風と雷が一緒で「天」というか、大気というか……と考えていますが、(だからそのうち、フィラーシャが雷撃を放ちます・笑)光と雷が一緒だったりもするかな?
あまり詳しくない……もとい、こなしたRPGゲームが少ないのですが(笑)
あと補助というか、精神系というか、もあるかな?(ウチでは闇が精神系を含んでますね) 安田均・グループSNEの「スペルコレクション」だと結構全然カテゴリ分け違ったりしますけど~。きっとこっちが一般的・伝統的なんだろうと思いつつ、色分け大好き、カラフル大好きなので、ビジュアル的に綺麗な五大属性とか六大属性とかの方を採用(笑)
誕生日で、星座で決まるのが普通だっけ? ウチはふたご座だから、水星の『風の宮』だ~。(多分)
24'占いオンラインでホロスコープ見てきたけど、まあ、なんか、当たってるよ~な……。でも難しくてよく解読できない;

ウチの小説では、この占星術は採用してないです。
今は袂を別っているとはいえ、科学の親戚だもんな。西洋学問。異世界ファンタジーとして、結構世界が別なせいで、色々と都合が悪く、調べるのも面倒だったため。

ついでに何で自分が、自称・水属性かって言うと単純に好きだから(笑)
性格云々だと、多分風であってるよ。双子座気質さ。でも青いもの、透明なもの、透き通って輝くものに目がないです。
占いを信じるかといわれれば、「さあ?」です。
「あってもいいんじゃないの、害がなければ」とか。真面目に信じているほうではないですね。
でも、「あってもいい」とは思っている。そんな感じ。確固たる証拠を突きつけられない限り(客観的に記録された、信用に値するデータを複数個、とか)「事実として認めます」とは言わないが。

でもタロット占いとか好きだったり(笑)
信じてないほどでもないんですよね。どこかに今の科学と、その手の霊的云々が統合される理論があれば面白いなあと思ってます。
あると決まったわけでもないが、ないと決まったわけでもナシ。
全ての物質は非常に小さくて細いヒモで出来ていて、この宇宙は三次元の膜なんだそうですからして、別に他に色々まだ分かってないのの実在が証明されてもバチは当たるめえ。
などと、門外漢の気楽さで考えております。(物理屋の方、ごめんなさい)
あのヒモ理論の本が近くの本屋にあって、2200円なんだよ。欲しいなあ。高いなあ。
私に計算能力があったなら。物理もやってみたかった。(高校で生物と物理が一緒に取れたらね)
(この年になっても2+3=6になり、9+6=13になることが往々にしてある奴に、計算能力を求めてはなりません)

スピリチュアル~とかたまに見かけますが……やはり生ぬるく笑ってしまう自分がここに。
ギリシャ神話とキリスト教と西洋占星術と仏様が混じってると、ついね……。
(例は適当に出したんであり、こんな混じり具合のがあるかは存じません。あったらゴメンナサイ)
香りと心のことを(趣味で?)やってる神経生物の先生の、
「最近出来た分野なのに、権威付けしたくて無理矢理昔の古臭い『理論』を持ってくるんですね。実際にはちゃんと科学的な根拠があるのに、そこで胡散臭さとか実際とのズレが出てきて勿体無いことこの上ない」
という冷笑を思い出します。

その概念が発達した背景に大きく依存する、架空の『霊的な存在』それ自体が存在するとは思っていません。彼らが存在できたのは、彼らの存在する「世界観」が彼らを信じる人々の全てだった間だけでしょう。
ただ、「それらだと思われた何か」があっても別に良かろう。と。

でも、(東西の霊的存在を)チャンポンするとヒネクレ者が笑うし、自分にしか見えない、自分に見えた新しい形で表現するとまたソレはそれで「空想」と思われるだろうし。そもそも自分の中だけにあるイメージなんて人とはなかなか共有できないだろうし。(できないからこそ「非科学的」と言われるんだろう)古い理論をそのまま踏襲すると現実とずれるし。
難しいですねぇ。

……一体ナニの話だったんだ?
あ、属性だよ。あなたは自分がナニ属性だと思います? ファンタジーな異世界に吹っ飛んだら、ナニ属性の魔術が得意っぽいですか? なんて。

小説頭な時間帯。

2005-07-20 | 日記。
小説を書かれる皆様は、大抵どの時間帯に書かれるだろうか?
関係ない方も多いかな。私は夜中なのです。
なんでだろう、午前零時を回ってから絶好調に……。生活習慣が乱れる~。むしろ健全生活じゃ書けない!? え、そんな不健全なもの書いてないよ!(笑)
ちなみに最も脳が活性化して集中力が上がるのは午前中、正午前後だそうです。昼ごはんのあとの1,2時間は眠たくなるけど。
じゃあその時間に小説が書けるかと問われれば、普段は授業中ですから分からない。
土日は寝坊するから分からない; うーん。

しかし、友人と喋るのにも、「深夜の話題」とか「深夜のテンション」とかある気がする。(ね~、紅坂さん・笑)
頭が半分寝てないと出来ないような馬鹿話とか、ちょっと遠慮と言う名の理性のタガが外れていないとできない、ディープな(!?)話とか。
小説もそういう、少し理性(前頭前野?)の抑制が外れて、程よく感情(視床下部か?・笑)がむき出しになってないと書けないのだろうか。絵は関係ない、むしろ夜、夜中になるとデッサン崩れてきますが……。
生物時計の意義は、適切な機能を適切な時刻に集中させ、相反する機能を別の時間帯に分けることで、それぞれの機能をより高いクオリティで安定して働かせるためらしい。
要するに、夜寝て昼起きているほうが生物学的に心身の機能が充実しているということなのですが。

じゃあ私にとって、その健全なリズムを崩さなけりゃかけない「小説」ってなんなんだ(汗)
この夏休み、真面目に早起きして昼間にまともに起きといて、午前~正午に自分がナニをしたがるか見極めてみようかな。ここで小説を書けばすばらしい傑作が出来るかも!? なんてな。
すくなくとも「やおい」は書けません!!(笑) アレは真夜中でないと。
(って、交流関係のある方々に、このジャンルをたしなむ方は少なそうだから、この話題を日記で振るのって勇気要るけど。でも、小説公開しちゃってるしな)
イケショウとクナは危険なところ。あ、でも今組んでる「恋愛路線」プロット、超絶まっとう路線を驀進しそう。シリアスはナシの方向で~とか言いつつ絶頂真面目な内容になりそうな予感が。
しかも「愛」はあれども、「恋」はかなり危うい所。脳内補完してもらうしかなさそうな感じになりげ……。
結局、色々と自主学習(調べもの)することになりそうです。
性だな。性格だ。調べ物好き。

本命……これを出したら話は完結。な恋愛路線プロットを出す前に、インターバルに単発コメディを出しときたいんだが。中々ネタが決まらない。
田辺とか宇津田に軸を置いた話も書きたいし、真司さんももう少し使いたい。
本命プロットには彼らはどうも、メインで出てこないんで。本命プロットは王道驀進で「行きて帰りし物語」にするんで。主人公二人に南の島まで旅をしてもらいます。
片山さんには分かるはず。やおいネタコメディにする前の、原型の「イケショウとクナ」(あ、ジェイスとルードか)の大筋を改良したものです。ゴルフ場で野営をすることにはなりそうにないですが(笑)

と、まあ小説インフォメーションも流しつつ。

体内時計(生物時計)を整えるには、明け方が重要なんだそうです。
リセットするのにも時間帯というものがあって、明け方~朝に光を浴びなけりゃいかんのだそうです。
朝方に光を浴びることで、ほっとけばどんどん遅れていく生物時計をリセットするので、夜早く寝ることよりもむしろ、朝早く起きることがリセットには重要……?
で、そのリセットを「エントレイン」というのですが、友人と脳が半分寝た状態にて、
「エントレイン……なんかのワザ名みたいよね」
「確かに。こう、ポーズ見たいなん決めて、『エントレイン!!』って(笑)」
「朝日に向かって?」
「そう……あー、でもそれじゃ敵を攻撃できないから、自分が発光するんじゃない?」
「光って、強制的に相手の生物時計を狂わせるとか」
「ナルホド。その場合、効果は……?」
などとお馬鹿な会話をしていました。笑えた方(多分人数限定)は笑ってやってください。

以上の知識は実は、時間生物学という授業の受け売りなのです。
ついでに、睡眠時間と死亡率(?)の話も最後に触れておられたのでご紹介。
睡眠時間を調査した五年後の死亡率が最も低かったのは、睡眠時間が7~8時間の人で、睡眠時間が4時間より少ない人、10時間より多い人は死亡率が高くなっているそうです。


なつやすみ。

2005-07-20 | 日記。
就活に向けて、充実した夏休みを! と言われる。
だが……することがないねぇ;
旅行っちゅうても金ないし、実は……生まれてこの方、一度もバイトなるものをやったことがないし(汗)
ぬぅ、やったほうが良いのだろうか。
しかし実家帰ったらバイトする場所もねえやな。

愛・地球博行きたいかも……。

イラストは何となく。エルフの王子様?(笑)
大学生の夏休みといったら、やはり「時間をかけて何かをする」最後にして最大のチャンス……。というイメージが強いのに、何もしてないなあ。
イラスト投稿とか、小説投稿とか、してみればいいのに;
でもね~。何か「出そう!」と思うと全く何にも描けない・書けない奴ですからして。
ああ、どこかにこの程度の絵で出来るイラストのバイトとか転がってないかな……。
などと超絶虫のいい妄想に逃避する今日この頃。来週はテスト週間だ~。




私信:
片山さん、お返事の方結構待っていただくことになるかもです(><)
すんません;

私以外に…………。

2005-07-18 | 日記。
話を書くときに、自分で書きながら、自分でダラダラ涙を流している人っているんだろうか?(汗
……あ、退かないで!!(慌

どんなもんでしょう?
私は実は、とてつもなく涙腺がゆるいので、お涙頂戴されたら、よっっぽどわざとらしくない限り間違いなく泣きます。
なので、「私が泣いた=感動作」という図式は成り立たず、「私が泣いた」が大きく「感動作」を包含している、包含関係にあります。
要するに、タコヤキが「泣いた~!!」と言っていたからといって、他の人が泣ける保障はあまりない。
なのでまあ、私が泣き泣き書いた(いや、書くのが苦しくて泣いてたわけじゃない)話だからと言って、読み手の方を泣かせられるかと言ったら甚だ怪しいのですが。

しかし自分がそうやって書いたところが、話に何らかの効果を与えているのかな~、と気になってみたりしてます。
え。どこで泣いたのかって?
個別にメールで聞いてください(///)



しかし、月の杖のあらすじを書いてみて愕然。
1~3章までの情報量の少なさと、4・5章の多さは何だ!?
あれじゃあ、1~3章までまとめて1章で済むんじゃないのか!?
ぬうぅ、ショックだ。

R-CAPの結果。

2005-07-16 | 日記。
日記しょっぱなに、小説のネタバレあらすじがドドーンとあるのもいかがなものか。
そんな訳でさっさと流すべし。

適職診断の結果が返ってきました。
1位 教師・塾講師
2位 心理カウンセラー
3位 作家・ライター

1位と3位はともかくとして、2位がちょっと意外。
三年前ならいざ知らず、今の自分は絶対なりたくない職業じゃ。不思議、不思議。
その他トップ20に入っていたオモシロ職業をご紹介。
(その職業が面白いのではなく、タコヤキにその適性があるのが面白い)
5位・グラフィックorCGデザイナー(いいじゃんv)
8位・医師・歯科医師(やはり来たか……)
11位・薬剤師(これもやはり・笑)
14位・雑誌編集・製作(編集者か。創作に関われるのは良いねえ)
19位・基礎研究(あった。良かった……ホ。)

きわめつけ。
9位 役者・俳優(心底驚いた。なじぇ?? 演劇は文化祭でしかやったことないです)
13位 通訳・翻訳(外国語が嫌いでなければね……;←根本的)
18位 建築デザイン(建物か……)

文化・学術志向と感性・クリエイティブ志向に力いっぱい偏ってましたv
まんまや。
理系のクセに、かなり「創作」に関わるものが多いのは、やはり力いっぱい趣味が出たな。
ちなみにワースト20には、全ての「営業」系の職業が入ってました。ははは。
あとはプログラマとか生産技術とか、機械設計といった、理系っぽいのもありましたね。
日本人全体よりも個人主義寄り(物事は自分でコントロールでき、責任を持つべきもの)で、
全体的に平均値に近い値が多かった。
一箇所抜きん出て偏った要素はなかったですね。全体的に少し、確実性を求める傾向にある模様。
キャリア志向は安定性が群を抜いておりました(笑)安定生活バンザイ。
まあ、中々当たってます。

参考ページ:R-CAP

月の杖と太陽の剣、ネタバレあらすじ。

2005-07-16 | 日記。
「月の杖と太陽の剣」おさらいコーナー。

このページでは、「月の杖と太陽の剣」のこれまでのあらすじを各章ごとにおさらいしてゆきます。
これまで読んでいただいており、かなりのブランクのせいでナニがどうだったか忘れてしまった方を想定して書いております。
しかるによって、ネタバレなど全く気にしておらず、今後の展開に必要と思われる主要な部分は全て書かれています。未読の方で、ネタバレがお嫌いな方はここでリターンをお願いいたします。

なお、「これから読んでみるか」と思うけれども、最初からは長すぎるという方や、とりあえずタコヤキがどんな話を書いているのか興味のある方などもどうぞ。




序章「千年の沈黙」

場所は神聖アマダス大帝国の首都、聖都。
巡礼者に混じって聖都までやってきた青年・フォルティセッド(通称・フォート)はその朝、奇妙な夢を見た。
青く冷たい闇の回廊を、一人の若者を先頭に荒々しい兵士達が進む。
巨大な鉄扉の向こうで若者を待ち受けていたのは、大広間に佇む美貌の青年王だった。
地に這うまで長い、漆黒の髪。月光のような、水晶のような、性を感じさせない儚い美貌。それを哀しみに染めて王は若者に言った。
「……待って、いました」

目覚めたフォルティセッドが手に取った『神帝紀』には、帝国の誕生を伝える伝承が書かれていた。
世界には、善き民である「昼の民」を支配する光の女王と、悪しき民である「夜の民」を支配する闇の王がいた。闇の王は地上全ての覇権を欲して昼の民の土地へ攻め入り、それを憂えた光の女王は床に伏した。
その時、地上に生まれし運命の光の御子が勇者を率いて起ち上がり、夜の軍勢を退けて闇の王を封印した。闇の王を封印した後、光の御子は天へと昇り、床に臥す女王に代わって地上を治め、地上に再び安寧をもたらした。
(神帝紀 第一章 序)

数千年前に神帝アマダスによって平定されてから、平和を保ってきた世界は今、滅亡の危機に晒されていた。
世界各地で戦乱が起こり、水はある所では枯れ、別の場所では腐り、大地も衰弱して作物を育てる力を失いつつあった。
更には月が消滅し、夜になると魔物たちが人々を脅かし始めた。
そして、全世界の神殿に託宣が下った。
「闇の魔王が復活する」
魔王復活を阻止するため、多くの勇者が魔王の器が眠る北へと旅立ったが、誰も帰ってはこなかった。
それから五年。もはや誰もが全てを諦めつつあった……。



第一章「新たなる勇者の旅立ち」

毎年数組、魔導協会と戦士育成機関である「モルトヴァーナ」から、優秀な若者が「勇者」として選ばれて、聖都の中央神殿で引き合わされる。初夏の夕刻、西の魔導協会支部からやって来た十六歳の少女フィラーシャは、モルトヴァーナより選ばれた十九歳の女戦士サリアスと対面し、共に中央神殿で司祭長から旅の祝福を受けた。
旅とは、北へ魔王を倒しに行く旅である。毎年選ばれる者たちの大半は託された支度金を翌日神殿に返し、故郷へ帰ったり他国へ仕えたりしていた。要するに「勇者」に選ばれるということは既に形骸化し、ただの「優秀な人材」としての箔でしかなくなっていたのである。
当然自分達もそうするものだと、少し後ろめたくはあれ思っていたフィラーシャは、正真正銘本気で魔王を倒すつもりのサリアスに驚く。しかし、元々サリアスに勝るとも劣らない、正義感と使命感の強い姉・アルベニーナの薫陶を受けているフィラーシャは、サリアスの熱心な話を聞くうちにその気になってしまう。
かくして数年ぶりに、本気で北へ魔王を倒しに、勇者二名が旅立つこととなった。
祝福を受けた翌日、フォートと名乗る青年と出会った二人は、とりあえずの目的地アイオロードまで彼と共に行動する。
※アイオロードは北東の大国スピニアの都市であり、『跳躍門』で聖都と直接繋がっている。
※跳躍門とは空間を超えて世界各地が繋がっている門で、旅人が利用している。一定時間ごとに世界各地に繋がる。神帝の恩恵とされている。
※神帝の恵みとして、聖都には他の地に比べて清らかで腐りにくい水が多くある。水が力を失っている現在、他の場所の水はすぐに腐って飲めなくなる。



第二章「金の髪の魔女」

アイオロードから目的の魔王の城までには、セイリア海峡という魔の海峡が存在する。まずはセイリア海峡に臨む港町ラピスまで、草原の中を馬車で移動する二人。馬車に乗せてくれたラピスの商人は「追い剥ぎが出る」とかなり馬車を飛ばしていたが、不幸なことに急ぎすぎて車輪が外れ、逆に怖れていた追い剥ぎに狙われてしまう。
追い剥ぎの名はルチルナ。炎の魔術を使う魔女で、たった一人で草原を通る人々を襲っていた。正義感に満ち溢れたサリアスと追い剥ぎルチルナは真っ向から対立し、戦闘になってしまう。
サリアスの剣とフィラーシャの魔術に敗れたルチルナ。暴走した、自らが召喚した炎の魔獣に殺されかけたルチルナを助け、サリアスは彼女に、
「私たちと一緒に魔王を倒しに行こう」と手を差し伸べる。初めは拒否したルチルナも、実は家族を魔王の兵士に殺されており、その復讐のために仲間に加わった。



第三章「セイリア航海・前編」

初めは、あまりに唐突な展開に戸惑うフィラーシャ。しかしその後、ルチルナが頼りがいのある大人の女性としての配慮を見せ、彼女を慕うようになった。フィラーシャは元々孤児で、魔導協会の施設で育ち、姉と慕うアルベニーナが唯一の家族のようなものだった。ルチルナの中に、アルベニーナのような包容力をフィラーシャは見い出したのだ。
旅は仲間が増えてより賑やかになる。その後、ラピスにつくまでの間、追い剥ぎや盗賊の危険はあっても、何故か魔物の噂は聞かず、遭遇することもなかった。
セイリア海を渡る船に乗った一行。しかしこのセイリア海は、歌声で船乗りを惑わせ船を沈め、人の魂を喰らう魔物、セイレンの棲家でもあった。
初めは何事もなく、穏やかに過ぎてゆく航海。しかし、二日目の晩、異変が起きた。かねてから二日目の晩が危ないと聞いていた三人は、甲板でそれを待ち受ける。
まずは男達を惑わす歌声が。そして漆黒の空から、嘲るような、姦しい声笑い声が二つ、降ってきた。セイレンが、やってきたのだ。



第四章「セイリア航海・後編」

飛翔魔術を使えるフィラーシャは歌声の聞こえる海へ向かい、残りの二人は船にやって来たセイレンと対峙する。
フィラーシャが探し当てた、歌っていたセイレンは、まったくフィラーシャに害意を示さなかった。おっとりとした優しい様子に、調子を狂わされるフィラーシャ。彼女は元々争いが苦手なこともあり、どうしても目の前のセイレンに手を上げることができなかった。
「何故、船を沈めるんですか?」
問うたフィラーシャに、セイレンの長姉、ソアティスは答える。
「ごはんにするためよ」
敵は捕食者、自分達は被食者。意思の疎通ができた所で変わらない事実に、フィラーシャは苦しむ。ソアティスは言った。フィラーシャや、フィラーシャが望むならその仲間を殺さないと。しかし、それでは他の、見も知らない人々が代わりに犠牲になるだけである。そしてそれは、「世界を救うため」に旅をしているフィラーシャが、甘んじて受け入れてはいけないことだ。
フィラーシャはなおも問う。
「……たとえそれが不可能なことであっても、私はあなたに問いたいです。人を殺さずに、食べずに生きる方法はありませんか?」
ソアティスは、それにこう答えた。
「そうねえ、困ったわ。水の魔力が一番なのだけど、今はほとんどないでしょう? 本当は魂が魔力の代わりなの」
僅かな光明を見い出し、フィラーシャは身を乗り出す。
「じゃあ、水の魔力を用意します」
「これからずっと?」
「いいえ、今回だけ。――次にあなたたちが食事をしなければならなくなる時までに、世界を元に戻します」

周囲に漂う水の魔力の全てをかき集め、さらに海水を分解して水の魔力を取り出し、フィラーシャは全身全霊で水の魔力を集めた。
精神的にも肉体的にも、ギリギリまで酷使して、何とかソアティスとの戦いを避けたフィラーシャは、暗い夜の海にうずくまりながら唇を噛みしめる。
「――偽善だ……」
戦うことで、自分が傷つくのが怖かった。これから先、こんな都合の良いことばかり続くはずもないのに、戦いから逃げた。そんな思いと共に。

一方、甲板のサリアスとルチルナは、ソアティスの妹達を相手に苦戦していた。相手は空中から囃し立てるばかりで、かすり傷一つ付けられない。
そんな中、セイレンに操られたサリアスがルチルナを襲う。様々な苛立ちに激怒したルチルナは、サリアスを一喝。セイレンの魔術を破って正気に戻す。更に、歌が止まったことで正気に戻り、甲板に出てきた男達にも鋭い一喝を浴びせ、船内にもどした彼女に、セイレンたちの様子が変わった。
それに勘付いたサリアスは、時間稼ぎに問うた。
「ルチルナの力は何なのだ? 何故お前達が知っている」
それに対し、セイレンの次女、ナースコルが問い返す。
「――お嬢ちゃん、精霊の魔力を知っているかい?」
結局その会話は、妹達を呼びに来たソアティスによって遮られてしまった。
サリアスとルチルナも、フィラーシャを迎えに急ぐ。

『あなたの志す道は厳しく、あなたの優しさはきっと、あなた自身を苦しめる。けれど、たとえ正しき答えを見い出すことが容易ならざる時も、己が正義を信じられぬ時も、このセイリア海にあなたと、あなたの正しさを信じる者がいることをお忘れになるな。――我が妹、フィラーシャへ。銀の一族、セイレン族族長ソアティス』

水の魔力を受け取ったソアティスは、意識のないフィラーシャへの伝言を、そうサリアスに託した。
長い夜が明ける頃、意識を失ったフィラーシャを背負って、サリアスが船へと帰る。それに続こうとしたルチルナを、ソアティスが呼び止めた。
何処の出身か、身に付けている、紅い石の耳飾りはいつから持っているのか。そう尋ねたソアティスは、ルチルナが答えると真剣な表情で言った。
「あなたの言葉には力があります。自覚はないのでしょうが、みだりにその力を使用してはいけません。特に、今後やってくるであろう、あなたたちを襲う者の前で、決して見せてはなりません。
強く念じないことです。何か強い思いを言葉に乗せようとしてはなりません。衝動が駆け上がってくるときこそ、その口を閉じなさい。あなたが強く願い、世界に呼びかければ世界は応えます。そのことを、敵に知られてはならない……。
あなたのその力と、その由来はあなたに、大きな可能性と、重い宿命をもたらすかもしれません。どうかそれに負けないでください。その力の存在が、灰の一族に届かぬことを切に願っています……」

船が去った数日後、ソアティスはその方角を見つめていた。
捻じ曲がった真実。思わぬ再会。精霊の末裔の娘、ルチルナに思いを馳せ、フィラーシャの真っ直ぐな瞳を信じてソアティスは呟く。
「閉塞した世界が、再び動き出す……その予兆だと思うのは、ただの私の希望かしら……」

フィラーシャが船で寝込んでいる頃、海峡の向こう、森に閉ざされた集落の館に、ノクスペンナという名の、蝙蝠の翼を持つ壮年の夜の民が姿を現した。彼を待っていたのはフォルティセッド。ノクスペンナが伝える、灰の一族族長、テネブラウィス(別名・灰の老竜)の指示。それを聞いて、フォルティセッドは少し苛立たしげに言う。
「分かってるさ、あの方の復活には彼女達のような、昼の民の力が不可欠なんだ……」



第五章「闇の凍土に流るるものは」

真夏の聖都。その夜、人気の消えた跳躍門に、現司祭長・ビイク・イフサンの姿があった。ビイクは司祭長にしては珍しく聖都の出身ではない。東方の内陸部、アーデンに程近い砂漠の村の出であった。
跳躍門のある部屋を、内側から念入りに封印し、彼は跳躍門の向こうからの、訪問者と密会する。
相手はノクスペンナ。灰の老竜・テネブラウィスの伝達者である。
テネブラウィスと司祭長。彼らは密かに手を結び、「勇者」たちを北へと送っていたのだ。この世界を、存続させるためならば、たとえ神帝を裏切ろうとも、そのために神罰が下ろうとも構いはしない。それがビイクの覚悟だった。

一方、サリアスたちが目指す極北の島、闇の王の膝元の村では、フォルティセッドが狂者狩りの支度をしていた。
彼には、兄であり、フォートの家(彼らの村の長の家)の長子でもあるデュクシスと、末っ子の妹ベルルサージュがいる。
狂者とは、元はほとんどがスピニアから送られてくる坑夫である。この島の山脈には、大量の「水を生み出す」水晶が眠っており、それを目当てに採掘にやってくるのだ。しかし、その水晶は本来闇の王の持ち物であり、それを盗むことは、「黒の城守」と呼ばれる黒の一族が許さない。その為幾度も鉱山は「監視者」と呼ばれる岩を泳ぐ異形たちの襲撃を受けていた。
夜の民に傷を負わされた坑夫たちは、だんだんとその闇に侵されて狂者と呼ばれるものになる。狂者は体が腐り、正気はなく、凶暴化して相手かまわず襲い掛かってくる厄介な存在で、それがフォートの村近くにまで出没しては危険なのだ。
そして黒の族長は、目障りなサリアスらを消すべく監視者と、城に捕えてあった狂者を一人、送り出していた。

北の大地に上陸し、スピニアの港(鉱山からの水晶を送り出すためのもの)を出て、森へと分け入った。まずは監視者たちを倒し、一息つく。
近くには清水が流れ、それを辿れば魔王の城に辿り着くという。
聖都のそれに勝るとも劣らぬ豊かな水に、疑問を持つサリアスとルチルナ。もしかしたら、スピニアと魔王が手を組んで、水の魔力を掌握することで世界を牛耳ろうとしているのではないか。そんな疑念が二人の脳裏をよぎっていた。

フォートが見る夢。
それは、聖都で見た青い闇の中での、若者と王の対峙の続きだった。
若者は黄金の、華奢な剣に手をかけ、言った。
「貴方の奥方の魂はここに。王よ、お分かりのはずだ。私達は戦わなければならない」
『全ての戦いを終らせるための戦いだ』
そう言って若者は黄金の剣を王へと向ける。悲しみつつ、同じように剣を抜いた王の背後から、若者が連れていた兵士が声を上げた。
「王よ! 奥に隠れていた城の者達を捕えた! 奴らの命が惜しくば降伏されよ!」
驚き、さらに悲しみの色を深くした王へ若者が駆け寄り、その胸に黄金の剣を突き立てる。王を刺し貫いた若者が見たものは、その眼の、美しい銀色だった。

その日、森の見回りを終えて、デュクシスとフォートが帰ろうとした時。唐突に深緑の獣が現れてフォートを攫っていった。
フォートは村で唯一の「闇使い」であり、夜の民との重要な橋渡し役である。「闇使い」の発言力は長よりも強い場合も多く、村の最重要人物と言えた。
周囲からは、フォートが生まれたことで「居場所を奪われた憐れな長兄」と見られがちなデュクシス。確かに彼ら兄弟の仲は、決して良好とは言えない。しかし、「闇使い」の重要性を知っているデュクシスは、フォートが攫われた意図を探るために森を急ぐ。

その夜、河原で野営していたサリアスら三人を夜襲するものがあった。
暗闇の中での戦闘に、かろうじてサリアスが敵を倒す。その晩は、敵の正体を確かめる余裕もなく、眠りについた三人だった。
翌朝、最初に眼を覚ましたフィラーシャは愕然とする。辺りに漂うのは激しい腐臭と血の臭い。たきぎの近くで眠っているサリアスは、赤黒い返り血で汚れていた。横の剣も血に濡れている。
恐る恐る、その向こうの『敵』だったものに近づくフィラーシャ。
彼女が目にしたものは、無残に血と肉片をぶちまげた、「人間の男性」の死体だった……。



第六章「望みの綾」

フォートは森の奥深く、恐ろしく濃い闇の気配の漂う洞窟の前に運ばれた。
運んできた獣はアルボルンとう種族のテネルと言う名の青年だった。彼は何者かに操られていたらしく、フォートを攫った間の記憶は全くなかった。
フォートを呼んだ存在は洞窟の中にいた。その姿は、銀の族長である少年の姿。しかし、あまりに強い闇に侵されたその器に宿っていたのは、闇の王の魂だった。

配下の銀彩(本名・アルジェント)を使い、サリアスらに狂者を差し向けた黒の族長シルヴァ(別名・湖影)の元へ、灰の族長・テネブラウィスが訪ねてきた。
同じ夜の民と言っても、銀、灰、黒それぞれの一族は、その族長の意思で勝手に動いており、灰の一族が行っている「勇者」の召喚を、黒の族長であるシルヴァは快く思っていない。
勝手にサリアスらを殺そうとするシルヴァに釘を刺すため、テネブラウィスが訪れたのだが、結局聞く耳を持たず、シルヴァは銀彩に「サリアスらを殺せ」と命令を下す。

茫然自失としているサリアスとフィラーシャ。
それをルチルナが叱咤する。サリアスはその強い精神で立ち直ることが出来たが、フィラーシャは現実を拒否してうずくまってしまう。
そのまま動かないフィラーシャを置いて、男の埋葬をしていたサリアスとルチルナに、銀彩が襲い掛かった。
その身に持つ毒蛇の牙で、サリアスを倒した銀彩。しかしルチルナの必死の反撃に一旦空へ舞い上がる。そして、自失したままのフィラーシャへと、漆黒の魔術を繰り出した。
なす術もなく立ちすくむフィラーシャ。彼女達を迎えに来るはずだった、フォートの代わりに駆けつけたデュクシスとノクスペンナも間に合わない。
その時、ルチルナが精霊の魔力を使い、銀彩の魔術を消滅させた。驚きに、一瞬の空白ができた銀彩をノクスペンナが追い払う。
銀彩の毒によって危険な状態だったサリアスを、ルチルナが精霊の魔術で治療する。
ノクスペンナは、突然治療を終えたルチルナを気絶させると、彼女を攫って森の奥へ消えた。

洞窟の奥で闇の王と対面したフォートは、闇の王から「月を担う」女性を探し出せといわれた。仕方なくそれに従おうと、その女性がいるはずの方角へ向かうフォートを、セイレンの次女・ナースコルが阻む。
一方デュクシスは残された、呆然としたフィラーシャと意識のないサリアスを連れて、自分達の村を目指すことになったのであった。






以下、第七章「雨と追憶」へ続く。