ここのところ、国際大会準備に大忙しの余波で、拳友時報が滞っている。ま、必読に値するすっかり黄ばんだ昔の拳友時報に目を通すいい機会かとも。平成6年発行第217号に現在に繋がる中国事情が"中国流”というコラムで描かれている。20年も前のコラムだが、このころから取り沙汰されているも、何も変わっていないどころか、食品偽装はひどくなり、PM2.5の大気汚染まで加わっている。今まさに、十二億の巨大市場ばかりか、日本のストリートがストアが中国人に凌駕されている現実。 うかうかしてはおられませんぞ!とは、さすが「やぶにらみ」! 一部割愛しながら紹介しよう。それにしても、飛行機のフライト時間まで遅延させる爆買いぶり。これも中国流なのか。中国は故事諺の発祥のお国でしょうが、「郷にいれば郷に従え」という諺は存在しないのでしょうか? 失礼!
中国語ではバスは「汽車」「手紙」はトイレットペーパーで、「愛人」といえば配偶者のことを指す。同じ漢字を使ってこれだけ意味が違うと(同文同種)とは名ばかり。筆談でもおいそれとは意思が通じない。言葉の違いよりもっと大きいのは価値観の違いで、一衣帯水(極めて近い)の関係でありながら、日中両国民はその気質において、水と油ほども異なっているようだ。 一例をあげよう。~食事に招待されたら残さずいただくのが礼儀の日本人、残念ながら中国人には通用しない。きれいに平らげるのは「料理の出し方が足らないぞ」と催促しているのと同じで「面子を潰された」と怒り、少し残し「満腹しました」と謝意をあらわすのが中国流の礼儀なのである。~物の値段は原価プラス適正利益と考えるのは、あくまで日本人の常識で、中国商人に言わせると値段は売り手と買い手の合意で決まるもの。金持ちに高く売って貧乏人に安く売って何が悪い。中国人の金銭哲学に一物一価の法則は歯が立たないのである。~香港返還間近の開放政策の波に乗って、日本からの投資は飛躍的に拡大したが、日中双方の商習慣の違いから、いざこざも絶えないようだ。豚肉の水増しや、カサの取れた松茸を竹串でごまかして輸出する中国商法がマスコミの槍玉に上がったが、~~ともあれ睡獅(眠れる獅子)中国は、今、社会主義50年の眠りからさめ、世界一といわれる商才を発揮し始めた。一説には日本人の総資産を凌駕するとも言われる膨大な華僑マネーが、十二億の巨大市場に陸続と流入したら・・・うかうかしてはおられませんぞ。
<付記>このコラムの上に、奇しくも、先代ご宗家の訪台の記事が載っている。故・黄樹旺台湾本部長とお二人元気なお姿で。今台湾国際大会の成功を見守っておられるように。