少林寺流空手道拳昇会

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新年のご挨拶

2023-01-05 17:51:51 | 日記

新年あけましておめでとうございます。今年も宜しくお願い致します。

新年というのに、穏やかなお天気が続いたというのに、お参りもせず、ゴロゴロと家正月を過ごしていました。

拳士の皆さんはいかがお過ごしでしたか? おじいちゃんおばあちゃん家に行った?温泉に行った?お年玉をたくさん貰った?ゲームをいっぱいした?映画を観た? また、稽古始めにどんなお正月を過ごしたのか聞いてみたいと思います。

私はお正月の出来事は取り立てて何もないので、去年最後の私のささやかなイベント事に触れたいと思います。

私の住む宝塚市の売布という所にシネ・ピピアという宝塚唯一のミニシアターがあります。劇場ロビーには喫茶コーナーや閲覧できるシネマブックを多数揃えていたり、次回作の予告モニターが見れたりと映画好きの心を存分にくすぐる老舗映画館です。また、大手配給の最新映画や話題作から、古い映画、マイナーな映画、社会派映画など何でもござれで音響も優れている。

そして、私が12月に鑑賞したのは、公開二周年記念上映の三浦春馬氏主演「天外者」と 中村哲氏の「荒野に希望の灯をともす」

「天外者」官僚として明治維新から近代日本へ、商人として商都大阪の礎を築いた五代友厚を三浦春馬氏が熱演。今だけ、金だけ、自分だけの混沌とした社会の中にあり、もっとも大事なものは地位でも名誉でも金でもない目的であると五代友厚の生き方を通して志の大切さを教えられる映画。

「荒野に希望の灯をともす」 パキスタンやアフガニスタンの僻地での医療活動やアフガン空爆の中、幾多の困難に見舞われながらも用水路建設に携わった中村哲氏の姿を撮影したドキュメンタリー映画。7年の歳月をかけて完成した用水路は荒野を緑豊かな大地に甦らせ、現在も65万人の生命を繋いでいる。

映画を観て思うに(私の思う所以は省略するが)、五代友厚氏、演者三浦春馬氏、中村哲氏、この方々の尊い魂のよりどころはすべて志(こころざし)にある。揺るぎない熱情を持って志を果たす。そして改めて「人間の宝は意志である。意志こそ最大の宝である」という言葉が浮かんでくるのです。 何事もどの道も意志があって発露し行動が伴い、貫徹する意志があって成就する。

中村哲氏の言葉には名言がたくさんありますが、その中の一つ・若者に向けた言葉 、また、その若者ではあるが、子役から長年芸能界という特殊な世界に身を置いていた三浦春馬氏の言葉、心眼を磨かれたお二人の言葉を紹介して新年の挨拶の締め括りとします。

【大人を信用しないこと。大人たちがすることを丸呑みしてはいけない。我々は自由なようで本当は不自由であって、限られた情報の中で生きているんだということを忘れずに、公式発表を鵜呑みにせずに、本質は何かと鋭く見ていくことが大切なのではないか。我々年寄りはやがて死んでいく。この後始末をしなくちゃいけないのは君たちですから もうちょっと世界を研ぎ澄ました目で見る目を養っていただきたい。】 中村哲氏の言葉

【あまり多くは語れないのですが、この映画にはそういったことについて考えさせられる部分があると思います。どんな世界にも隠されていることがあるだろうし、裏側のリーダーはいる。僕たちが知らないこともたくさんあって、真実を知ろうとしたら多少のリスクは避けられない。日本のことだって知らないことばかりですよね。どんな問題であろうと、たとえ答えが見つからなくても、まずは疑問をもって自分の頭で考える事なのかなと思っています。】 三浦春馬氏の言葉

確かに...コロナ禍に始まりウクライナ問題、軍事費予算拡張、なるほどなーと思わずにはいられない昨今です。