乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

大阪松竹座 團菊祭五月大歌舞伎 夜の部 『弁天娘女男白浪』 (蘭平物狂 春興鏡獅子)(11景)

2011-05-18 | 歌舞伎




      2011年度 

      大阪松竹座      團菊祭五月大歌舞伎




 團菊祭五月大歌舞伎夜の部を楽しむ。

 夜の部、昼の部と記録する予定ですが、かなりずれ込み、気にかかっている。

 歌舞伎記録としては前回の『蘭平物狂』に続き、今回は『弁天娘女男白浪』を記録したい。







 菊五郎さんの弁天小僧において、受話器を通して友人から次のような話しを聞いた。(^^)

 ……… ……… ……… ……… ……… ………



 菊五郎さんの弁天小僧は何度も見たが、みる度に傷を付ける時間が長くなる。

 昔は耳の後ろに紅を付けておき後ろを向いてちょんと三日月に描いた傷。

 近年、立体的な傷を春つけておられる。

 お顔の大きさのせいか、鬘(かつら)で額の大部分を隠しておられ、傷は鬘の藤額(ふじびたい 前髪)に半分乗っかっている。

 
 花道での坊主持ちに至る前の、ほおずきのお化けに対しての南郷力丸の台詞、
「しかし俺のだから、大きさが合うかなぁ(要約)」
は、本来弁天小僧の方は小さくて華奢なはずだが、観客のわたしは
『羽織は小さいから、弁天、お前の大きな体に入るかなぁ?』
と聞こえてしまう。

 弁天小僧菊之助は本来ぴちぴちとしたユニセックス的なかわい嵯峨ある方が、みている方は落ち着く。

 体の大きさや年齢を感じさせぬよう演技でカバーしていただければ良いのだが、最近の菊五郎さんの『弁天娘女男白浪』はみていてつらいものがある。


 その点ご子息の菊之助丈は力もありかわいらしく弁天小僧にはぴったりなので、そろそろ代変わりしても良いのではないか?


 ……… ……… ……… ……… ……… ………

 友人の話しはこんな感じなのである。(^^)

 加えて、辛口御免の彼女の話し。

 團十郎さんの日本駄右衛門はアクセントに欠けた。

 まあこんなものかと、電話越しに笑っていた。


 ……… ……… ……… ……… ……… ………


 時蔵丈演じる赤星十三郎は良かった。

 赤星十三郎は白波の仲間だが、気品が無くてはならない。

 その点において時蔵丈のお顔立ちと仕草と言い回しはぴったりだった。

 わたしはどの演目でもこなされる時蔵丈の演じ方が好きだ。





 おつきあい下さいまして、感謝しています。

 菊五郎さんと團十郎さんの感想は友人のものです。

 失礼な点がございましたら、お許し下さい。





 ありがとうございました。

 今回は夜の部の『弁天娘女男白浪』のみにて失礼申し上げます。



  











 夜の部  蘭平物狂 弁天娘女男白浪 春興鏡獅子




 昼の部  女暫 汐汲 極付幡随長兵衛












































夜の部   松竹株式会社 歌舞伎美人より▼


一、倭仮名在原系図

  蘭平物狂(らんぺいものぐるい)

        奴蘭平実は伴義雄    松 緑
    女房おりく実は音人妻明石    菊之助
           水無瀬御前    梅 枝
     壬生与茂作実は大江音人    團 蔵
            在原行平    翫 雀


二、弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ)

  浜松屋見世先の場
  稲瀬川勢揃いの場

         弁天小僧菊之助    菊五郎
            南郷力丸    左團次
           赤星十三郎    時 蔵
            忠信利平    権十郎
         浜松屋伜宗之助  尾上右 近
            鳶頭清次    團 蔵
          浜松屋幸兵衛    彦三郎
          日本駄右衛門    團十郎


三、新歌舞伎十八番の内 春興鏡獅子(しゅんきょうかがみじし)

       小姓弥生/獅子の精  菊之助







夜の部   松竹株式会社 歌舞伎美人より▼

一、倭仮名在原系図
  蘭平物狂(らんぺいものぐるい)
 奴の蘭平は、須磨で別れた松風を忘れられない主人在原行平のために、松風と瓜二つのおりくを引き合わせます。何も知らない行平はおりくを松風と信じ、機嫌も直ったところへ、捕えていた賊が逃亡したとの知らせ。行平は、刀を見ると乱心する奇病を持つ蘭平ではなく、蘭平の子の繁蔵に追手を命じます。実は蘭平は、行平に討たれた伴実澄の遺児義雄で、行平の命を狙って在原家に奉公しながら、行平を油断させるために奇病を装っていたのでした。その企みがついに露見し、捕手に囲まれた蘭平はついにわが子繁蔵の縄にかかります。
 蘭平が刀を見て乱心する前半の物狂いと後半の歌舞伎狂言の中でも屈指の大立ち廻りなど、様式的にも洗練され、大勢の捕手が大活躍する大がかりな技がふんだんに盛り込まれた作品です。


二、弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ)
 鎌倉雪の下の浜松屋へ美しい武家の娘が供の侍を連れてやって来ます。婚礼の品物を選びに来たと言う娘でしたが、万引きを見た番頭は、娘を責めるうち額に傷を負わせてしまいます。ところが娘の懐から出てきたのは他の店の品。慌てて店の者が詫びてもおさまらず、店の主人は供の侍に百両を渡します。そこへ奥から玉島逸当という侍が現れ、娘が男であることを見破ります。実は美しい娘と見えたのは世間で評判の盗賊、白浪五人男の弁天小僧菊之助だったのでした。
 「知らざあ言ってきかせやしょう」から始まる名台詞でも有名な「浜松屋見世先」と、揃いの小袖を着て勢揃いした五人男の名乗りが聴きどころの〈動く錦絵〉と呼ばれる「稲瀬川勢揃い」の二幕です。大当りを取った文久二(一八六二)年の初演時、弁天小僧菊之助を演じたのは五代目尾上菊五郎でした。音羽屋の家の芸として受け継がれる河竹黙阿弥の傑作です。


三、新歌舞伎十八番の内 春興鏡獅子(しゅんきょうかがみじし)
 江戸城の年中行事である鏡曳きが行われるのに際し、その余興のために小姓の弥生が将軍の前へと引き出されます。弥生は様々な踊りを見せますが、獅子頭を手に踊っているうちに、突然獅子の精が弥生に乗り移り、いずくともなく消えたかと思うと、文殊菩薩の霊獣である獅子の精が出現し、牡丹や胡蝶に戯れ、やがて勇壮な獅子の狂いを見せるのでした。
 新歌舞伎十八番の一つで明治二十六(一八九三)年に九代目團十郎によって初演されました。前半の可憐な小姓の弥生と、後半の勇壮な獅子の精の踊り分けが見どころの歌舞伎舞踊を代表する大曲の一つです

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またまた雑談、またまた柏餅味噌餡の話でごめんなさい。

2011-05-18 | 乱鳥徒然 Rancho's room.



 家族から電話がかかる。

「鳴海餅に行って、柏餅を買ったから。」
と言う、嬉しい内容。

 鳴海餅といっても本家鳴海餅ではなく、吉田寮向かいの普通のお餅屋さん。

 ここの白味噌と山椒はかなり濃くて、インパクトが強い。


 四月末に長岡で柏餅の味噌餡を買った。
 
 しかし、市内のお味とは少し違う。

 残念なことに、濃厚な味噌味や、或は山椒の効いたものではなかった。


 先日は京都に出かけたが、歩き疲れて買いそびれる。

 今年は味噌餡を食べることが出来ないのかと奥底で深く嘆いていた所に家族の電話。

 往復余分に30分歩き求めてくれた、家族のうれしい思いやり。


 味噌餡ごときに、何とたいそうな。

 しかしそれが味噌餡なのです。


 ところで、味噌餡の話しはここで何度も記録しています。

 今回電話から聞こえる話しでは、

     味噌餡は9個だけあった

     仕事後では確実の売り切れると思ったから、始まる前に購入

     あんこの柏餅は沢山残っていた

 いつどこの店に行っても、味噌餡からなくなる柏餅なのです。


 今年も柏餅味噌餡を食べることが出来る。

 そして来月(6月)は水無月の黒

 奈良に住みつつ、お菓子の中に京都の季節を見て懐かしむ。








 雑談におつきあい下さって、ありがとうございます。



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奈良 万葉植物園でみた 藤のはな (総集編)   (20景)

2011-05-18 | お出かけ

   (写真上は 長崎一歳です。)






      名前を書き間違っていれば教えて下さい…

          奈良 万葉植物園でみた 藤のはな (総集編…って、たいそうなこと 笑

 


 万葉植物園でみた 藤

     麝香藤(じゃこう)と、白野田(藤)

     八重黒龍と、黒龍

 上も合わせて、記録したいと思います。

 みていただければ、乱鳥、飛び上がる思いではばたけます。

 どうぞよろしくお願い致します。





 口紅藤 ▼





 長崎一歳、口紅藤、九尺 ▼ 




 六尺? ▼

 


 九尺と白野田 ▼




 八重黒龍 ▼




 八重黒龍 ▼




 ? ▼




 長崎一歳 ▼




 長崎一歳 ▼




 黒龍 ▼




 ? ▼




 麝香藤(じゃこう) ▼




 麝香藤(じゃこう) ▼




 麝香藤(じゃこう) ▼




 九尺 ▼




 長崎一歳 ▼




 白野田 ▼




 九尺 ▼




 ? ▼




 九尺? ▼






 おつきあいいただき、ありがとうございます。

 とっても嬉しいです。
















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八重黒龍と、黒龍       (2+1景)万葉植物園にて

2011-05-18 | お出かけ



         八重黒龍と、黒龍


 


 同じ黒龍と名が付いても、八重黒龍と黒龍では随分違うね。

 龍とついているのは、幹(つる)の感じからなのかな?



 八重黒龍は色も形もイメージする藤とは随分違うよ。

 逆に黒龍は、九尺なのか六尺なのか長崎一歳なのか口紅藤なのか…

 何という藤なのかわからなくって、七日(なのか)は悩む

 そんな藤だね。





 八重黒龍








 黒龍






                奈良 万葉植物園にて










    みて下さいましてありがとうございます。
          
     







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こゝろ紋

2011-05-18 | 乱鳥徒然 Rancho's room.




 美しい女性や頭の良い男性は心が冷たいって

 世間一般でいわれることが多いけれど…

 どうして真逆な場面に遭遇する場合が多いの…

 

 





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古木 イチイガシ (奈良 万葉植物園)

2011-05-18 | お出かけ



       古木イチイガシ





 古木イチイガシが横たわっておられた。

 杉ではなくイチイガシだが、もう少し湿気があり、辺がうっそうと茂っていると、屋久島の山中のような感じかも。

 日本大百科全書によると、材は粘り強く、船や艫(ろ)の材として使われたらしい。

【太古からのときの流れと自然の尊い神秘を感じずにはいられない】と言う説明書きから想像して、朱が塗られ、船先頭に鳥がまつられる船に思いを馳せた。











イチイガシ(いちいがし) [ 日本大百科全書(小学館) ]より ▼

[学名:Quercus gilva Bl.]
 ブナ科の常緑大高木で、幹はまっすぐに立ち、高さ25メートルに達する。老樹では灰褐色の樹皮が落ちた跡にコルク層の渦巻模様がみられる。葉は倒披針(とうひしん)形で先端に鋸歯(きょし)をもつ。裏面に黄褐色の短毛が密生し、他のカシ類と区別できる。堅果は当年の秋に熟し、そのまま食用となる。殻斗(かくと)は6、7層の輪があり褐毛を密生する。千葉県以西の本州、九州に多く、台湾、中国大陸東部の暖帯に分布する。肥沃(ひよく)な土地を好み、神社などによく残っている。材は粘り強く、船や艫(ろ)の材として使われた。



  


 みていただき、ありがとうございます。


  





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クリサンタ 金茶花  (黄色の椿)

2011-05-18 | お出かけ




   クリサンタ 金茶花



 奈良の万葉植物園敷地内に【珍しい黄色の椿、クリサンタ(金茶花)】と複数記されており、たどり着く途中には矢印が多くある。

 わたしは黄色の椿はみたことが無かったので、とりあえずそちらの方向に進む。

 全盛期を少し過ぎたと思われるクリサンタ(金茶花)は、少し痛々し気に にさん 咲いていた。

 その中で一番元気な椿を選んだのが、写真の花。

 みていただけましたら、嬉しいです。






 みなさま、

 おつきあい下さいまして、ありがとうございます。





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麝香藤(じゃこう)と、白野田(藤)    (3+2景)

2011-05-18 | お出かけ



    麝香(じゃこう)藤と、白野田




 5月5日

 奈良の万葉植物園で色々な藤をみました。

 麝香藤と白野田という白い藤が咲いていました。

 よく見ると、麝香藤の「麝」は 鹿に射と書きます。

 大辞泉によると、「麝香」とは次のようにあります。

     香料の一。
     ジャコウジカの分泌物を乾燥したもの。
     漢方では興奮・強心・鎮痙(ちんけい)薬などに用いる。
     マスク。ムスク。
     四味臭。


「麝香」の説明ではかなり臭い漢字にも感じますが、実際に麝香藤の近くを歩くととても香が良いのです。

 万葉植物園では麝香藤が多く植えられていますが、近くに鑑賞椅子が儲けられている所がありました。

 わたしはそこでかなり長い時間、風に乗って自然に広がる麝香藤の香を楽しんでいました。

 毎年この藤と春日大社の すなずりの藤 をセットで楽しみにこられているというご年配の方がおられ、有意義なお話を聞かせていただくことが出来ました。

 麝香藤の香を通して色々な個人鑑賞客が共有の余録日を話し合うことが出来、楽しいひとときを過ごせたことに感謝いたします。

 花とは音楽や芸能と同じく、そのような力を持つ素晴らしいものだと感じたのでした。



 随分記録が遅れ、申し訳ございません。

 ここからは写真のみにて失礼申し上げます。

 見て下さいましたら、嬉しいです。





麝香(じゃこう)













白野田と九尺









  


 万葉植物園には色々な種類の藤が咲いていました。

 続けて 他の藤もお気に入りは単独で、そして他多くはまとめて記録したいと思います。



 おつきあい下さいまして、感謝いたします。

 ありがとうございます。


  










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『新郡書類従』

2011-05-18 | 古典全般(奈良〜江戸時代)






     『新郡書類従』




 『新郡書類従』より ▼




 面白い絵でしょう。

 先日からみたい読みたいと思っていた『新郡書類従』第九初めに載せられている公平武者執行挿書部分です。

 幸田露伴識の『新郡書類従』は明治四十年六月二十日に印刷されたもので、かなり茶色くなったシミだらけです。


 開いてみると句読点が無く、ひらがながいっぱい。

 知人に読み進め方まで教わった。

 難儀なわたし。


 目次で遊ぶこと、小一時間。

 古浄瑠璃なので岩波の赤などで調べてみたが、かぶる曲(演目)は無い。

 以前読んだ古典芸能の本に「語り」の説明があったが、これも女性の語りの部類に入るのかもしれないと、勝手に想像。


 先日も『新群書類従』と『新校群書類従』を間違えたように、名は有名だが種類が多い。

 お借りした本なのに、机の上に乗せただけで 何となく幸せ気分を味わえるって、いいな。




    

 
 みて下さいまして、ありがとうございます。


    







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