うさとmother-pearl

目指せ道楽三昧高等遊民的日常

更待月

2006年11月10日 | ことばを巡る色色
夜空にはくるりとそこだけ切り取ったような月。
白い肌のご婦人は大きなマイクスタンドの前。
腰を絞ったツィードのスーツで歌う。

駄目だよ。路地を入ったジャズ屋の隅っこで、なんて。
ちょっとアルコールを入れて、なんてのも陳腐で駄目。
少しだけ部屋は暗くして、格子の障子を開ける。

遠くの山のススキは揺れ、暗い海は四海波静か。
野では、咲き遅れてやせたアサガヲが朝を待ち眠っているのだろう。
今日の月齢は18.9 欠けていく月 更に待ちて見る月
月のよい秋の宵は 囁くような歌が聞きたくなる
(そういえば昨秋は椎名林檎の「枯葉」だったね)
2006年の秋、更待月は 
光琳を流れる幻燈にし ご婦人  の歌を聞く
               ↑クリックすると歌が流れます:zizi's web site
コメント (2)
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