うさとmother-pearl

目指せ道楽三昧高等遊民的日常

近江にいく-佐川美術館

2006年10月18日 | お出かけ
日曜は、近江方面にお出かけでした。早朝に岐阜を出、まず向かったのは守山市にある佐川美術館。佐川急便さんが作った現代建築も美しい美術館です。2棟からなる美術館は水の中に浮かび、水面に反射した陽の光が、ゆらゆらと軒に映っている。水の向こうの木立では、はらはらと黄色い葉が音もなく落ちている。
恐るべし!佐川急便!最近のお大尽は、個人ではなく企業になってしまったために、「数寄」に巨額を投じるということはなくなってしまった。こちらの美術館も、きっと経営とか税金とか社会貢献とか企業的ないろいろの事情があって建設されたのだろう。常設を見る限り、経営者が蒐集家というわけではなく、まず美術館建設の計画があり、コレクションをしたという感じ。しかし、こういうお金のかけ方をしていただけるのは大賛成だ。佐川さん、どんどんお仕事をして、沢山荷物を運んで、美術館充実させてくださいね。
ここは常設として、平山郁夫の絵、佐藤忠良の彫刻を持っているのだけれど、今回のお目当ては、有元利夫展です。有元は本当に買いたいと思った初めての画家。30代の若さで逝去してしまったけれど、その静かな世界は絵の中に止まったまま存在している。久しぶりだね、有元。確か7.8年前に回顧展があり、岡崎に見に行ったっけ。そのときほどの数はなかったけれど、その時にあまり好きでなかった作品も、今回見てみるとやはり、とてもいい。彼の作品は時間の流れが浄化であることを語る。私は彼のリトグラフを2枚、ポスターを1枚持っているのだけれど、さすがに、本画には手が出ない。欲しいなあ、有元。

佐川美術館をお昼下がりに後にした。まだまだ、近江の旅は続くよ。
さて、次はどこでしょう?
コメント (6)
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