ぼけヴォケ!

認知症患者と介護家族はいかにしてボケツッコミスキルを入手したか。
慢性骨髄性白血病発症。目指せ分子遺伝子学的寛解維持。

たすたすムーンウォーク。

2009-12-18 | Weblog
ムーンウォークとゆーても、かのMJ氏とは全く関係がない。


だいぶ冷え込みが強くなってきたので、天気がいい日のお散歩も滞りがちなBooじーちゃ。
すこしでも運動量を増やさねばと、日中は毎度おなじみ足踏み運動をさせている。
ほっとくと大口開けて爆睡しまうし、あまり運動をしないと腸が動かず、尾籠な話だが便秘が悪化してしまうんである。
摘便なんざしたかないぞ。


足踏み運動の際に、前屈みになるBooじーちゃ。
窓枠だの出窓だのに捕まるのだが、これがよろしくない。
鍛えたい足にはさっぱり負荷がゆかず、皿すら持たない手にばかり負荷がかかるので、指がぷるぷる震えるようになってしまう。
そんな手で皿を持つのがいやだから、犬食いに拍車がかかる。


以前はしたいようにさせていたおかんさまであるが。
この悪循環をぶったぎるために、強く叱って手をつかせないようにしたのだそーな。


たす、たす、たす、たす……。


お、いいぐあいに足踏みしているなと思っていたら。


…………。


なぜにバックしますかBooじーちゃ。


健康な人でも身体のバランスが狂っていることが多い。
目隠しをして、その場で足踏みをすると、重心の偏向している方向へと動いていくことがあるとは訊くが。
眼をぱっちり開いていてもダメになってますかBooじーちゃ。


そう思いつつほんのり生温く見守っていたおかんさまの目の前を。
バックで横切っていくBooじーちゃ。
戸口まで来たところでフェードアウト……。


ついで、聞こえてきたのは。


玄関先で靴をあさる音。
脱走準備である。





ときどき知能犯です、Booじーちゃ。
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コメント (4)
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