ぼけヴォケ!

認知症患者と介護家族はいかにしてボケツッコミスキルを入手したか。
慢性骨髄性白血病発症。目指せ分子遺伝子学的寛解維持。

一回転。

2009-12-22 | Weblog
昨日に引き続き、おかんさまネタである。


うちのおかんさまは、異様なほどに物持ちがいい。
特に台所用品に関しては、他の追随を許さないんではなかろーか。
鍋の最長不倒記録は嫁入り道具として持ってきてからン十年というやつだった。
ヘビロテのしまくりでだんだん底が薄くなり、最後には菜箸で突き破られてご臨終とあいなった。
ある意味壮烈な戦死である。南無。


フライパンもそうとうなモンがある。
毎日料理をする方ならおわかりだろうが、鍋やフライパンで一番先にめげてくるのは取っ手である。
樹脂はひび割れ、金属ならば鋲の部分からがたがたになってゆく。
そして、木製だとどうなるか。
ほんのり端から炭化してゆき、新品だったころに比べて次第に痩せていく。
座金(というのだろーか。取っ手の付け根部分のことね)よりワンサイズスリムになった取っ手はすっこぬけまでしないまでも、からから回るようになるのだ。
そして、我が家のフライパンで取っ手が回らないものはない。
えばれるこっちゃないが。


今日も今日とて、ホワイトソース作りに精をだすおかんさま。
あらかた出来たというので、フライパンごとそろそろと移動……しようとしたその時。


くるりんちょとフライパンが一回転。


条件反射で飛んで逃げたおかんさまに火傷はなかったものの。
夕食は一品減ってしまったせいか、なんとな~くわびしいものであったとさ。





じつにもったいなし。
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