ぼけヴォケ!

認知症患者と介護家族はいかにしてボケツッコミスキルを入手したか。
慢性骨髄性白血病発症。目指せ分子遺伝子学的寛解維持。

タンタカタン。

2009-06-21 | Weblog
どこぞの焼酎の名前ではない。


朝食直後に、隙あらば爆睡しようとするBooじーちゃ。
今起きてきたばかりというに、腹が膨れたとたん、睡眠スイッチが入ってしまうようである。

下手に寝かせると、非常に後が面倒なことになる。
夜中に睡眠をとらず。
自室に尿瓶があるのに、なぜかトイレまで遠征してきて、物音で家族を起こしてみたり。
日中、食後には言われても「もうやりました!」と言い張り、磨こうとしない入れ歯を。
何度も洗面台で磨いてみたり。
そして、あまりのやかましさにぶちきれたおかんさまによって自室に撃退されたりもする。


寝かせないようにと、足踏み運動ををさせるのを生活習慣に取り入れてみた。
今では、TVのスイッチを入れると。
こちらが難聴になりそうな怨霊…もとい音量にして、たす、たすと足踏みをしている。


のだが。
これが、ただ、足踏みをするだけではないから困ったものだ。


たす、、、たす、、、たす、、、(足音)
とかとんとん、とんたかとたかととんととん、てんとととてんとんてんてん。


足が弱っているため、テンポの上がらぬ足を助けるためか。
出窓に捕まった手ですちゃらかな拍子をとっているのだが。
これが、二階まで構造材を伝わって響いてくる。


ぃやかまっしぃわあっっっっ!!!!!


一定のテンポまらばまだしも。
なにそのめちゃくちゃな拍子は。
「うるさい」と言ってもやめず、あまり言うとこんどは脱走を始めるBooじーちゃ。
責められるのがストレスになるから、あまりきつくは言ってくれるなと。
おかんさまに頼まれてはいるものの。
ほたらワタクシメのストレスはどこへゆくのか。
一向に治る気配のない胃痛は、穴が開き始めている証拠ではなかろーか。


あまりにイライラするので、最近は最寄りの図書館の自習スペースを愛用している。
それなりに勉強したいこともあるのだが、家にいては集中などできやしないからだ。





…しかし、公共の場所というのは、どうしてああも冷房がきついのか。
連続稼働は3時間が限度である。それ以上いたら、風邪ひいてまうがな。
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2 コメント

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トンコト・トコトン (猫まんま)
2009-06-21 05:19:26
おはようございます。
タップダンスでも始められたのかと思いました。

唐突ですが
うりゃ様の文体、大好きです。
文を、目で追うと
脳のなかにそのシーンがプワンと浮かんできます。
それもセピア色で。

先日の父への調査で「徘徊はないですか?」と聞かれました。
ええ、ありませんよ。
調査員の目の前でシュタタと元気よく歩いてみせた父。

ところが、彼の(他人様の目のない)日常といえば、
杖をついての、超スロー歩行。
トン(杖)コト(右足)トコトン(左足)を繰り返しながら続きます。
または椅子やテーブルにつかまりながらの
ズルズルノッタリのカタツムリ歩行。

どちらも近くに居ようもんなら
「邪魔じゃが、どかんかい」と来たもんだ。
父よ、貴方が手や杖を伸ばしても届かない所で
それも貴方が倒れやしないかと見守る人間に、その言葉はないでしょうに。
「ワシの前を何人(なんぴと)たりとも通過してはならぬ」憲法が成立しとります。

TVの大音量(怨霊には笑いましたよ)も悩みの種。
大事な介護の話の最中に、時代劇を見てやがる。
「この印籠が目に入らぬか(怒)」は娘の台詞だよ、父。

実家は配食サービスを受けております(市からは雀の涙程度補助金が出ます)
母がデイに出掛けた後、
届いたお弁当を、朝の10時に「昼食」として
夕方の4時半に「夕食」として平らげていた父。
デイでは3時におやつがでる母は
その小食も相まって「夕食」は半分がかろうじて口に入るだけ。
おまけに父は食べたら、すぐに長々と食休みを取るようで
立派なメタボジジイです。

運動を勧めるケアマネや医師に
「もう80歳を超えましたから、好きにさせて下さい」ときっぱり拒否。
姉達が元気な時は
「寝込んだら、あの巨体のオムツ替えはクレーンを使わねばなるまいぞ」と
冗談まじりに話し合っておりました。
最近は?
ちっとも笑い事にならないので、そんな話題は出ません。







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スカタントン。(タップダンスではないです) (うりゃ。)
2009-06-21 18:43:28
>猫まんま様

いらせられませ。
ワタクシメの文体をお気に入ってくださり、ありがとうございます。
セピア色の情景ですか…。
ちなみにセピア色ってのはイカスミの色合いなんだそうですが。
そう聞くと、なんだかレトロ風味な懐旧の念を起こさせるイメージが一気に生臭くなりますな(笑)

閑話休題。

こちらの心配は、するほどには相手に通用しません。
介護する/されるという関係でなくてもそうなんですから。
お父様の介護では、なおさら大変なことと思います。
猫まんま様。ストレスは適度に発散いたしましょう。

運動…。お年寄りは大嫌いですよねえ…(しみじみ)
かといって、ほっとけば、介護家族はさらに大変になるばかり。
誰か、いい解決方法教えてくれませんかねえ…。

あ。
今日はワタクシメの方が、愚痴ってるぞわーい♪(ぉぃ)


盛大な愚痴り返しをお待ちしております(何)
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