ぼけヴォケ!

認知症患者と介護家族はいかにしてボケツッコミスキルを入手したか。
慢性骨髄性白血病発症。目指せ分子遺伝子学的寛解維持。

防壁。

2009-12-14 | Weblog
このごろポケットから出てこないものがある。


ティッシュの束のみならず、テーブルの上に出ていれば、それがキッチンペーパーだろうが紙ナプキンだろうがポケットにつめこまずにはいられないBooじーちゃ。
寒くなってきたせいか、ぱんぱんに脹れあがったポケットにはでらでっかい手まで入っているようになった。


ただでさえ、足元のおぼつかなくなりつつあるBooじーちゃ。
すっころんだときに、ポケットに手を突っ込んだままならば顔面制動間違いなしである。
ポケットから手を出せ、などというのは聞き分けのない子どもにするような注意ではあるが、しかたがない。
それも届かぬつるつる脳味噌っぷりに磨きのかかったBooじーちゃ。
聞き流すこともできないほど怒られると、毎度おなじみ地団駄でだだっ子ダンスを披露する。


食事の時にも、手などポケットから出てきやしない。
結果、右手だけをぬうとつきだした犬食いになる。


そして、本日の夕食はうどん。


前屈みになったつもりの口元から、器までの距離を繋いでは切れ、切れてはばちゃんと汁の中へダイブする麺。


おもいっきり周囲に跳ね飛びまくるつゆ。


やかんを盾に、ディフェンスを固めるワタクシメ。





食欲なんざ、壊滅状態である。
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コメント (2)
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