ぼけヴォケ!

認知症患者と介護家族はいかにしてボケツッコミスキルを入手したか。
慢性骨髄性白血病発症。目指せ分子遺伝子学的寛解維持。

洗髪。

2009-03-17 | Weblog
あねうえどのの片手にイボができた。
Booじーちゃ。かかりつけの、例の外科医のせんせーに治療してもらうことに。
イボに薬を塗り、きっちりと防水絆創膏で覆ったのち。
「しばらく、濡らさないようにね」

片手が濡らせないというのを口実に、洗い物をしなくなったのは、まあしかたがない。
問題はお風呂である。
片手では、身体を洗うことも、髪の毛を洗うこともままならぬ。


仕方がないので手を貸すことにした。
やってみてわかったことだが、他人の頭というものは酷く洗いにくいものだ。
自分の頭なら、手の力にあわせて無意識にでも首に力を入れ、頭を自然と固定しているものなのだが。
首が手の力に負けると、頭がふらふらして洗いにくいことこの上ない。


あねうえどの「おかんさまなみの腕力だね♪」

やかましい。


球体というのはそれだけでもひどく固定しにくいものである。
片手に乗せる格好になれば一応は固定できるが、めちゃくちゃ不安定なことには変わりない。


そういえば、ボーリングの球は、指三本できちんと固定できるよな…。
穴に指でもつっこんどけばいいのか。


……鼻の穴にでも?


体験しないと物事の大変さというのは実感できない。
世の中の母親と介護に携わる人々すべてを尊敬した出来事であった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする