ぼけヴォケ!

認知症患者と介護家族はいかにしてボケツッコミスキルを入手したか。
慢性骨髄性白血病発症。目指せ分子遺伝子学的寛解維持。

いいまつがい。

2009-03-12 | Weblog
おかんさまは言い間違いが非常に多い。
Booじーちゃ。が毎日恒例のかっくりかっくり船をこぎだしたとたん。
「じーちゃ!ねたらだま!」

…なんやねん、練鱈魂って。
球状の蒲鉾が団体で降ってきそうな字面である。


おかんさま「Booじーちゃ!起きとんない!」
Booじーちゃ。「起きとるあね!」
おかんさま「目を開けとんない!目が開いてなきゃ寝とるんだすけ!」
Booじーちゃ。「う゛$ぁ§¢う∪っ!」

一方的に叱りつけられてばかりいるのが面白くないのか。
自分の好き勝手ができないのが気にくわないのか。
ふてくされてきたBooじーちゃ。は、返事の代わりに大声で吠えることがよくある。
威嚇の意味もあるのだろうが、おかんさまはそんなことではひるまない。


「なに莫迦みたいに馬の遠吠えみたいな声出して!」


……馬は遠吠えするんですかそうですか。


そんなおかんさまの破壊的な言語センスは、おおざっぱなその性格に起因するらしい。

冷凍庫を掃除しようというので、中身を空にすべく。
毎日、冷凍していた肉や魚をせっせと調理していたおかんさま。
ある日、満面の笑みでこうのたまいました。


「すごいわよ!今日は史上最大におかずがない!」


どんなんや。
コメント
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