urt's nest

ミステリとかロックとかお笑いとかサッカーのこと。

松尾スズキ『寝言サイズの断末魔』扶桑社SPA!文庫

2005年10月31日 | reading
ネタバレ特になし。

卒論をやらなければいけない、という焦燥があると、身体が本を求めてしまい、さすがに長編小説を読む訳にもいかない、となるとこういう時のために取っておいたエッセィに手が伸びてしまうわけです。

で、松尾スズキの日記エッセィなのですが、普通に面白い日記で、特に言うべきこともないですね。『同姓同名小説』のように腹抱えて笑うわけではないですが、この才人の日常が窺えて興味深いです。登場人物が豪華で、芸能界交遊録的な読み方もできますね。

オシオ・マスト・ダイ!を声高に叫んでらっしゃいますが、最近実現されつつあるみたいで、僕もとても嬉しいです(関係ないけど彼の語録みたいなサイトを見ていると、たまにアートスクール木下の発言が混じってて、笑えるやら恥ずかしいやら)。

難点はただ一つ、装丁が酷い。光文社知恵の森文庫のシリーズの鈴木成一の仕事が、はっきり言ってあらゆる文庫メディアの頂点に立つデザインであるだけになおさら。

作品の評価はB。

4594048129寝言サイズの断末魔―いい年コイた大人の絵日記〈其之1〉
松尾 スズキ

扶桑社 2004-10
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