urt's nest

ミステリとかロックとかお笑いとかサッカーのこと。

TELEVISION 『MARQUEE MOON』

2005年10月22日 | listening
最近スパルタローカルズが好きすぎて、その音楽性に影響を与えたとおぼしい洋楽に手を伸ばしてみました。ニューヨーク・パンクの名盤です。

名盤です。

《トムヴァーラインが唄うたびに何か思い出した》(SPARTA LOCALS「GRUNGY SISTER」)

そんなにない洋楽聴取歴のなかですが、正直言って一番好きです。時に不穏で、時に人懐こいメロディとギターフレーズ、色気と狂気を感じさせるトム・ヴァーラインのヴォーカル。ロンドン・パンクとは一線を画する、詞曲を貫く文学的感性。あまりに評価の確定した名盤すぎて褒めるべき言葉もあまり見当たりませんが、「パンク」という形態の音楽が、三十年近くの時間を経てなおその音楽的価値をまったく失っていないという事実は真に驚くべきことではないでしょうか。
トム・ヴァーラインはヴェルレーヌから名前を取っているということなのですが、やはりネイティヴじゃないとこの詞は分かりきらない部分があるのでしょうね。当たり前の話ですが、詞の完成度が音楽の評価に直結する者としては、そこだけはやはり残念です。

いやコレ、実際かっこいいですよ。スパルタ好きには是非オススメします。パンクなのに表題曲は十分近い尺(笑)。
スパルタの曲でもそうなのですが、闇の美しさとでも言うべき暗いロマンティシズムが宿っている曲が好きで、その意味で⑧「TORN CURTAIN」がベスト。泣きのギターとピアノの絡みがやばいっす。

B00005HEF5マーキー・ムーン
テレビジョン

曲名リスト
1. シー・ノー・イーヴル
2. ヴィーナス
3. フリクション
4. マーキー・ムーン
5. エレヴェイション
6. ガイディング・ライト
7. プルーヴ・イット
8. 引き裂かれたカーテン

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