断捨離が苦手

2015年12月28日 | 日記




断捨離がどうも苦手

物が捨てられない

特に、布もの・食器・人形は困る。 いや怖い

 

子どもの頃に植え付けられた習慣というか、思考の癖がよろしくない

 

実家は農家で古民家だった

仏壇と神棚以外にも、家のあちこちに 「カミサマ」がいた

おまけに、「オジゾウサマ」と「ヤシキガミサマ」まであった

 

このカミサマ達、とても手がかかる

年末の大掃除は、カミサマ 達の居場所も清めなくてはならず

鏡餅だけで、20セットくらい作らなくてはならなかった

大きさは、大・中・小 とあり、カミサマにも格付けがあった

 

年末だけでなく、その季節にごとに、行事やオマツリがあり、食べるものも決まっていた

年中行事と言われていた

仕切るのは父で、整えるのは 母だった

 

子どもの頃は大して疑問に思わなかったが

思春期にはいると、そういうものにかなり抵抗を感じた

よく母が、祖父に怒られて、割烹着で顔を隠して泣いていた

行事の手順や料理の手順を間違えると、かなり厳しく怒られていた

それを見るのが嫌だった

その決まりの料理もおいしいものではなかった

(大昔の御馳走)

 

口に出して言えなかったが

「意味あんの?」

どんどん、カミサマが嫌いになっていった

 

キライキライと言いながら、そのような環境で育つと

刷り込まれてしまう

 

小さい頃

祖父から「百鬼夜行」の話を聞いて、怖くて眠れなくなった

夢もみた

 

「百鬼夜行」には諸説あるらしいが、私が祖父から聞いた話は

 

「割れた茶碗やぼろ布に魂が宿って、手足が生えて、夜中に歩き回る」

 

壊れたものや、ぼろ布も大切に再利用しなさい

という意味だと、理解するのは、もう少し 大きくなってからで

あの頃はとても怖かった

 

縁の下に うち捨てられた、瀬戸物やビン、雑巾に手足が生えて、目玉ができて

庭を歩き回っている

怖い夢をよくみていた

 

 

 

こんな感じ

 

 

だから、いまだに 物を捨てるのが、なんとなく恐い

食品クズと、石油系製品は平気なのだが

瀬戸物と布は今も苦手

 

布ものは 必ず洗濯機で洗ってから捨てる

割れた瀬戸物も 1回 ざるに集めて、水ですすがないと 捨てられない

いまだに、祖父の「百鬼夜行」が 怖い

ぬいぐるみや人形は極力持たないように気を付けていた

 

息子が幼児の頃、ぬいぐるみが増えてしまい

困っていた

長らく放置していたが

先日、大半を処分した

 

顔があるものを捨てるのが怖い

勇気をだして、紙袋に入れて、捨てることに成功した

 

 

日本古来の風俗因習から解放されたいと思いながら

クリスマス同様

なんとなくの流れに乗って、100円均一で

鏡餅と和飾り、門松を買う

最低限、らしきことだけして自身を納得させる年末

 

実家は15年前に、2世帯住宅に建て替えられ

オール電化やら太陽光発電が幅をきかせ

カミサマの数が減った

 

父も母も昔の行事を止めてしまい

弟の奥さんを悩ませることは、もうない

 

 

あのころ 飼っていた 猫様たち

 

 

 

 

 

 

 

 

よい お年を~

 

コメント (12)
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