夜の翼

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Pure or AV? Part6~WE恐るべし!~

2010-01-11 18:02:27 | オーディオ
しばらく様子を見てきたAVアンプTA-DA3400ESで鳴らすGX100ですが、
ちゃんと鳴らしだして50時間ぐらい過ぎると、だいぶ落ち着いてきたものの、
やはりボーカルが引っこんだ感じは解消しません。
アンプとスピーカーを換えるわけにもいかないので、ほかのところでなんとかならないか考えてみました。

このシステムになる前から気になってはいたのに、ほったらかしていたものがあります。
スピーカーケーブルです。
メインのGX100のケーブルは、前のスピーカーSX-LC3の付属品、
センターとサラウンドも同様で付属品ですが、センターはよくある赤黒の最もベーシックなもの、
リアに至っては、極細なのでいつ断線するかと心配していたくらいの代物です。
スピーカーケーブルでそれほど音が変化するとは思っていなかったのですが、
とにかく適正な太さのケーブルにしたいと思って換えてみることにしました。

どの程度効果があるか分からないものにお金をかけたくなかったので、
センターとサラウンドについてはメーター500円ぐらいを目安に候補を選びました。
安いということだとカナレの4S8Gなのですが(200円/m程度)、
4芯構造なのでちょっと太すぎるんです。

サラウンド用のスピーカーNS-10MMTは、専用のスタンドに乗せてあるんですが、
スタンドの支柱がパイプ状になっていて、支柱の中にスピーカーケーブルを通すことが出来るようになっているのです。
そうしないとスピーカーケーブルが、すっかり垂れ下がる形になってしまって見栄えが良くないので、
ちょっとそれは避けたいなと。
ということでベルデンの8470にしました。
2芯で白黒で撚ってある例のこれです。

190円/mで買いました。
実際スピーカーにセットしてみると、なんとかスタンドの支柱の中を通すことが出来ました。
導線がメッキ線(スズメッキ)のケーブルを使うのは初めてなので、
皮膜をむいて銅色ではない導線が出てくると、なんかちょっと違和感があります。
導線は初めから撚った状態で皮膜がかぶせてあるので、
皮膜をむいて中の線をヨリヨリ、といういつもの作業は必要ありませんでした。

さて問題のメインスピーカーGX100です。
何にしようかいろいろ調べているうちに気づいたことがあります。
SX-LC3の付属品だったケーブルは、どうもベルデンの9708らしいということです。

透明の皮膜で、片チャンネルがメッキなし、もう一方がメッキ(おそらくスズメッキ)というものなので、
値段からいっても付属品に採用されてもおかしくはありません。
これが良いものなのかどうかは分かりませんが、とにかく換えてみることに。
そして選んだのが、WE(ウエスタンエレクトリック)のWE16GAです。

アメリカ製、ヴィンテージ物。現在生産はされておらず、デッドストックのみのようです。
ただ、ちょっと前までは比較的入手しやすかったようですが、
最近は入手できるところが少なくなったとともに、価格も上昇傾向にあるようです。
ヤフオクで新品を入手することが出来ました。1200円/mです。

なんでこんなものを、しかも当初の予定をオーバーして(といても大したことはありませんが)買ったのかというと、
さるブログでこのケーブルを使って音が劇変したという記事を見つけたからでした。
なにせデッドストックしかないものなので、今手に入れないと入手できなくなりそうだったので、
値段もそう高いものでもないので、試しに買ってみることにしました。

送られてきたWE16GAの印象は、とくかく「細い」。
いままで使っていたベルデンの9708らしきケーブルよりさらに細い。
しかもやっかいなことに皮膜がプラスティックではなく、綿布で出来ている。
普通のケーブルの皮膜むきはなれたものですが、これは初めてだったので、
芯出しのときに力の加減が分からず、中の芯線を切ってしまってやりなおしました。

5本のケーブルの左右両チャンネルの両端の芯出しをしたので、合計20回。
さらに狭いアンプの裏を手繰って、ケーブルの接続。結構疲れました。
そして、早速音のチェック。
まずは問題のGX100、フロント2チャンネルのチェックをしました。
GX100から音が出た途端「うゎ!」と声を上げてしまいました。
まさに激変です。
以前書いたようにスピーカーケーブルを変えたところでほとんど音なんて変わらないと思ってました。
この日までは。反省しました。変わります。
具体的にいうと、中低域がドッカンドッカン出るようになりました。
中域が出るようになったのはいいのですが、低域が出すぎて、
音の輪郭がぼやけてしまうぐらいなのです。

GX100に関する記事とか感想の中でときどき「低音の量感が相当出る」といったものがあったのですが、
多くの記事や感想は「低音は良く伸びるが、とても引き締まっている」となっており、
個人的にも同様の感想でした。この日までは。
ああ、こういうことだったのかと納得。
そして、高音は、ドッカン出るようになった中低音のせいか、伸びを欠いて詰まったような感じに・・・

例えて言うなら、
 非常の優秀だが、真面目すぎてちょっと面白みに欠ける奴(GX100)に
 酒(WE16GA)を飲ましてみたら、ほろ酔い加減で結構面白い感じになったのだが、
 いつもの真面目さがちょっと欠けて行動が荒っぽくなった・・・

という感じでしょうか。
オーディオというか音楽にほとんど興味を示さない妻にも分かるぐらいの変化で、
妻曰く「音が荒っぽくなった」。
おっしゃるとおりです。
よく言えば、躍動感が出た(確かに問題の歌ものはいい感じになりました)、
悪く言うと、音が雑で荒っぽくなった。
もしかしてWE16GAとGX100って相性悪いかも(涙)。

しばらくこのままで使ってみたところ、単に耳が慣れてきたせいなのかもしれませんが、
最初感じたほどの音の荒っぽさはなくなってきたような感じになってきましたが、
高音の詰まり感、低音のぼやけ感は解消されないまま。
レコーダーの録画した5.1チャンネル放送の映画をみましたら、もうすでにサブウーハーいらず状態。
もともと自分は、高音よりも低音(しかも振動に近いごく低い音)に敏感らしく、
映画に入っているごく低い音を聞くと、不安感を覚えるので低音の量感は重視していないのですが、
床鳴りがひどくなったような気がします。

中域の引っ込み感の解消という目的は一応達成したものの、副作用も強かったです。
うーむ、この年になってはじめて知るオーディオの奥深さ。
GX100がそれだけ敏感に反応するということなので、いじる楽しみがあることはあるのですが。
とりあえずは、そのままWE16GAを使い続けております。

センターとサラウンドのケーブルも換えたので、5.1チャンネルで音を出してみると、
明らかにサラウンドとセンターのスピーカーの音量が大きいので、
オートキャブリレーションをやり直しました。
その結果、センターは-5dB、サラウンドは-10dBで調整されてしまいました。
そりゃー音でかいはずだわ(苦笑)。
スピーカーケーブルの選択は重要です。
特に太さは、ケーブルを引っ張る長さに応じて適切なものを選びましょう。
太ければいいってモノでもないらしいです。
ま、細すぎてもダメなんですが。

(つづく。次回は電源です。)

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