夜の翼

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AudioPCとDAC更新~その4「カナリヤ」をセットアップする

2019-06-02 11:01:06 | オーディオ
注文していたオーディオ用PCが何とか連休前に届いた。
「Canarino Fils 5」と名前が付けられているが、オーディオ用ではないファンレスPCとして販売されている「FC5 Alpha Fanless Silent CL」を同じもののようだ。
筐体はSTREACOMのFC5。 Canarino Fils 5の方は標準でSOtMのUSBカードが標準で組み込まれているが、レスオプションにもできる。
そうなると「FC5 Alpha Fanless Silent CL」を仕様が変わらなくなってしまうが、こちらのほうは品切れのままなのでオーディオ用の「Canarino Fils 5」の方を選択せざるを得ない。
USBカードはSOtMではなくJCATの方を狙っているが、今回は見送った。ちょっと価格が高すぎるのでしばらく様子を見てからにする。
筐体の色はブラックにして、スロットインの光学ドライブも省略。
CPUはIntel Core i5-8400にしたが、筐体の冷却性能の関係でBIOSで電圧が固定されているという説明を読んだ気がするが、
BIOSで確認してみると特にCPUに制限をかけている設定はなかった。
メモリは、標準仕様で16GBとなっておりこれ以下の容量が選択できなかった。
起動ディスクはSSDのみ。250GBから選べたのだが、今回はデータ用のディスクもSSDするつもりだった。
初代ファンレスPCはデータ用のディスクはHDDだったので、ここからだけ音がする。
HDDケースに入れて静音化を図ったもののあまり効果はなく、ハードディスクと回転音とアクセス音が聞こえてくる。
これさえなければ完全無音化になるが、最近のSSDの価格下落で1TBぐらいなら金額的にも容量的にも何とか運用できそうだったので、完全SSD化に踏み切った。
オーディオサーバーSoundgenicも導入済みだが、内蔵ディスクの容量はある程度確保しておきたかったので、起動ディスクは500GBにしておいた。
OSはついにWindows10 Home 64bit。これでようやくJPLAY FEMTOが使えます。

まずは、データ用のSSDを Canarinoに組み込まなくてはならない。
天板を開けて中を見るといたってシンプル。マザーボードとSSDしか見えない状態。CPUからシャーシにヒートパイプが伸びている。
マニュアルを頼りにSSDの固定位置を確認して、PC付属のSATAケーブルを挿そうとするとこれが挿さらない。
長さもちょっと足りないので別途購入しなけれなならなかった。
ストレートのコネクターだとその周辺のスペースが厳しかったので、L型コネクターを選択し、そのSATAケーブルは問題なく挿さった。

さて、SSDの固定にとりかかる。このPCはシャーシーの底板に穴が開いていて、外側からねじで固定する仕様。
固定しようとしたが、これがなかなか厳しい。ねじ穴が外から見えないので片手でSSDを動かしながら、片手でドライバーを回す必要がある。
PCを裏返してSSDを持つ手が入る隙間を作らないと一人ではちょっと作業が難しい。
ということでSSDの固定は諦めました。回転振動が出るHDDなら何が何でも固定しなくてはいけないが、振動の出ないSSD。
SATAケーブルが固く、シャーシーの角に押し付けられるような感じなっているので、無理に固定しなくとも問題なしと判断した。

天板を閉じ、追加したSSDのフォーマットを行うとあっさりと使えるようになった。
旧PCのデータは外付けのHDDにバックアップしておいたので、そこから音楽データを中心によく使うデータだけをSSDにコピー。1TBでもまだ余裕がある状態となった。
そこからは、常用の環境にするためソフトウェアをひたすらインストール。
基本的にはフリーソフトで間に合わせているが、メールソフトなどは有料のものを使っている。メールソフトは最新版を購入。
問題は販売終了になっていたソフト。このソフト、実は20年ぐらい使っていたことに今頃気づいたが、
すっかりこれに慣れてしまい、ほかのソフトの体験版も使ってみたがどうもしっくりこない。
ダメもとで、Winodows7用のインストーラーを試してみたら難なくインストールされた。
バックアップしたデータも問題なく表示されたため、さらにWindows10のサポート期限までは延命を図ることができた。
オフイスソフトはこれまでマイクロソフトのものを使用してきたが、OpenOffice系のLibreOfficeで十分間に合いそうなので、フリーへ乗り換えた。
表計算ソフトがちょっと使いにくいが、がっちり使うわけでもないのでこれで十分足りる。

OSは、ついにWindows10となった。以前職場でWindows8を使っていたことがあったが、あまりの操作系の違いに困惑し、非常に使いにくかったのを覚えている。
Windows10はかなりWindows7に近い印象で、見た目も使い勝手も設定で今までとかなり近いところまで持っていける。
Windows8を使うのがかなりのストレスだったの比べ、Windows10は乗り換えてもほとんど違和感なく使うことができるので、一安心。

そしてファンレスPCとしての使用感は、ドライブは全てSSDにしたのでほんとに無音。
それほど大きくない借家では、冷蔵庫のコンプレッサーの音の方がよほどうるさいということになってしまった。
ただ、PCに耳を近づけてみるとほんのかすかに電源系のうなり音が聞こえる。
いままでなら気にも留めなかったレベルであるが、そのぐらいの音も気になってしまうほど静かになった。
一番の問題の発熱であるが、CPUのヒートパイプはシャーシーの向かって右側の側面に接続されているため、右側が温かくなるが、ほんのり温かいという程度でこの程度なら全く問題ない。
BIOSを覗いたら、CPU温度は40度程度。CPUに特別負荷をかける作業など行わないので、真夏でも問題なしと思う。
もっと筐体が熱くなるのなら、放熱のために筐体の上の隙間をとらなくてはと思っていたが、この程度ならその必要もない。
これまでは、ヘッドフォンアンプの上に隙間を作るため、ディスプレイ台だけでなく、スピーカースタンドまでスペーサーを入れて3cmほど持ち上げていたが、その必要がなくなった。
しかしそうすると、PCとディスプレイ台との隙間はほぼなし。掃除用のハンディモップが入らなくなってしまった。
今までどおり、PC右側にDACを置いてみると何とかギリギリで机上に収まったので、
左側にはこれまでどおり、デスクトップ用スピーカーのミニアンプとミニアンプより大きい電源をなんとか置くことができた。
そのほか、PCのかなり大きなACアダプターなどはPCの後ろ側に収められたので、
非常に狭いPCラックのデスクトップに必要ななものがほぼ収まって、非常にすっきりとした。
見た目も黒と木目でと統一。

このPC、PCオーディオ的には課題があり、それはPCの電源をどうするかということ。
これまでは、PC内蔵の通常のPC電源であったため選択の余地はなかったが、今度はACアダプターである。
PC内部でノイズが出るので、PC自体の電源対策にどれほどの効果があるのかはっきりしないが、やって悪いことではない。
まずはこのPCの実際の消費電力を確認してみることにした。このためにワットチェッカーを入手しておいたので、測ってみると瞬間消費電力の最大は40Wほど、通常は18W程度。
PC付属のACアダプターは余裕をもって100Wクラスのものだが、それほど大きなものは必要なさそうだ。
実はPCを買ったオリオスペックでは、 Canarino Fils 5のページにおすすめの周辺機器としてFIDELIX PCオーディオ用ACアダプター 19V/2.3Aという電源が表示されている。

もともとPC用ATX電源を外付化したもので「canarinoFilsシリーズの電源強化に最適! 」との宣伝文句も掲げられている。
この電源19V2.3Aなので40W強の容量。ワットメーターの数字とおおむね合致する。
FIDELIXの電源はBABYFACE用に使用していてとてもよいものであったが、こちらは何せかなり高額。PC本体用の電源としてはちょっと手が出せない価格である。
この電源の仕様でいいのならば、iFi-AudioのiPurifier DC2が使えそう。電圧容量ともなんとかしようの範囲内。
付属のACアダプターをそのまま利用する形にはなるが、価格は半分以下、コンパクトかつ他に転用がきく。
IODATAのSoundgenicに旧型のiPurifier DCを使っているが、その効果は確認済み。
今回はだいぶ散在してしまったので、PCの電源について今後考えてみようかと思うが、iPurifier DC2が使えそうだと分かったのはよかった。

「カナリヤ」のセットアップがひととおり終わり、旧ファンレスPCが不要となった。
これまで使ってきたBTOパソコンは「着払いで送れば無料で処分」という中古業者に宅配で送って処分してきたが、
今度のPCはちょっと特殊なので中古PCとして売れないものかと調べてみたら、近所の大手PCショップで買取をしてくれるらしいことが判明。
正直無料とはいえPCを宅配で送るのは手間なので、旧ファンレスPCのデータ用ハードディスクは取り外し、OSを初期化してショップに持ち込んでみた。
簡易見積もりの買取上限額には届かなかったが、6年以上も使ったBTOパソコンに値段が付いたことに驚き。
その他BABYFACEやらヘッドフォンアンプやらはいつものリサイクルショップで処分。
外装にかなり難があり、何台かあった中古品の中でも値段が一番安かったヘッドフォンアンプP-200であるが、これが一番高く売れた。
2年ほど使って買値の60%で売れたのだから、陳腐化の早いデジタル機器以外であれば有名メーカー品は売る時も有利らしい。

さて、このカナリヤはどんな声で鳴いてくれるのか。

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