夜の翼

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canarinoデュアル電源化(その1)

2022-10-10 04:44:44 | オーディオ

○PCのデュアル電源化キット発見

 

デスクトップ用のスピーカーケンウッドLS-K731に使っていたミニアンプLX-OT3をケンウッドのレシーバーR-K731にリプレイスしたため、

LX-OT3用の電源キットWP-906PSの使い途がなくなった。

他の12V駆動製品に使えないかといろいろと試して、DACのADI-2 DACに使うのがいいかなと思っていたところ、思わぬ使い方を発見してしまった。

現在PCオーディオ用に使用しているPCはオリオスペックのcanarino fils5(たぶん2代目)である。

このcanarino fils5は現在Rev.3となって、だいぶ仕様が変わっている。

一番大きいのは電源入力がデュアル化しており、2系統の電源入力を持っている。

シングルでも使えるのだが、デュアルでACアダプターを2つ接続するのが標準仕様となっている。

メインはCPU以外、サブがCPU(マザーボード上のCPU補助電源12V)直結となっている。

こういう仕様にした理由は、消費電力変動の大きいCPUからデータを保存しているSSDなどCPU以外のデバイスへの電源供給を切り離し、

音声信号処理の電力供給を安定させ、音質向上を図ろうというものである。

このデュアル電源化、最新バージョンのcanarinoだけではなく旧バージョンのcanarinoでも対応できるようデュアル電源化キット「canarino DC due」が販売されている。

電源入力基盤とケーブルのセットが基本で、ACアダプターのセットにもできる。

 

おや、これはWP-906PSが使えるかも。

現在canarino fils5の電源にはエルサウンドのアナログリニア電源Improved12V5Aを使っている。

canarino DC dueでは基本的に同じ種類、同じ容量の電源を2つ使うことが推奨されているが、

容量が違う電源を使う場合はCPU用のサブ入力に容量の大きい電源を使うようになっている。

スイッチング電源とリニア電源を混在して使うと、音色に違和感が出るとのことなので、

容量が異なるのはさておき、アナログリニア電源を2つ使えばいい。

とすると、手持ちのImprovedをCPU用としてサブに使い、WP-906PSをメインに使えば、自分のcanarino fils5もデュアル電源化できるかも。

 

○PC電源の容量不足発覚

 

問題は電源の容量である。

canarinoの電源にはエルサウンドのアナログリニア電源Improved(12V5A)を使っている。

使い始めてしばらく経つが、電源容量の不足が原因と思われる不具合はない。

canarinoの電源をデュアル化する場合、ImprovedをCPU用に使うとして、

CPU以外のデバイスの電源容量をWP-906PS(12V1A)でまかなえるだろうか。

canarinoのCPUを改めて確認したらTDP35WのモデルではなくTDP65WのCorei5 8400だった。

あれ、TDP65WのCPUを使っているPCの電源が12V5Aって、そもそも容量足りてなくない?

 

思い返すと、canarino Fils5を購入するときにBTOでCPUを選択できた。

Core i3、Core i5、Core i7の3種類のCPUにそれぞれTDP65WのモデルとTDP35WのTモデルが用意されていたはず。

TDP35WのTモデルは性能が低いので、TDP65WのCPUを選んだような記憶がある。

canarino Fils5の筐体はStreacomのFC5だが、筐体自体がCPUのヒートシンクになっていてTDP87Wまで対応しているため、

購入当時はTDP65WのCPUもBTOのメニューに含まれていた。

canarino Fils5の標準電源は108WのACアダプターだった。

このACアダプターをリプレイスするにあたり、canarino Fils5でImproved(12V5A)が使えているというネット記事を参考にしたのだが、

再度そのネット記事を確認したら、CPUがTDP35WのCorei5 6600Tだった。

オーマイ・・・

ただ、ワットチェッカーでcanarino Fils5の消費電力を測り、50W程度であるのを確認してからImprovedを導入したのだが、

ピーク時の電力は60Wを超えていたのかもしれない。

 

そもそもTDPは熱設計電力(Thermal Design Power)だから、CPUのクーリングの指標で、消費電力の指標ではない。

自分が使っている第8世代のCore iプロセッサーまでは、ミドルクラスのCPUでTDPの1.5倍、

ハイエンドのCPUでTDPの2倍ぐらいの電源容量を見込んでおけばいいとされていたようだ。

TDP65WのCore i5だと100W程度の電源容量を見込んでおけばいいわけで、標準電源が108Wというのも納得できる。

ただ、それはあくまでもピーク時の消費電力であって、自分のようにCPUに負荷をかけるような使い方をしていない場合は、

12V5AのImprovedでも特に支障は出なかったということだろうか。

 

それにしても想定されるピーク時の消費電力量に対して電源容量がかなり不足しているのは間違いないので対策を考える。

 



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