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藤井もの ▼ 旧Twitter & Instagram

  ウクライナ,中東に平和を
  市民への攻撃を止めよ
  軍事力に頼らない平和を

映画「パリ・オペラ座のすべて」の感想

2009-12-27 | 映画の感想
◆№79 12月12日 「パリ・オペラ座のすべて」(★★★☆☆) (感想) オペラ座のいろいろな表情が織り込まれている。もちろんバレー中心ではあるが、時折劇場や周囲の様子が織り込まれている。ダンサーとコーチ以外の人たちも少しだけ出番を得ている。しかしながら、思ったほど作品の狙い、表現的な押しのようなものが感じられない。▼どうしてだろうと見終えてからときどき考える。情報が多すぎて消化不良、も . . . 本文を読む
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映画「パイレーツ・ロック」の感想

2009-12-27 | 映画の感想
◆№77 12月08日 「パイレーツ・ロック」(★★★★☆) (感想) 私が幼少の頃、イギリスのお話。ストーリーについては賛否が渦巻いているようですが、私はもっぱら音楽に酔いしれていました。映画を見ながらサウンドトラックCDを買おうかなんてことばかり思ってました。▼ストーリーはさて置き、演技は雰囲気があって良かったですね。ケネス・ブランナーなどの敵役をどのように演出するかで、このタイプの映画 . . . 本文を読む
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映画「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」の感想

2009-12-06 | 映画の感想
◆№74 12月02日 「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」(★★★★☆) (感想) この映画の隠れたMVPは音楽かも知れない。ヒキコモリ、ニート、中卒、ブラック会社を扱って、暗くならないのは、演出、演技やセリフの効果もあるけれど、振り返ると音楽が沈み込まないように支えていたように感じる。▼セリフの掛け合いはテンポがあり乱れがない、簡単そうにみえて乱れなく掛けあうの . . . 本文を読む
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映画「カラマーゾフの兄弟(1968)」の感想

2009-12-06 | 映画の感想
◆№75 12月03日 「カラマーゾフの兄弟」(★★★★☆) (感想) 自然な演技というよりも舞台での表現のようなハッキリしたメリハリを感じる演技。このような演技に対する考え方の違いに時代を感じる。いまならより自然な仕草やセリフ回しを用いると思うけれど、当時はシェークスピア劇のようなメリハリが好まれたのだろう。音楽や映像よりもセリフが重んじられたようにも感じる。哲学的で難しい台詞が多くて、 . . . 本文を読む
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映画「クリーン」の感想

2009-12-06 | 映画の感想
◆№73 11月27日 「クリーン」(★★★☆☆) (感想) 監督の表現だと思うが、麻薬中毒からの再生をテーマにした映画ではあるが,意外なほど中毒と闘っている場面は強調されていない。つまり麻薬中毒はヒロインを不利に描くための設定に過ぎない。ピンチからの脱出を描いたヒーローものと設定は変わらない。薬物依存も義理の両親もフランス芸能界もピンチの味付けというわけだ。▼薬物依存者の彼女が世間からど . . . 本文を読む
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映画「ファイティング・シェフ~美食オリンピックへの道」の感想

2009-12-06 | 映画の感想
◆№72 11月25日 「ファイティング・シェフ~美食オリンピックへの道」(★★★☆☆) (感想) シェフや料理のドキュメントではなく、コンクールを目指すシェフの精神的な部分を描いたドキュメント。ボキューズ・ドール、あることすら知らなかった。▼スペインのシェフたちのコメントがおもしろい。フランス(料理)に対する憧れと嫉妬が見え隠れする。それは田舎が都市に大して抱く思いに似ている気がした。その . . . 本文を読む
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映画「黒い画集 あるサラリーマンの証言(1960)」の感想

2009-11-23 | 映画の感想
◆№71 11月12日 「黒い画集 あるサラリーマンの証言」(★★★★★) (感想) 生活の中に潜む落とし穴、何気ないウソが自分を追い詰めていく。スティーブン・キングの小説と同じような趣を持った物語(映画)。松本清張の幅の広さを改めて感じた一作。▼小林桂樹の演技は自然で、カメラもドキュメンタリーのように彼を追い続ける。だが、ある時から、カメラは追跡するような視線へと変化していく。それは観客の視 . . . 本文を読む
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映画「点と線(1958)」の感想

2009-11-23 | 映画の感想
◆№70 11月11日 「点と線」(★★★★☆) (感想) 「張込み」と同じ1958年の作品。演技よりも映画の展開とテンポを重視している感じ、この作り方は現代映画的な印象。しかし、これだけ古いと、映画の作り方そのものが今とは違い、みなれた現代映画と比べると陳腐に感じるが、歴史的作品として見る価値はあると思う。▼当時としては、演技よりも場面の展開が魅力だったと思うが、今見るとそれほど魅力を感じな . . . 本文を読む
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映画「疑惑(1982)」の感想

2009-11-22 | 映画の感想
◆№69 11月06日 「疑惑」(★★★★★) (感想) 「天城越え」も「鬼畜」も素晴らしかった、けど、、けど「疑惑」は、さらに素晴らしい映画だ。1982年の作品だけど、私はリアルタイムで観ていなかった。思い返せば残念だけど、今回観ることができて、とてもラッキー。▼岩下志麻さんて、ものすごい演技力ですね。気迫というか、押しの強さはぴか一です。「鬼畜」での演技は、故緒方拳さんを迫真の極地へと . . . 本文を読む
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映画「天城越え(1983)」の感想

2009-11-22 | 映画の感想
◆№68 11月06日 「天城越え」(★★★★☆) (感想) 小説を読んだとき、ぶるっと身震いするほど悪寒が走った。小説としては、犯人の意外性を狙った巧妙な作品ということだが、リアルにイメージすると恐ろしかった。▼さて映画は、過去をリアルに感じさせるために、現在を多少幻想的に描く方法を使っている。この方法は本作では成功していると思う。小説では、元刑事の老人の推測が過去の物語として語られたと . . . 本文を読む
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