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藤井もの ▼ 旧Twitter & Instagram

  ウクライナ,中東に平和を
  市民への攻撃を止めよ
  軍事力に頼らない平和を

映画「鬼畜(1978)」の感想

2009-11-22 | 映画の感想
◆№63 10月24日 「鬼畜」(★★★★★) (感想) 私は野村芳太郎監督の作品をよく知らないが、本作は恐ろしいほどの出来栄えだ。故緒方拳さん、岩下志麻さんの名演技は永久保存版、人間のエゴをむき出しにしている。ここまで演技できるのかと驚くばかり。見るたびに怒りや悲しみが蘇ってくる。▼ちょっと、二人の表情から、連想したのは楳図かずおのホラー漫画の怖いシーンだった。少女漫画の定番でとても怖か . . . 本文を読む
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映画「張込み(1958)」の感想

2009-11-22 | 映画の感想
◆№62 10月24日 「張込み」(★★★★☆) (感想) 松本清張の作品を映画にするには勇気が必要だったと思う。ベストセラー小説は多くの人が原作を読んでいる。要するに観客は筋を知ってる、面白さも知っている、否が応でも原作と比較される。監督だけでなく映画に携わる者全員がこのプレッシャーに巻き込まれる。▼ロケ地の様子とは時代と共に価値が変わると感じた。「張込み」での車窓から見える瀬戸内などの風 . . . 本文を読む
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映画「沈まぬ太陽」の感想

2009-11-01 | 映画の感想
◆№64 10月28日 「沈まぬ太陽」(★★★★☆) (感想) 山崎豊子の原作を踏襲した作品となっていることが良くも悪くも本映画の限界。会社、家族、友人という人を縦糸にし、特殊な航空会社を取り巻く政界、政府、経済界を横糸にして、事件や人事を見つめていく重厚な作品である。▼俳優陣の演技はシリアスで見事。渡辺謙を上回る演技も随所に見られて楽しい。どちらかと言えば渡辺謙の演技はワンパターンで平凡 . . . 本文を読む
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映画「悪夢のエレベーター」の感想

2009-10-11 | 映画の感想
◆№61 10月10日 「悪夢のエレベーター」(★★★★☆) (感想) 予想以上に、おもしろかった(堀部監督ごめんなさい)。この映画、見ないと損です。▼原作の良さを大切にしている。最初の魔法の掛け方が上手い。俳優たちの息が合っているのでテンポがいい。チームワークが良かったと想像できる。ミステリーに欠かせない緊張感が大堀こういちと内野聖陽の掛け合いでげなく保たれている。セリフも無駄なく自然で映画 . . . 本文を読む
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映画「プール」の感想

2009-10-11 | 映画の感想
◆№58 10月01日 「プール」(★★★☆☆) (感想) なんだろう、この感じ。この映画はドラマではないし、音楽セラピーと同じように、映像セラピーといえる映画。受け止めるメッセージは見た人それぞれ。▼映画の作り方としてはヒーロー映画と同じように過程は省略、登場人物は超人だと思ってください。どうしてタイとか、思ったら外国に永住できるのとか、ゲストハウスはそんなに収入あるのとか、そんな心配は御 . . . 本文を読む
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映画「湖のほとりで」の感想

2009-10-04 | 映画の感想
◆№56 09月30日 「湖のほとりで」(★★★★★) (感想) 面白いミステリーを撮ることは難しい。しかも小説のミステリーを映画にするのは難しい。文字では謎でも映像にすると謎でなくなることや、文字では人の表情が限られるけれど、映像では常に人の表情が現れる。顔色や表情を変えずに無表情やわざと観衆を惑わすような表情や演技をしていたのでは映画にならない。▼ 「ダビンチ・コード」を思い出してほしい。2 . . . 本文を読む
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映画「ハイキック・ガール」の感想

2009-10-04 | 映画の感想
◆№54 09月18日 「ハイキック・ガール」(★★★☆☆) (感想) 「チョコレート・ファイター」とセットで見たかった映画。「チョコレート・ファイター」のヒロインはテコンドー、こちらは「カラテ」。▼ヒロインそっちのけで中達也のカラテが素晴らしい。「黒帯 KURO-OBI」でも凄かったけど、本作は完璧なプロモーションビデオ。ストーリーがほとんどないのが残念。何も説明なく、ひたすら戦い続ける。考え . . . 本文を読む
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映画「ココ・シャネル」の感想

2009-10-03 | 映画の感想
◆№57 09月30日 「ココ・シャネル」(★★★★★) (感想) シャネルのいいとこ取りと言えるが、実像ではなく映画としてシャネルの良いところを中心に据え、逆境に耐えて自分を表現し続けたシャネルを見せてくれた。その発想と精神力は現代に通じるところもある。▼自分らしく生きるということは、言うほどに容易くない。自分を見つけることも難しいし、増してその自分を通すことは、なお難しい。この映画は、そんな . . . 本文を読む
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映画「カムイ外伝」の感想

2009-10-03 | 映画の感想
◆№59 10月02日 「カムイ外伝」(★★★☆☆) (感想) かろうじて落第を免れた学生のようなもの。要するにスーパーマンやスパイダーマンと同じジャンルの映画でアニメの実写版。魅力に乏しかった。カムイの必殺技の再現など出来のいいところもあったが、台詞が平凡で今一つで盛り上がらなかった。リアルな時代劇風に撮るとアニメのイメージが壊れるということか、現実味のない映像が多かった気がする。▼197 . . . 本文を読む
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映画「里山」の感想

2009-10-03 | 映画の感想
◆№60 10月03日 「里山」(★★★★★) (感想) 今日は大満足。とてもいい映画を見ました。▼かつて里山はありふれていた。里山なんていう特別な言葉もなかったと思う。世界遺産に登録されるようなところだけが貴重なのではない。もっと身近なところに生命のシンフォニーは存在している。人間の手つかずの自然の対極にある、「里山」という自然。人間の生活までもが自然の一部となって日本の農林水産業は営まれて . . . 本文を読む
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