上野みえこの庭

日本共産党熊本市議の上野みえこのブログです。

新型コロナ対策での臨時議会報告・その1・・・・事業者への支援の抜本的拡充を求めました

2021-01-21 14:28:18 | 熊本市議会
時短協力金・家賃支援は、実情に見合った補償へと拡充を!
今月になって、県独自の緊急事態宣言が発出されたのに伴い、県からの営業時間短縮要請が出され、協力金の支給が行われることになりました。
合わせて、市独自に1カ月分家賃に対する助成を行うことになりました。
1月21日、臨時議会が開かれ、時短要請に伴う協力金、高齢者施設・障がい者施設・医療施設の従事者を対象にした一斉PCR検査の実施、新型コロナウィルスワクチン接種体制の整備、時短要請協力店舗への家賃支援の4つが補正予算・専決処分の報告として提案されました。
専決処分の報告及び補正予算に提案されている時短協力金並びに家賃支援について、当事者の切実な声を紹介し、実情に合った補償となるよう、拡充を求め、質疑を行いました。

県独自の緊急事態宣言に基づく時短協力金については、
1、本市の感染状況は、全国の緊急事態宣言地域と変わらない状況です。緊急事態宣言発出の自治体と同等の1日6万円までの引上げを国へ要望しているが、国の実施待ちでなく、市が独自に上乗せすることを検討すべき。
2、今回の協力金は、従業員を抱えている店舗も、抱えていない店舗も、事業規模にかかわらず、一律同額の協力金となっている。事業規模が大きい店舗については支援を引き上げるべき。
3、コロナの影響を受けているのは、飲食店に限らないので、経営が落ち込んでいる関連事業者についての支援実施を。
4、飲食店に限らず業績が落ち込み苦しんでいる事業者に対しても、何らかの支援を実施すべきではないでしょうか。
5、地域では、コロナの最前線で頑張っている医療機関は大変厳しい状況。医療が崩壊すれば、守れる命も守れないので、できる限りの支援を市としても検討し、実施すべき。
5点を求めました。

家賃支援については、
1、本来ならば家賃全額を助成すべきであり、せめて8割には引き上げを。
2、県の緊急事態宣言が延長される状況になれば、家賃支援の継続を。
3、新型コロナの影響が長期化しているので、事業継続へ固定費の継続的な支援を。
の3点を求めました。

質問内容は、以下のとおりです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
【質疑】
専決処分の報告、及び補正予算に提案されている時短協力金並びに家賃支援についてお尋ねいたします。
 項目が多くなりますが、登壇回数の関係で一括して伺います。
県独自の緊急事態宣言に基づく時短協力金については、
1、新型コロナの感染拡大が長期に至る中、市民の暮らしや地域経済へどのような影響が及んでいるのか、市長のご認識を伺います。特に、国や自治体の自粛要請が市民生活と地域経済にどのような影響を及ぼしているか、この点をどう認識されているでしょうか。また、その状況を把握するためにどのようなことをなさっておられるでしょうか。
2、今回の協力金、1日4万円の協力金は十分な額であるとお考えでしょうか。
3、本市の感染状況は、全国の緊急事態宣言地域と変わらない状況です。先の質問者への答弁で、緊急事態宣言発出の自治体と同等の1日6万円までの引上げを国へ要望しているとお答えでしたが、国の実施待ちでなく、市が独自に上乗せすることを検討すべきではないでしょうか。
4、今回の協力金は、従業員を抱えている店舗も、抱えていない店舗も、事業規模にかかわらず、一律同額の協力金となっています。事業規模が大きい店舗については支援を引き上げるべきではないでしょうか。
5、コロナの影響を受けているのは、飲食店に限りません。飲食店に関連して、経営が落ち込んでいる関連事業者についての支援が必要ではないでしょうか。
6、また、飲食店以外の業種、事業者の状況についてはどのように把握されているでしょうか。飲食店に限らず業績が落ち込み苦しんでいる事業者に対しても、何らかの支援を実施すべきではないでしょうか。
7、地域では、コロナの最前線で頑張っている医療機関も、事業が大変厳しい状況にあります。医療が崩壊すれば、患者受け入れはもちろん、守れる命も守ることができなくなります。できる限りの支援を市としても検討し、実施すべきではないでしょうか。
以上、7点です。
また、家賃支援につきましては、
1、半額補助とした根拠はなんでしょうか。半額助成で十分とお考えでしょうか。
2、本来ならば家賃全額を助成すべきであり、せめて8割には引き上げるべきと考えますが、いかがでしょうか。
3、県の緊急事態宣言が延長されていくような状況になったとき、家賃支援の継続はお考えでしょうか。
4、新型コロナの影響が長期化しており、事業継続へは、固定費への継続的な支援が必要ではないかと考えますが、いかがでしょうか。
以上4点です。
市長に伺います。
(答弁)
 新型コロナの影響についての認識では、直接ご自身で生の声を聞き、相当な悪影響が及んでいる、と言われました。それならば、なぜ対策が国への要望止まりなのでしょうか。
先日、今の窮状を訴えに市役所に来られた飲食店の経営者は、もともとの対象地域であった熊本市中心部の通町筋・桜町周辺地区ではなかったために、昨年春の緊急事態宣言の時に申請した持続化給付金や家賃支援の後、昨年末からの支援は対象外でした。長期化するコロナ禍のもと売上の低迷が長期に続き、もう待ったなし状況、新型コロナは市内全域で深刻な影響があるのに、なぜ中心部ばかりが支援の対象になるのか、私たちは廃業せよとでも思っているのかと、強い口調で訴えられました。さらには、従業員を抱えているために人件費の負担や、家賃もかなりの額を払っており、コロナの融資も冠がついているだけで、以前からの借金があれば、実際には返した額しか借りることができず、融資も簡単ではない。もちろん、たくさん借りても、コロナの収束が見えない今、返す見通しもない。もうギリギリのところまで来ている。など、厳しい現状について縷々述べられました。その後、今回の協力金や家賃支援の対象になりましたが、うちのように従業員を抱えているところは、全く足りないと言われていました。
 このような切羽詰まった声が市長の耳には届いていないのでしょうか。
 市長は、この間、記者会見の度に市民・事業者へのお願いを繰り返してこられました。感染が急拡大してきた昨年末12月の記者会見では、市民の皆様へ「3つのお願い」をされ、今年に入って1月の記者会見では、接触機会の低減、不要不急の外出を避けて、人との接触を抑えて、県外との不要不急の往来自粛を徹底する、職場においては「出勤者数の5割削減」を目指すなど、経済への影響が大きい、さまざまな社会経済活動の制限に踏み込んで、強くお願いされました。一方で、先ほど「協力金は補償ではない」と答弁されました。こんな答弁を聞けば、事業者のみなさんはどう思われるでしょうか。自分たちの暮らしや営業をどう思っているんだと、怒りの声が聞こえてくるようです。事業者が時短要請に応え、感染拡大防止に市民が一緒になって取り組んでいくためには、きちんとした補償こそ必要です。今、菅政権には、新型コロナ対策のあまりの無策さに、国民の怒りが強まり、支持率が急落しています。協力はお願いするが、補償はしないでは、無策な政府と同じではないでしょうか。コロナ禍に苦しむ事業者に寄り添い、その声に真摯に耳を傾ける市長の姿勢こそ大切ではないでしょうか。そうでなければ、熊本の地域経済は、このコロナ禍を事業を継続しながら乗り越えていくことはできません。
 そこで、2点伺います。
 第1に、先ほどの答弁で、企業等の事業継続支援のために、本市独自策も含めて、さまざまな施策が必要であると考えていると言われました。コロナで相当の悪影響が及んでいることを認識しているのであれば、直ちに本市独自策を検討し提示するべきではないでしょうか。いつやっていただくのか、お尋ねします。
第2に、医療機関の支援についても、支援の必要があると認識していると言われますが、現場の切迫感が感じられません。市長はコロナの最前線で頑張っている医療機関の現場へ足を運び、自分の目で現状を見て、現場の声を聞かれてきたのでしょうか。お尋ねいたします。現場に足を運ばれているのであれば、その状況や声をどのように思われたか、伺います。
(答弁)
 医療の現場では、新型コロナの最前線で、感染の危険に常にさらされながら、日夜奮闘され、心も体もギリギリの状態、ところが年末に一時金すらきちんと支給されない状態で、感染拡大地域の医療機関からは、もはや医療崩壊ではなく、「医療壊滅」が近づいてきているとの声があります。
 医療であれ、その他の事業者であれ、長期化したコロナ禍で困難に直面している方々の声を受けとめ、寄り添った対応こそ求められていると思います。
 そして、国への要望はもちろん大事であり、声を大にして求めていただきたいと思います。しかし、住民に一番身近な自治体として、住民の声を直に聞いている自治体が国の施策を補い、独自策を闊達に行うことこそ、国にできない自治体の役割ではないでしょうか。
 まだまだ終息の見えない新型コロナ禍にあって、熊本市が市民の苦難の解決に知恵を絞っていただくようお願いいたします。私たち議会もしっかりと取り組んでいく決意を申し述べ、質疑といたします。
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江津湖公園・野鳥の森・・・風致地区の自然を守りたい

2021-01-20 19:59:50 | エトセトラ
1月19日、熊本市議会の有志による、熊本市中央区にある江津湖公園「野鳥の森」周辺の調査が行われ、参加しました。
私も身近に足を運び、自然に親しんできた江津湖公園。
その一角にある「野鳥の森」周辺で、擁壁工事が行われ、樹木も伐採され、無残な状況になっていました。
道路工事の計画もあった場所を、住民の声と運動で中止させ、地域の自然環境が守られてきた場所だったそうです。
付近には湧水が流れ、鳥たちも憩う中、子どもたちが元気に遊ぶ姿もありました。
開発されようとしている部分だけが、なんとも不似合いな景色となっていました。
調査には、開発をやめて環境を守ってほしいと願う市民の方々も参加されていました。
「ぜひぜひ、この環境が壊されないようにお願いします」と熱心に要望されました。
この声に、私も是非応えたいと思いました。
「江津湖の自然環境を守りましょう」の声が広がっていくよう、応援していきたいと思います。








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熊本市議会・2021年第1回定例会の日程決まる

2021-01-19 12:20:57 | 熊本市議会
1月19日に開かれた熊本市議会議会運営委員会で、今年の第1回定例会の日程が決まりました。
今回の議会では、日本共産党市議団の一般質問はありませんが、予算決算委員会や各常任委員会などで、意見を述べていきますので、新型コロナ感染にかかわる問題はじめ、みなさんのご意見・ご要望を党市議団までお寄せください。

【日程】
2月19日  開会・本会議(提案理由の説明など)
  24日~ 予算決算委員会分科会・部門別常任委員会(補正予算関連)
  26日   予算決算委員会(分科会長報告、締めくくり質疑、表決)
3月2日  本会議(補正予算にかかる質疑、討論、表決)
  4日  代表質問(熊本自民・自民党・市民連合・公明党)
  5日  一般質問 田中誠(熊本自民) 小佐井(自民党)
  8日  一般質問 村上(市民連合)  井本(公明党)
  9 日  一般質問 田中敦(熊本自民) 田島(自民党)
  10日  一般質問 吉村(市民連合)  三森(公明党)
  15日  予算決算委員会(総括質疑)
  16日  予算決算委員会(総括質疑) 
  17日~  予算決算委員会分科会、部門別常任委員会(当初予算・各種議案等)
  22日  予算決算委員会(分科会長報告、締めくくり質疑、表決)
  24日  最終日・本会議(委員長報告、質疑、討論、表決)

*請願締め切りは、2月19日午後5時
*陳情締め切りは、3月8日午後5時
(いずれも、議会事務局までご提出ください)

●本会議は、本会議場傍聴席で直接傍聴できます。(直接傍聴には、新型コロナの感染対策が必要です)また、インターネットでの中継もあります。(熊本市役所HP)
●委員会は、市役所議会棟の各所に設けられたモニターでの傍聴となります。(詳しくは、議会事務局へお尋ねください。☎328-2687)
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週末の帰郷

2021-01-18 22:59:37 | 日記
週末に帰郷。
今回は、1人でだったので、ゆっくりと過ごすことができました。
夕食後のとりとめのない会話。2人での昔話は、記憶に食い違いがあって大笑いしました。
翌日、めずらしく午後まで滞在すると、いつもは帰る時間を引き延ばす母が、夕方になると帰り道が心配だからと、追い立てる始末でした。
今回は、そこに光りを集めたかのように咲き誇る蝋梅と大輪の椿、金柑の枝をお土産に持って帰りました。もちろん、畑の野菜も。
花も野菜も母の生きがいです。
その恩恵に預かることができ、ありがたいと思います。
見えなくなるまで、手を振ってくれる母に送られ帰路に。
「今度はいつ来る?」いつもの言葉が耳に残りました。

  
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熊本市の35人学級、現行予算を縮小することなく、速やかに更なる拡充を!・・・新日本婦人の会熊本支部で要望

2021-01-17 17:06:04 | 住民とともに
1月15日、新日本婦人の会熊本支部で、熊本市教育長へ、現行予算を縮小することなく、少人数学級を速やかに引き上げていくことを求める要望を行いました。
新婦人の正岡支部長より教育長へ要望書を手渡し、教育長と懇談しました。



新年度の予算編成も市長査定の段階を迎えています。
熊本市の現行小学4年生までと中学1年生までの35人学級の予算を維持して、次年度以降段階的に35人学級を広げていくよう求めました。
35人学級から進級して40人のクラス編成になると、クラス環境が変わり、子ども自身はもちろん、先生方の対応も大変です。1日も早く、35人学級が広がっていくことが大切だと思います。
一方、そのための正規教職員の配置確保についても、さまざまな課題があるとのことですが、こちらも繰り返し要望してきたことであり、速やかに対応していただきたいと思いました。
新年度予算が議論される2月から開催の第1回定例会でも、しっかりと意見を述べていきたいと思います。
以下、要望書の内容です。

「小中学校における少人数学級の要望」
少人数学級化を求める全国からの切実な声が力となり、40人(小1は35人)と定めた公立小中学校の学級基準について小学校に限り、5 年かけて段階的に35 人まで引き下げることが決まりました。
40 年ぶりとなる標準法の改定ですが、来年度から 5 年間かけての実施では、今の小 2 以上は対象とならないこと、中学校には全く適用されないこと、5 年間もかかること、国民の声は「30 人学級」や「20 人程度の人学級」なのに、35 人学級であることなど、規模もスピードも不十分です。
熊本市でも、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、医療体制をひっ迫し、「医療非常事態宣言」が発令されました。コロナ感染から子ども達を守るために、誰もが安心して過ごせる学校にするためにも、学級規模の縮小は喫緊の課題で
す。早急に小中学校全学年の少人数学級化を進めるべきです。
現在、熊本市で先行実施している小学 4 年生までと中学1年生の 1 学級を35人以下とする現体制を後退させることなく、さらに拡充していくこと、また国に、少人数学級の整備を前倒しすることを要望していただくことを求めます。
熊本市には、市民の声に応え、未来を担う子どもたちのため、教育関連予算を増額し、要望項目を実現してくださるようお願いいたします。
【要望項目】
1.現在の予算規模を縮小することなく、小中学校すべての学年で 35人学級を実現し、その後速やかに 20 人程度の学級への移行を実現してください。
2.正規の教職員を増やしてください。
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