上野みえこの庭

日本共産党熊本市議の上野みえこのブログです。

熊本市・ハイデルベルク市友好都市締結30周年・・・ハイデルベルクより代表団来熊

2023-02-11 20:22:10 | 熊本市政
熊本市とドイツのハイデルベルク市は、1992年に友好都市を締結しました。
シンボル的な存在として、ハイデルベルク城や大学のあるハイデルベルク市は、熊本市に似ています。
違いは、人口が16万人と中規模の都市であるということ。
歴史や自然に恵まれ、年間350万人の観光客が訪れるドイツ屈指の観光都市です。
この30年間、環境や医療・文化スポーツ・まちづくりなど、多方面での交流を行ってきました。
この3年間は、新型コロナの世界的なパンデミックによって、直接的な行き来ができなくなっていましたので、3年ぶりの訪問・直接的な交流となりました。
10日には、市長や議会への表敬訪問と懇親会、11日には「熊本市・ハイデルベルク市友好都市締結30周年記念シンポジウム」が行われました。

シンポジウムでは、ハイデルベルク・熊本両市長による基調講演とパネルディスカッションが行われました。
テーマは、「フェアトレードシティとして実践するSDGs」でした。
エッカート・ヴュルツナー・ハイデルベルク市長が、ハイデルベルク市におけるSDGsの実践について講演されました。
地球規模で温暖化の影響が顕在化し、CO2排出量の削減は国際的課題。特に都市が、その中心的な役割を担っていること。
そこで、thinkglobal・Actlocal「地球規模で考え、足元から行動する」と強調されました。
21世紀は、「都市」の正規であること、そして断固として行動すること。
都市が持つ強みは、その権限を生かして行動することができること。
ハイデルベルク市は、2019年5月ドイツで最初に「気候の緊急事態宣言」を行いました。
バーンシュタットという町では、100%のカーボンニュートラルを実現しています。
市としては、2030年までに再生可能エネルギー・廃熱利用によって、地域暖房の50%をCO2排出ゼロにすることを目指しています。また、太陽光発電所増設のスピードを6倍加速する必要があるとして、「拡大戦略」を策定しています。
企業と協力して、太陽光発電、風力発電を推進していく。
気候に配慮した交通手段への転換のために、公共交通機関の無料化をすすめ、2022年末には21歳以下の若者が月約500円で公共交通機関を利用できる「3€チケット」を導入。
そして、市民の20%が車を使っていません。
未来の交通として、EVバス路線をつくり、天然ガス車・電気自動車等の推進制度も実施されています。
一方で、自転車利用は促進され、交通手段の「第1位」となっています。(自転車利用率40%)
また、フェアトレードタウンに認定され、各種の取り組みも行っています。
良好な都市機構のために、緑化を推進し、1000本の木を無償で市民に提供し、緑地率は70%、市有林は3329haです。
2040年には、カーボンニュートラルをめざしています。

学ぶべきことの多いお話でした。

(エッカート・ヴュルツナー・ハイデルベルク市長と)



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