上野みえこの庭

日本共産党熊本市議の上野みえこのブログです。

一般質問報告(その4)国民健康保険料の引上げ中止を

2018-03-14 19:07:35 | 熊本市議会
3月9日の一般質問では、私たち日本共産党熊本市議団が2月から行っている市民アンケートでも、要望の多かった国民健康保険の問題を取り上げました。
今年4月から、国民健康保険財政の県への一本化によって、保険料の負担増が心配されていました。
日本共産党熊本市議団は、県からの最終的な保険料予想額が提示された直後、県の試算では、一人年間8,700円もの引き上げとなっていたことから、政令市一高い国民健康保険料をこれ以上引き上げるべきではないと、予算編成も最終版を迎えていた1月11日、緊急に大西市長へ「国民健康保険料の引上げをしないことを求める申し入れ」を行いました。
最終的に、市が予算と合わせて提案してきたのは、一人年間4400円という引上げでした。しかも、前市長の時代と比べ大幅に削減されている赤字補てん分の一般会計繰り入れをさらに1割も削るというものでした。
私は、今でも政令市で一番負担の重い国民健康保険料は引き上げるべきでないと、市長に質しました。
市長は、値上げやむなしという答弁でしたが、市民の暮らしの実態を見るならば、今以上の保険料引き上げは絶対に中止すべきです。
今回の議会には、「熊本市国保をよくする会」から、「国民健康保険料の引き下げと、正規保険証の交付等を求める陳情書」も出されているので、広く市民のみなさんと一緒になって、国民健康保険料の引き下げに取り組んでいきたいと思います。
質問の内容は、以下のとおりです。


【質問内容】
4月から国民健康保険財政が県へと移行します。保険料の負担増が懸念されていましたが、昨年12月、最終的に示された県の試算は、本市の保険料を、2016年と比べ、一人平均で年間8,700円も引き上げるものでした。4人世帯で、年3万5,000円もの引き上げとなることから、私ども日本共産党熊本市議団は、政令市一高い国民健康保険料をこれ以上引き上げるべきではないと、予算編成も最終版を迎えていた1月11日、緊急に大西市長へ「国民健康保険料の引上げをしないことを求める申し入れ」を行いました。その後、市が予算化して提案してきた保険料額は、一般会計繰り入れも行ったうえで、一人平均4,400円引き上げるというものでした。この引き上げ提案を見て、ますます払えない保険料になっていくと心配しています。
そこで、伺います。
1、 国が保険料を抑えるために出していた1,700億円の熊本市への反映額、さらに、県単位化に向け、2018年度から新たに追加される国費額1,700億円の熊本市への影響額はいくらになるのでしょうか。
2、 熊本市では、2016年度からの保険料値上げによって、政令市で一番高い保険料が賦課されています。この高い保険料を今以上に引き上げないための努力は、どのようにされたのでしょうか。
3、 保険料をこれ以上引き上げないためにも、一般会計繰り入れの確保が必要だと思いますが、新年度予算で、一般会計繰り入れの赤字補てん分は、昨年度と比べて約1割、7,000万円減額され7億3,000万円となりました。国民健康保険は国の制度設計に問題があることや国庫負担の減額などで、全国どこの自治体でも大変苦労しています。特に熊本市では、過去に一般会計繰り入れを減額した時期があったことから累積赤字が80億円を超えるまでに膨れ上がるなど、矛盾が拡大し、前市長の時代に国保健全化10カ年計画が取り組まれ、一般会計繰り入れを大幅増額し、膨大な累積赤字の解消に努めてきました。前市長時代の3分の1程度に減っていた一般会計繰り入れをさらに減額すれば、累積赤字は膨れ、政令市一高い保険料はさらに値上げとなります。やっとふさがってきていた傷口を広げるような赤字補てん分の一般会計繰り入れ減額はやめて、拡充すべきではないでしょうか。
4、 政令市で一番高い、負担の限界を超えた保険料の負担感を、市長はどのようにお感じでしょうか。国民皆保険制度として、市民の命を守る医療保険制度であるためにも、保険料はこれ以上引き上げるべきではないと考えますが、いかがでしょうか。
市長ならびに健康福祉局長に伺います。

(答弁)

答弁にありました国の保険者支援制度拡充分は、保険料負担を抑えるために使われるべきでしたが、本市では一般会計繰り入れの減額補てんに消えていたことが大きな問題です。法定外一般会計繰り入れは、今後6年で解消・削減すべきと位置付けられているようですが、ならば6年にならないうちに、今増額して保険料の高騰を抑えるべきではないでしょうか。
高額な保険料が家計を圧迫しています。市民アンケートには、「会社員の時に比べて年間約5万円も増え、その高さに驚いた。これがさらに値上げされるとなると年金生活者には大打撃。」「アルバイトで、国保料をまともに支払えなくて、病院に行きたくても考えてしまう」などの声がありました。
このような切実な声に耳を傾けるならば、今でも削減されている一般会計繰り入れをさらに削り、保険料を上げるなどできないはずです。政令市一高い保険料の引上げ撤回を強く求めます。
コメント
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