オクトシティー正直村

おかしいな?変だな?と思った事を綴った駄文

嘘の上塗り

2007年03月21日 | Weblog

嘘をつけばつくほど嘘が見えてくる

 北朝鮮が世界に対して強烈なメッセージを送って情報戦を展開している。しかし、その中身が過激で強烈で強制されていればいるほど北朝鮮の異常さが浮き彫りになってくる。国民の団結や秩序や国力等を誇示すればするほど異様さが目立ってくる。何故なんだろう。情報が事実と一致しているのであれば何もあそこまで強烈に強調する必要性はないであろう。自信を持って泰然自若に構えていればいいし、何も問題なければあえて世界に対してアピールする必要もない。ただ単に意見を述べるのであれば感情的でなく冷静に表現した方が周囲の賛同を得やすい。感情的に激している人との意見交換はあまり意味がない。

感情に訴える人の意見は近視眼的かつ微視的である。

 感情で判断することは普遍的な見方を拒否してしまう。最初のきっかけは感情かも知れないが、その判断をあらゆる要素を取り込んで冷静に分析し、果たして正しいのかどうかを見極めなければならない。そのためには過去・現在・未来を見通した普遍的な真理に基づいた判断でなければならない。少なくともつじつまだけでも合っている必要がある。その場その場に応じて感情だけで行動していたのでは全体としては支離滅裂になってしまうし、将来の予測も方向性も見当がつかなくなる。その不確定さが周辺の者を不安にさせ不信感を抱かせてしまう。

隠さなければならない体質は外に対しては攻撃的になる。

 イラクの大量破壊兵器隠蔽にしても、北朝鮮の軍備強化にしても、隠すために嘘をつけばつくほど立場は苦しくなり、この場に及んでたとえ真実を語っても「裏があるのでは?」と疑われるのでは誰にも信用してもらえなくなる。最終的には、すべてをさらけ出して世界中に対して一方的に土下座するしか方法がなくなる。この最終的な方法は本来であれば独立国としての尊厳を放棄したものであり、そこまで強要することは国際社会における多数派の横暴である。どの国であっても「すべてをさらけ出して一方的に土下座する」ことを強要されるのは独立国として許せないはずである。それを強要する側に荷担することはいじめる側につくことになる。

「一寸の虫にも五分の魂」「盗人にも一分の理」ということわざがある。

 テロ撲滅が騒がれているが、テロの原因は国際的な貧富の差である。尋常な貧富の差ではない。大量の人々の生命を左右するような最悪の貧困と飢餓の中からテロが生じる。何も持たない貧困の弱者が命をかけて富強の列国と対等に戦える方法がテロである。テロをなくすには耐えられないほどの貧困と飢餓をなくせばいいのである。貧困であっても最低限の生活が保障できる環境にあれば過激なテロは生じない。貧困と飢餓をなくすのは強者の立場から一方的に強制する関係ではできない。対等の立場に立って支援し援助する関係が必要である。テロを撲滅しようとするとますます過激さを増大させることになる。なぜならばテロの原因が解消されていないからである。

テロを容認するわけではない。

 テロ行為に対しては断固として対抗し、その実行犯は徹底的に糾弾しなければならない。しかし、テロ撲滅に便乗して反対勢力を一掃しようとする拡大解釈は許されない。テロ撲滅の有効策はテロの原因を解消することである。果たしてテロの原因の解消策に対する国際的な取り組みはどれほどなのだろう。テロ撲滅に使われる膨大な軍事費の一部であっても相当な解消策が可能なのではないかと思われる。また、テロ活動を積極的に支援する国際的なグループも存在する。この支援グループからの資金を絶つことも有効策と思われる。テロを巡って撲滅グループと支援グループが国際的に対立している構図にある。対立している力は「軍事力」と「資本力」である。「軍事力」も本質的には「資本力」である。要するに「金」による利害関係で対立している。

「戦争」を「金を生む道具」にしてはならない。
 
 経済活動は資本が大きく流動しないと金儲けの機会を生じない。そのために「戦争」を画策することは断じて阻止しなければならない。「対立」を解消するためには対立の原因をなくせばいいのである。対立がなくなれば戦争する必要はない。対立原因を明確にして原因を解消するため双方が少しずつ歩み寄れば最悪の事態になることはないのである。双方が自分の立場だけで一方的に主張すれば双方の対立の溝は深まるだけであり、最終的には最悪の事態を招く。つい半世紀前に日本が体験した歴史そのものであり、その結果として原爆投下までエスカレートしてしまった。幸いなことは米国による一国統治により国内が分断されることなく戦後の大きな混乱も免れたために今の平和な日本国がある。イラクや北朝鮮に同じような道をたどらせるつもりなのだろうか?

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