‘兄の銃に守られた古代進’は、荒野の1ドル銀貨のオマージュか

 宇宙戦艦ヤマト2199の4話で微弱な救難信号を受けたヤマトは土星の衛星
エンケラドゥスに向かい、古代進と森雪達が いぞかぜ型駆逐艦の残骸を発見
して調査中にガミラスの戦車部隊から襲撃されてコスモガンを弾き
飛ばされる
ものの偶然落ちていたコスモガンで反撃してピンチを脱し
名前を見ると兄・守の
ものだったというのが主な内容だ。


 これは旧作の6話・氷原に眠るゆきかぜと ほぼ同じ内容で、共にピンチに陥った
古代進が偶然落ちていた兄のコスモガンで助かるというのがベースに
なっている。

 ただし旧作では外に落ちていたコスモガンが2199では艦内で見つかるという
方が現実的なので落ち着きはいい。


 あるはずのないコスモガンが偶然あって それで助かるというのはマカロニ
ウエスタンの傑作でジュリアーノ・ジェンマ演じるゲイリー・オハラが胸を撃たれた
ものの、命中した箇所に弟から貰った1ドル銀貨が入っていて助かる
という荒野の
1ドル銀貨的なパターンだ。


 2199は七色星団の決戦前に作戦に加わったザルツの義勇兵がガミラス国家を
歌ってドメル達も続き志気を高めるというシーンがあるが、これはバルジ大作戦で
経験不足の新兵達がヘスラー大佐との対面した時に歌って志気を高める
シーンの
オマージュだろう。


 またヴォルフ・フラーケン率いる次元潜航艦UX-01の艦内を見るとUボート的だと
思ってしまうというように2199を見ていると名作戦争映画のオマージュ
が目に付く。

 ただし兄のコスモガンで助かるというのは旧作でもあるので、新旧ヤマトのスタッフ
達は作品の中に名作のシーンを組み込むのが得意なのかもしれない。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
昔の映画好きかな? (こうちゃん)
2013-10-31 12:20:07
ヤマトにおいて、この様なエピソードを盛り込む辺り、スタッフ達に昔の映画好きが居るのかも。映画にしろ本にしろ印象に残った事は盛り込むと思わぬ効果を生みます。それに、壮大な冒険にはそんな偶然やラッキーもないと生きて行けないしね。
 
 
 
そうですよね (こーじ)
2013-10-31 22:43:24
>こうちゃん様
 昔のスタッフはけっこう名作と言われた映画は欠かさず見ている人が多かったようですからね。

 やはり幸運がないと航海は乗り切れませんが、2199のヤマトクルーはツキまくっていた感じはしますね。
 
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