打撃の神様、天に召される

川上哲治さん死去、93歳=「打撃の神様」、巨人V9監督(時事通信) - goo ニュース

 今日ネットのニュースを見ると元ジャイアンツの4番打者で監督としても9年
連続日本一を達成した川上哲治氏が28日に亡くなっていたという訃報が載って
いた。


 現役時代は赤バットで弾丸ライナーを連発し打撃の神様と呼ばれ、現役引退
後は監督として14年間で前人未到の9年連続日本一を含む11度の日本一に
輝くなど現役・監督両方で頂点を極めた人である。


 当然ながら川上監督の現役時代の姿は見た事なく監督のイメージが強い。

 なにせ野球マンガの巨人の星や侍ジャイアンツにも監督として登場し星飛雄馬
や番場蛮らに貴重なアドバイスを送る父親的な存在だったし、アストロ球団に
至っては無七志の殺人L字ボールをバッターボックスを飛び越えて打ったりする
など野球マンガでも外せない存在だった。


 そして野球が分かるようになった時にはV9スタイルといわれる一糸乱れぬ
チームプレーを選手達に叩き込む一方で、王貞治と長嶋茂雄には自由に打た
せるというシステムを作っての栄光だった。


 ただし二宮清純氏が言うには01年に最後となるであろう著書「遺言」の出版記念
パーティーで
‘もし今 監督をするならば間違ってもV9野球はやらない。
 あれは昭和30年代にパ・リーグのチームに勝てなかったし、どこもやってなかった
から導入しただけ。
 今のようにどこもV9野球を模倣するスタイルならば全く違う野球をやる’
とインタビューに答えたようで自らの成功例に奢る事なく常に新しいものを追求して
いたのが分かる。


 また00年にON対決を制した長嶋ジャイアンツについて‘あれだけの戦力だから
優勝できない方がおかしい’という声に対し‘あれだけのメンバーをまとめ上げられ
たのは長嶋ならでは’と かつて確執があったといわれる長嶋監督を評価していた
のも印象深い。


 ちなみに遺言の中で川上氏は‘最近の野球界は先輩達に対する尊敬の念が足り
ない’と語っていたのだが、だからこそ04年の開幕戦で背番号77番のユニフォーム
を着て始球式を行った後に場内の歓声に嬉しそうに応えているシーンが忘れられ
ない。


 今頃は三途の川で戦死した高校時代からの親友・吉原正喜とキャッチボールを
しているのかもしれない。


 偉大なる川上哲治氏の ご冥福を お祈りします。

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