仮面の忍者赤影と変身忍者嵐

　動画サイトの東映チャンネルで毎週木曜日に配信されていた仮面
の忍者赤影が昨日終了したのだが、改めて見ていて戦国時代という
時代設定を豪快に無視した巨大ロボットや円盤に怪忍獣らが登場す
るなどツッコミどころ満載ながら面白く見ていた。

　一方50年前の2月いっぱいで終了した同じく忍者特撮モノの変身
忍者嵐だが裏番組がウルトラマンAだったという事情はあるものの、
個人的な感想から言えば赤影に軍配が上がるわけで同じ東映作品の
特撮時代劇なのに・・・と思ったりする。

　しかも脚本は同じ伊上勝で嵐の方が変身するのに対して、赤影は
変身しないキャラなのにだ。

　以前 科学忍者隊ガッチャマンはマイティジャック同様に特撮メカ
ものなのにガッチャマンが成功しマイティジャックは今ひとつだっ
たのは、マイティジャックはMJ隊員達が生身なのに対しガッチャマ
ンはバードスーツという強化スーツを着用し科学忍法竜巻ファイター
のような必殺技があったのと脚本の違いと記した事があった。

　赤影も最初の金目教編の頃は意外に真面目な忍者モノだったし敵
キャラも怪人キャラではなく、通常の忍者だったわけで忍術合戦と
いうのが売りで嵐対血車党の化身忍者との対決の方がむしろ必殺技
などを駆使し派手だった。

　前半は時代劇版仮面ライダーの趣だったし、大魔王サタンが登場
する後半は赤影の卍党編に登場した円盤・大卍を彷彿させる妖怪城
の天守閣を分離させた空飛ぶ円盤など赤影の要素を加えても今ひと
つだったわけだ。

　さらに俳優陣も里見浩太朗や天津敏らこそ出演してないが、東映
作品の常連が登場しており出演者的にも遜色ないにも拘わらずだ。

　こうしてみると裏番組のウルトラマンAの存在が強力だったのか
という事になるし、早い段階で再放送されていたらもう少しメジャ
ーになっていたかもしれないと思うのである。