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第2回ラグビーW杯出場を決めて30年  

 今から30年前の今日90年4月11日に秩父宮ラグビー場で行われ
た第2回ラグビーW杯アジア・太平洋予選2試合目の韓国戦で宿沢
広朗監督率いる日本代表は、前半0-10とリードされながら終了
間際に細川隆弘のT&Cで反撃を開始し最終的に26-11で勝って2
連勝し91年10月に行われる第2回W杯への出場を決めた。

 3日前に行われたトンガ戦で開始早々に相手ゴール前でスクラム
を押し込んでスクラムトライを決めてペースを握り28-16で快勝
して迎えた韓国戦は、ここまで3連敗中という厄介な相手で初戦の
西サモア戦に敗れているため死に物狂いでくると思われた。

 実際キックオフから日本ペースで進んだもののカウンターから
先制されると、更にパスをインターセプトされて2本目のトライを
奪われ0-10とリードを許す苦しい展開だった。

 そこから先述したように前半終了間際にT&Cで6点返すと後半は
一気に流れを掴み平尾誠二&朽木英次のセンターコンビが素晴らし
い突破を見せるなど地力の差を見せ、20点を挙げる猛攻で韓国を突
き放し最高の形でW杯出場を決めたのだった。

 3年前の87年にNZとオーストラリアで第1回W杯が予選なしで開
催され日本代表はアメリカ・イングランド・オーストラリア相手
に3連敗したからか、第2回の予選はアジア&太平洋地域から枠が
2になりW杯出場から漏れた西サモアと予選プール敗退のトンガに
最近相性が悪い韓国とのリーグ戦で2位以内に入る必要があった。

 未知の相手の西サモア&トンガに最近勝ってない韓国だから厳
しいだろうと思われていたのだが、前年に就任した宿沢広朗監督
に率いられた日本はスコットランドに28-24で勝ち‘何とかなる’
というムードでアジア予選を迎える。

 宿沢監督が3か国を分析した結果トンガより西サモアの方が厳
しいという事で、初戦のトンガ戦と2試合目の韓国戦に連勝して
余裕を持って最終戦の西サモア戦に臨むというのが最高のシナリ
オだったのだ。

 初戦でトンガに完勝したものの2試合目の韓国戦を落とすと西
サモアに勝てなければW杯出場が厳しくなるというプレッシャー
の中で、見事に韓国相手に0-10から逆転勝ちしたのだから当時
TV観戦していた私もホッとしたのだった。

 ちなみに当時は既に翌年行われる本大会の組み合わせが決まっ
ており1位通過するとプールBでオーストラリア・ウェールズ・ア
ルゼンチンと対戦するのに対し、2位通過だとプールCでスコット
ランド・アイルランド・ジンバブエと対戦するので2位の方がいい
のではないかと思っていた。

 15日に行われた最終戦で日本はメンバーを落としたという事も
あり西サモアに11-37で敗れて2勝1敗で2位通過となり、W杯で
はスコットランドがいるプールCに入る事になる。

 とはいえ西サモアは前回3位で開催国のウェールズに初戦で勝ち
アルゼンチンにも勝って2勝しベスト8入りしているのを見ると、
宿沢監督の西サモア戦は負けを計算しトンガと韓国に勝つという
プランが正解だった事が分かるのだ。

 その後は第2回W杯でジンバブエに勝ったからか第3回からアジ
ア枠が独立し、予選でトンガやサモアにフィジーといった太平洋
諸国と対戦しなくてよくなったので韓国の弱体化もありW杯出場
への難易度は第2回が最初で最後となっている。

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